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Last Update[H12]2000/12/17


準上級篇その2
古本屋で探して読む、単行本を。


第98回受賞
『それぞれの終楽章』
阿部牧郎

昭和62年/1987年11月・講談社刊
1,200円
ISBN4-06-203639-8

第95回受賞
『恋紅』
皆川博子

昭和61年/1986年3月・新潮社刊
1,150円
ISBN4-10-362001-3

第89回受賞
『黒パン俘虜記』
胡桃沢耕史

昭和58年/1983年5月・文藝春秋刊
本体1,262円
ISBN4-16-307420-1

第86回受賞
『機雷』
光岡 明

昭和56年/1981年7月・講談社刊
1,300円
ISBN4-06-118356-7

第84回受賞
『元首の謀叛』
中村正軌

昭和55年/1980年7月・文藝春秋刊
1,400円

第54回受賞
『虜囚記』
千葉治平

昭和41年/1966年3月・文藝春秋刊
340円

第50回受賞
『塵の中』
和田芳恵

昭和38年/1963年12月・光風社刊
370円

第49回受賞
『女のいくさ』
佐藤得二

昭和38年/1963年4月・二見書房刊
380円

第40回受賞
『落ちる』
多岐川 恭

昭和33年/1958年11月・河出書房新社刊
280円

第39回受賞
『赤い雪』
榛葉英治

昭和33年/1958年2月・和同出版社刊
280円

第35回受賞
『壁の花』
今 官一

昭和31年/1956年3月・芸術社刊
250円

第28回受賞
『叛乱』
立野信之

昭和39年/1964年3月・講談社
/ロマンブックス
320円
古本屋でしか手に入らない単行本の数々。これら諸作品を「準上級篇」として挙げるのは、やや忍びない気がします。当然のことながら、古いものほど値が高いし、お目にかかりにくくなるわけで、手に入りにくいという観点でいえば、次回予定の「図書館で全集を読む」より、難易度が上かもしれません。

ちなみに、私の場合、『虜囚記』『落ちる』『赤い雪』『壁の花』『叛乱』の5つは、ネット上の古本屋サイトで見つけて買いました。いちばん高価だったのは『壁の花』で、たしか3,000~4,000円くらいしたと思います。まあ、そのくらいは3日間食事を抜くと思えば、安いものですが。

『赤い雪』は、とくに入手に苦労しました。つい最近、買ったばかりです。初版ともなると、8,000円~10,000円くらいの値がついていたりしますが、私が買ったのは4刷で、古書的な価値は落ちます。

『それぞれの終楽章』『恋紅』『黒パン俘虜記』『機雷』『元首の謀叛』については、文庫化もされているので、古本屋で文庫を見かけることもあります(新刊書店でお目にかかれないのが、残念です)。いや、『黒パン俘虜記』は、実は数年前、八重洲ブックセンターで単行本が売っていたので、買ったものなのです。もしかしたら、まだ絶版になっていないのかもしれません。それはそれで、文藝春秋、偉いです。

参考のために、古本屋サイトへのリンク第2弾を挙げておきます。どうしても見つからないときは、探求書として登録しておく手があります。運がよければ、反応があります。でも、あまり期待はできません。

ふるほん文庫やさん
http://www.e-shop.co.jp/bunkoyasan/


OldBookMark 古本屋散策の栞
http://www.crypto.ne.jp/oldbookmark/


イー・ブックオフ
http://www.ebookoff.co.jp/


『落ちる』は、つい最近、電子文庫パブリのなかで、徳間書店がラインアップのなかに加えたので、簡単に読めるようになりました。少し話はズレるけれど、文献によっては、このときの受賞対象作が、短篇としての「落ちる」であるとされていたり、同書収録の「落ちる」「ある脅迫」「笑う男」の3篇であるとされているのですが、当サイトでは、短篇集『落ちる』全体として受賞した、ととらえています。ご了承ください。


ちなみに、左の12作品のうち、サイト管理者(P.L.B.)が独断と偏見で、お勧めを選ぶとするなら、佐藤得二氏『女のいくさ』と、立野信之氏『叛乱』。
『女のいくさ』は、ヒト昔前といえばヒト昔前の作品、ってな感じがぷんぷん漂う、剛腕女性の一代記。決してハッピーエンドじゃありません。めでたしめでたし、とはいかないけれど、かといって悲惨な一生、というふうにも受け取れない淡々とした、しかも骨太な文章。こういう大衆小説、今、どこも文庫とかに入れていないところを見ると、最近はウケないのかなあ。
『叛乱』は、二・二六事件を、その首謀者とされる青年将校側から描いた、押しも押されぬ正統派歴史小説。特別、主人公はいません。登場する多くの軍人たちが、みな主人公の扱いです。しかしながら、事件そのものが劇的で、吸引力があるからか、人物たちがバラバラしていなくて、まさにエンターテイメント小説として、ぐいぐい読めます。実力派、立野さんのチカラワザですね。

Part7は、上級篇「図書館で全集を読む」です。
[H13]2001/1/21にUploadしました。
->Part7

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