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第153回
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Last Update[H28]2016/12/1

門井慶喜
Kadoi Yoshinobu
生没年月日【注】 昭和46年/1971年☆月☆日~
経歴 群馬県桐生市生まれ、栃木県宇都宮市出身。同志社大学文学部文化学科卒。平成15年/2003年にオール讀物推理小説新人賞を受賞して、作家デビュー。
受賞歴・候補歴
サイト内リンク 特集-第155回候補の詳細
備考
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直木賞 第153回候補  一覧へ

とうきょうていだいえーこ きょうじゅ
東京帝大叡古 教授』(平成27年/2015年3月・小学館刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 表紙・背 ルビ有り「とうきょうていだいえーこきょうじゅ」
印刷/発行年月日 発行 平成27年/2015年3月18日(初版第1刷)
発行者等 発行者 稲垣伸寿 印刷所 萩原印刷株式会社 製本所 株式会社若林製本工場
発行所 株式会社小学館(東京都) 形態 四六判 並製
装幀/装画等 装幀 山田満明 装画 石居麻耶
総ページ数 459 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
38字
×19行
×1段
本文ページ 7~459
(計453頁)
測定枚数 756
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書誌
>>初出『STORY BOX』平成25年/2013年10月号~平成26年/2014年9月号/単行本化にあたり加筆・修正
>>平成28年/2016年4月・小学館/小学館文庫『東京帝大叡古教授』
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候補者 門井慶喜 男43歳
選考委員 評価 行数 評言
林真理子
女61歳
0  
伊集院静
男65歳
10 「文節、文章の繋ぎ方、物語の進行がユニークで新しい試みに期待して読んだが、この章だけは、この人物だけは描きたかったという作者の胆が私には見えなかった。」
高村薫
女62歳
12 「歴史の舞台の大きさに比べて、芝居の台本も役者も学芸会のようで、バランスが悪い。トリックもトリックの体をなしておらず、探偵役も魅力を欠く。」
東野圭吾
男57歳
22 「天才教授が次々に謎を解く連作型のミステリかと思ったが、どうやらそうではないと判明したあたりから混乱した。何を楽しむ小説なのかわからなくなったのだ。期待したほどの名推理は披露されず、ミステリとしては矛盾や御都合主義が多い。」
北方謙三
男67歳
12 「ミステリーとして読むと欠陥が多すぎ、小説として読むと、その結構は粗すぎる。踏ん張りどころを間違った、という気がしないでもない。」
桐野夏生
女63歳
11 「のんびり、とぼけたテンポで進んでゆくので、ついつい読んでしまう。後出しじゃんけん風に、驚くべきことが、後から後から明らかになる。」「このトーンがたまらないという読者もいるのだろう。」
宮城谷昌光
男70歳
5 「(引用者注:「永い言い訳」「アンタッチャブル」と共に)言及するゆとりをもてなくなった。ご宥赦願いたい。」
浅田次郎
男63歳
19 「いささか穿った読み方をしたかもしれない。この作品はウンベルト・エーコへのオマージュに擬態した、重光葵への献辞と読んだのである。」「もしこの読み方がいくらかでも正しいのなら、作者はミステリーの様式にこだわらず、正面から歴史小説を書くべきであろうと思う。」
宮部みゆき
女54歳
14 「誰でもすぐピンとくる有名人ではない重光葵を、もっと活かす手はなかったでしょうか。彼が自らの素性を明かす最終盤のひとくだりは、そこだけで涙を誘うほど感動的です。」
選評出典:『オール讀物』平成27年/2015年9月号
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大衆選考会 153回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
書痴 平成27年/2015年6月29日 なし
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文量
連作短篇集〔7篇〕
時代設定 場所設定
明治38年~明治25年~(昭和)  東京~大分県臼杵~京都など
登場人物
私(語り手、〈阿蘇藤太〉、大分県生まれの第五高等学校生)
宇野辺叡古(東京帝国大学法科大学教授、熊本出身)
徳富蘇峰(国民新聞社主、叡古の古くからの友人)
宇野辺さくら子(叡古の娘、私と同い年)
戸水寛人(東京帝大法科教授、叡古の論敵のひとり)
第一話 図書館の死体
章立て
なし
登場人物
高梨力衛(東京帝大法科教授、叡古の論敵のひとり)
松崎天民(国民新聞の花形記者)
第二話 洋装の古代神話
章立て
なし
登場人物
灰森康之助(臼杵町長の息子、慶應義塾出身)
伊達元子(伊予吉田藩最後の藩主の娘、洋服店勤務)
仁田恵光(臼杵の真言宗星応寺住職)
第三話 電報十四字
章立て
なし
登場人物
夏目金之助(東京帝大英文科講師)
鳥居久章(東京帝大法科の元教授)
西園寺公望(立憲政友会総裁、私塾立命館の創設者)
おちか(下谷竹町の吹き矢の店で働く女)
第四話 字が書けるということ
章立て
なし
登場人物
原敬(立憲政友会政務調査会会長)
第五話 トーストの上の暗号表
章立て
なし
登場人物
中倉金吾(学習院教授、国際法の専門家)
伊三郎(おちかの弟)
第六話 帝都騒擾
章立て
なし
登場人物
桂太郎(総理大臣)
おはつ(おちかの母、旗本・永瀬弾正義周の妻)
最終話 われは藤太にあらず
章立て
なし




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いえやす えど
家康、 江戸を 建てる』(平成28年/2016年2月・祥伝社刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 奥付 ルビ有り「いえやす」「えど」「た」
印刷/発行年月日 発行 平成28年/2016年2月20日(初版第1刷)
測定媒体発行年月日 発行 平成28年/2016年4月5日(第4刷)
発行者等 発行者 辻 浩明 印刷 図書印刷 製本 ナショナル製本
発行所 祥伝社(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 カバー写真 Copyright(C)2005-2015 Japan Map Center 萬世御江戸絵図 装幀 かとう みつひこ
総ページ数 400 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
43字
×18行
×1段
本文ページ 7~400
(計394頁)
測定枚数 678
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書誌
>>初出『小説NON』(「第一話 流れを変える」平成26年/2014年10月号、11月号、「第二話 金貨(きん)を延(の)べる」平成26年/2014年12月号、平成27年/2015年1月号、2月号、「第三話 飲み水を引く」平成27年/2015年3月号、4月号、「第四話 石垣を積む」平成27年/2015年5月号、6月号、7月号、「第五話 天守を起こす」平成27年/2015年8月号、9月号)
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候補者 門井慶喜 男44歳
選考委員 評価 行数 評言
北方謙三
男68歳
15 「工事に携る技術者たちの姿が、秀抜であった。」「家康ではなく、彼らが江戸を建てれば、小説として緩みのないものに仕上がっただろう、と感じた。」「とても惜しい。迷ったが、いまひとつ、推そうという力が出なかった。」
宮部みゆき
女55歳
47 「とても勉強になり、読後は満腹の気分でした。なのに、私はこの作品を推さなかった。小説としては薄味な印象を覚え、こういう素材は歴史読みものに仕立てた方がいいのではないかと思ったからです。」
浅田次郎
男64歳
13 「(引用者注:「天下人の茶」と共に)歴史文学とは、歴史を著す文学の謂ではなく、文学表現の舞台を歴史に求めるのだという私観に則れば、どうしても推し切れぬ。」
東野圭吾
男58歳
35 「私が推したのは、『家康、江戸を建てる』だった。」「河川工事、貨幣政策、水道事業といった大事業の成された様子が、大胆な筆致で描かれており、スケールの大きさとスピード感に圧倒された。」「もし難点を挙げるなら、これは小説と呼べるのかという点だなと思い、選考会に臨んだ。そしてやっぱり、その点が指摘された。いいじゃん小説じゃなくたってと抵抗したが、いやそれはまずいでしょ、家康を描いてないし、という感じで賛同を得られなかった。」
宮城谷昌光
男71歳
14 「(引用者注:「天下人の茶」「暗幕のゲルニカ」と共に)誠実さの下に断えざる努力がすけてみえる」「伊東氏とはちがう才覚のつかいかたがあり、妙味はこちらのほうにある。それでも、もう一段上の格調がほしい。」
高村薫
女63歳
17 「職人たちにはそれぞれ人生の物語もあるが、いずれも江戸時代のインフラや技術を楽しく紹介するための道具立ての域を出ない。老婆心ながら、小説は面白いアイデアとは別の次元で成立している何ものか、である。」
伊集院静
男66歳
16 「受賞作(引用者注:「海の見える理髪店」)と競った」「第一話から第三話までは一気に読まされた。」「ただ作品の後半に入って、物語をまとめたように思えた。前半の関東平野、江戸幕府を拓く男たちの湧き立つ熱が失せたのではないか。」
桐野夏生
女64歳
20 「「二十一世紀の用語で端的に言うと」などと、わかりやすく説明もしてくれるし、文章のリズムも心地よい。だが、人物描写などは一切なく、読み進むうちに、自分はいったい何を知りたくて読んでいるのかがわからなくなる。」
林真理子
女62歳
10 「いちばん評価した」「明るくあっけらかんとした筆致が笑わせる。資料集めの苦労の跡を見せない。これは素晴らしい才能である。」
選評出典:『オール讀物』平成28年/2016年9月号
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文量
連作短篇集〔5篇〕
時代設定 場所設定
戦国~江戸初期  小田原~江戸~京~関ヶ原~武蔵野~伊豆など
登場人物
徳川家康(江戸で開府した武将)
第一話 流れを変える
登場人物
伊奈忠次(代官頭、治水担当)
伊奈忠治(忠次の次男、勘定頭)
伊奈忠克(忠治の長男、半左衛門)
第二話 金貨(きん)を延(の)べる
登場人物
橋本庄三郎(金工職人、のち後藤庄三郎光次)
後藤長乗(豊臣政権の吹立御用役・後藤家当主の弟)
第三話 飲み水を引く
登場人物
大久保藤五郎(家康公直参、菓子司)
六次郎(牟礼の百姓から普請役就任)
春日与右衛門(徳川家家臣・阿部正之の若党、上水普請補佐)
第四話 石垣を積む
登場人物
吾平(伊豆の石切)
喜三太(伊達家お雇いの石積み普請の親方)
第五話 天守を起こす
登場人物
秀忠(家康の三男、将軍)
中井正清(大工頭)




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