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第17回
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Last Update[H26]2014/6/20

山本周五郎
Yamamoto Shugoro
生没年月日【注】 明治36年/1903年6月22日~昭和42年/1967年2月14日
経歴 本名=清水三十六(シミズ・サトム)。山梨県生まれ。横浜第一中中退。
受賞歴・候補歴
処女作 「須磨寺附近」(『文藝春秋』大正15年/1926年4月号)
個人全集 『山本周五郎全集未収録作品集』(昭和53年/1978年5月~昭和57年/1982年2月・実業之日本社刊)
『山本周五郎全集』全30巻(昭和56年/1981年9月~昭和59年/1984年2月・新潮社刊)
備考 以前、当サイトで山本周五郎の候補作を
『連作「日本名婦伝」』とご紹介していた頃、
サイトをご覧の方から、「山本周五郎氏の直木賞辞退作品は、
『日本婦道記』とばかり思っておりましたが……」
といった主旨のメールをいただきました。
このときの受賞辞退作の題名が
『小説 日本婦道記』(もしくは『日本婦道記』)なのか、
『日本名婦伝』なのか、ワタクシ自身、はっきりと決めかねている、
ということを、まず告白しておきます。
このときの対象となった発表媒体は、
対象時期が「昭和18年/1943年上半期」というところから、明らかに
昭和18年/1943年8月刊行の 大日本雄弁会講談社刊『小説 日本婦道記』ではなく、
雑誌に掲載された連作シリーズであると認定できるのですが、
その雑誌の実物を見ることができれば、
何という連作だったのか、問題は解決するとわかってはいつつ、
ワタクシが無精なため、いまだ、実見はなっておりません。
資料によって「日本婦道記」だったり「日本名婦伝」だったりするのは、
『文藝春秋』に掲載されたこの回の選考経緯のなかで、
選考委員は、『日本名婦伝』もしくは『名婦伝』と書いているのに、
編集部の手による「経緯」には『日本婦道記』と書かれているために、
こういった事態になってしまったものと、推測します。
それと、対象となった作品群の題名ですが、
これには典拠はありません。
状況証拠によってワタクシが推測した作品を挙げてあるにすぎません。
これらは、
“昭和18年/1943年上半期以前に発表された、連作シリーズ作品”すべてであって、
前述の「経緯」のどこにも、シリーズ作品中のどの作品、と特定されていない以上、
連作すべてが対象作品、と考えただけのことなのです。


で、『婦人倶楽部』の現物をようやく確認いたしました。
連作シリーズ名は「日本婦道記」でした。
というわけで、当サイトでは第17回の受賞辞退作を「日本婦道記」ということで、
統一したいと思います。
(2002.10.28)
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直木賞 第3回候補  一覧へ
昭和11年/1936年上半期業績全般
候補者 山本周五郎 男33歳
選考委員 評価 行数 評言
吉川英治
男43歳
0  
白井喬二
男46歳
0  
菊池寛
男47歳
0  
小島政二郎
男42歳
0  
大佛次郎
男38歳
0  
佐佐木茂索
男41歳
0  
選評出典:『オール讀物』平成14年/2002年10月号再録(初出:『文藝春秋』昭和11年/1936年9月号)
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直木賞 第17回候補(受賞辞退)  一覧へ

にほんふどうき
連作「 日本婦道記」
収録作品の書誌
松の花(紀州婦道の巻)
>>初出『婦人倶楽部』昭和17年/1942年6月号
>>昭和18年/1943年8月・大日本雄弁会講談社刊『小説 日本婦道記』所収
>>昭和26年/1951年9月・太平洋出版社刊『山本周五郎傑作集 第一巻』所収
>>昭和30年/1955年9月・河出書房刊『大衆文学代表作全集20 山本周五郎集』所収
>>昭和33年/1958年10月・新潮社/新潮文庫『小説 日本婦道記』所収
>>昭和38年/1963年12月・講談社刊『山本周五郎全集 第一巻』所収
>>昭和43年/1968年8月・講談社刊『日本婦道記(全)』所収
>>昭和52年/1977年11月・新潮社刊『小説 日本婦道記』所収
>>昭和62年/1987年8月・小学館刊『昭和文学全集18 大佛次郎・山本周五郎・松本清張・司馬遼太郎』所収
>>平成4年/1992年9月・角川書店刊『恋慕―時代小説の女たち』所収
>>平成6年/1994年4月・新潮社刊『山本周五郎テーマ・コレクション 風雪』所収
>>平成10年/1998年3月・リブリオ出版/大きな活字で読みやすい本『くらしっく時代小説 第15巻 山本周五郎集』所収
>>平成18年/2006年1月・小学館刊『山本周五郎中短篇秀作選集3 想う』所収
梅咲きぬ(加賀藩の女性)
>>初出『婦人倶楽部』昭和17年/1942年10月号
>>昭和18年/1943年8月・大日本雄弁会講談社刊『小説 日本婦道記』所収
>>昭和26年/1951年9月・太平洋出版社刊『山本周五郎傑作集 第一巻』所収
>>昭和30年/1955年9月・河出書房刊『大衆文学代表作全集20 山本周五郎集』所収
>>昭和33年/1958年10月・新潮社/新潮文庫『小説 日本婦道記』所収
>>昭和38年/1963年12月・講談社刊『山本周五郎全集 第一巻』所収
>>昭和43年/1968年8月・講談社刊『日本婦道記(全)』所収
>>昭和52年/1977年11月・新潮社刊『小説 日本婦道記』所収
>>昭和62年/1987年8月・小学館刊『昭和文学全集18 大佛次郎・山本周五郎・松本清張・司馬遼太郎』所収
箭竹(岡崎藩の女性)
>>初出『婦人倶楽部』昭和17年/1942年12月号
>>昭和18年/1943年8月・大日本雄弁会講談社刊『小説 日本婦道記』所収
>>昭和26年/1951年9月・太平洋出版社刊『山本周五郎傑作集 第一巻』所収
>>昭和30年/1955年9月・河出書房刊『大衆文学代表作全集20 山本周五郎集』所収
>>昭和33年/1958年10月・新潮社/新潮文庫『小説 日本婦道記』所収
>>昭和38年/1963年12月・講談社刊『山本周五郎全集 第一巻』所収
>>昭和43年/1968年8月・講談社刊『日本婦道記(全)』所収
>>昭和52年/1977年11月・新潮社刊『小説 日本婦道記』所収
>>昭和62年/1987年8月・小学館刊『昭和文学全集18 大佛次郎・山本周五郎・松本清張・司馬遼太郎』所収
>>平成10年/1998年3月・リブリオ出版/大きな活字で読みやすい本『くらしっく時代小説 第15巻 山本周五郎集』所収
笄堀
>>初出『婦人倶楽部』昭和18年/1943年1月号
>>昭和18年/1943年8月・大日本雄弁会講談社刊『小説 日本婦道記』所収
>>昭和26年/1951年9月・太平洋出版社刊『山本周五郎傑作集 第一巻』所収
>>昭和43年/1968年8月・講談社刊『日本婦道記(全)』所収
>>昭和62年/1987年8月・小学館刊『昭和文学全集18 大佛次郎・山本周五郎・松本清張・司馬遼太郎』所収
>>昭和62年/1987年9月・新潮社/新潮文庫『髪かざり』所収
忍緒
>>初出『婦人倶楽部』昭和18年/1943年2月号
>>昭和18年/1943年8月・大日本雄弁会講談社刊『小説 日本婦道記』所収「しのびのを」に改題
>>昭和26年/1951年9月・太平洋出版社刊『山本周五郎傑作集 第一巻』所収「しのびのを」に改題
>>昭和43年/1968年8月・講談社刊『日本婦道記(全)』所収「しのびのを」に改題
>>昭和62年/1987年8月・小学館刊『昭和文学全集18 大佛次郎・山本周五郎・松本清張・司馬遼太郎』所収
>>昭和62年/1987年9月・新潮社/新潮文庫『髪かざり』所収
>>平成10年/1998年3月・リブリオ出版/大きな活字で読みやすい本『くらしっく時代小説 第15巻 山本周五郎集』所収
>>初出『婦人倶楽部』昭和18年/1943年3月号
>>昭和18年/1943年8月・大日本雄弁会講談社刊『小説 日本婦道記』所収
>>昭和26年/1951年9月・太平洋出版社刊『山本周五郎傑作集 第一巻』所収
>>昭和43年/1968年8月・講談社刊『日本婦道記(全)』所収
>>昭和62年/1987年9月・新潮社/新潮文庫『髪かざり』所収
春三たび
>>初出『婦人倶楽部』昭和18年/1943年4月号
>>昭和18年/1943年8月・大日本雄弁会講談社刊『小説 日本婦道記』所収
>>昭和26年/1951年9月・太平洋出版社刊『山本周五郎傑作集 第一巻』所収
>>昭和43年/1968年8月・講談社刊『日本婦道記(全)』所収
>>昭和62年/1987年8月・小学館刊『昭和文学全集18 大佛次郎・山本周五郎・松本清張・司馬遼太郎』所収
>>昭和62年/1987年9月・新潮社/新潮文庫『髪かざり』所収
>>平成18年/2006年1月・小学館刊『山本周五郎中短篇秀作選集3 想う』所収
不断草
>>初出『婦人倶楽部』昭和18年/1943年5月号
>>昭和18年/1943年8月・大日本雄弁会講談社刊『小説 日本婦道記』所収
>>昭和26年/1951年9月・太平洋出版社刊『山本周五郎傑作集 第一巻』所収
>>昭和30年/1955年9月・河出書房刊『大衆文学代表作全集20 山本周五郎集』所収
>>昭和33年/1958年10月・新潮社/新潮文庫『小説 日本婦道記』所収
>>昭和38年/1963年12月・講談社刊『山本周五郎全集 第一巻』所収
>>昭和43年/1968年8月・講談社刊『日本婦道記(全)』所収
>>昭和52年/1977年11月・新潮社刊『小説 日本婦道記』所収
>>昭和62年/1987年8月・小学館刊『昭和文学全集18 大佛次郎・山本周五郎・松本清張・司馬遼太郎』所収
>>平成6年/1994年4月・新潮社刊『山本周五郎テーマ・コレクション 風雪』所収
>>平成6年/1994年11月・郷土出版社刊『山形県文学全集 第1期 小説編第1巻』所収
東湖の妹
>>初出『婦人倶楽部』昭和18年/1943年6月号
>>昭和18年/1943年8月・大日本雄弁会講談社刊『小説 日本婦道記』所収「障子」に改題
>>昭和26年/1951年9月・太平洋出版社刊『山本周五郎傑作集 第一巻』所収「障子」に改題
>>昭和43年/1968年8月・講談社刊『日本婦道記(全)』所収「障子」に改題
>>昭和62年/1987年9月・新潮社/新潮文庫『髪かざり』所収「障子」に改題
阿漕の浦
>>初出『ますらを』昭和18年/1943年6月号
>>昭和18年/1943年8月・大日本雄弁会講談社刊『小説 日本婦道記』所収
>>昭和26年/1951年9月・太平洋出版社刊『山本周五郎傑作集 第一巻』所収
>>昭和43年/1968年8月・講談社刊『日本婦道記(全)』所収
>>昭和62年/1987年9月・新潮社/新潮文庫『髪かざり』所収
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候補者 山本周五郎 男40歳
選考委員 評価 行数 評言
井伏鱒二
男45歳
9 「練達の技によって書かれた作品である。厳然たる婦道を鼓吹する意欲が現われている。」
濱本浩
男52歳
15 「この作者が、謙恭に、真摯に、今日の国家理念に確りと立脚して、至難の仕事に対した態度を尊く感じた。」
岩田豊雄
男50歳
10 「作者が日本婦道というものに堅固な把握をもち、そのために、いやらしい昂奮をせず、説得力をともなった情熱で書いている。」
吉川英治
男50歳
21 「「名婦伝」の真面目な勉強を私は認めたい。決して新鮮なる描破や感激の盛り上るようなものを持っている作品ではないが、手がたいと云えるものである。」
選評出典:『オール讀物』平成14年/2002年12月号再録(初出:『文藝春秋』昭和18年/1943年9月号)
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文量
連作〔10篇〕
松の花(紀州婦道の巻)
章立て
「一」~「五」
時代設定 場所設定
江戸  紀州
登場人物
佐藤藤右衛門(紀州徳川家の年寄役)
やす(藤右衛門の亡妻)
梅咲きぬ(加賀藩の女性)
章立て
「その一」~「その四」
時代設定 場所設定
江戸  加賀
登場人物
多賀直輝(武士)
加代(直輝の妻)
かな女(直輝の母)
箭竹(岡崎藩の女性)
章立て
「一」~「六」
時代設定 場所設定
江戸初期[寛永年間]  駿河~三河
登場人物
みよ(故・茅野百記の妻)
安之助(みよの幼子)
笄堀
章立て
「一」~「六」
時代設定 場所設定
戦国[天正年間]  上野・忍
登場人物
真名女(忍城主・成田氏家の妻)
酒巻靱負之助(留守年寄)
忍緒
章立て
「一」~「五」
時代設定 場所設定
戦国末期  上野・沼田
登場人物
松子(沼田城主・真田信之の妻)
真田信幸(信之の父、上田城主)
章立て
「一」~「五」
時代設定 場所設定
江戸  武蔵・忍~肥前・島原
登場人物
阿市(老職の長女)
西村次郎兵衛(阿市の夫、城普請取締加筆)
和田利兵衛(江戸屋敷老職)
春三たび
章立て
「一」~「五」
時代設定 場所設定
江戸  美濃
登場人物
和地伝四郎(徒士、天草に出兵)
伊緒(伝四郎の妻)
郁之助(伝四郎の弟、病弱)
不断草
章立て
「一」~「四」
時代設定 場所設定
江戸  米沢
登場人物
登野村三郎兵衛(執政・千坂対馬の腹心)
菊枝(三郎兵衛の妻)
姑(三郎兵衛の母)
東湖の妹
章立て
「一」~「五」
時代設定 場所設定
江戸後期[弘化年間~嘉永年間]  水戸
登場人物
かの女(藤田虎之助の妹、女塾教師)
久木直二郎(水戸藩剣士)
藤田虎之助(別名・東湖、久木の師)
阿漕の浦
章立て
「一」~「六」
時代設定 場所設定
江戸初期[慶長年間]  伊勢
登場人物
さんずい+美子(安濃津城主・富田知信の妻)
浮田安心入道忠家(五万石の大身、さんずい+美子の父)




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