生没年月日【注】 | 昭和8年/1933年1月25日~平成13年/2001年7月15日 | |
経歴 | 山口県岩国市生まれ。広島大学文学部独文科卒。梶山季之率いるトップ屋集団に所属し、『週刊文春』『週刊女性』などを経て作家へ。政治、経済、社会、競馬関係など、多くのノンフィクション、小説を著す。 | |
受賞歴・候補歴 |
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『神を信ぜず――BC級戦犯の墓碑銘』(昭和51年/1976年5月・立風書房刊)媒体・作品情報
書誌 初出『週刊文春』昭和50年/1975年1月1日号~6月25日号/単行本化にあたり大幅加筆
昭和51年/1976年10月・立風書房刊『神を信ぜず BC級戦犯の墓碑銘』
昭和53年/1978年10月・中央公論社/中公文庫『神を信ぜず BC級戦犯の墓碑銘』
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「運」「夏断」「安来節」
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印刷/発行年月日 | 印刷 昭和54年/1979年8月5日(初版) 発行 昭和54年/1979年8月15日(初版) | ||||
発行者等 | 発行者 高梨 茂 印刷 三晃印刷 製本 矢嶋製本 | ||||
発行所 | 中央公論社(東京都) | 形態 | 四六判 上製 | ||
装幀/装画等 | 装幀 斎藤寿一 | ||||
総ページ数 | 310 | 表記上の枚数 | ― | 基本の文字組 (1ページ当り) |
43字 ×18行 ×1段 |
本文ページ |
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測定枚数 | 139枚 |
書誌
昭和57年/1982年10月・中央公論社/中公文庫『多くを語らず 生きている戦犯』所収
収録作品の書誌
運
初出『中央公論』昭和53年/1978年8月号
夏断
初出『中央公論』昭和53年/1978年9月号
『オール讀物』昭和55年/1980年4月号
安来節
初出『中央公論』昭和53年/1978年11月号
他の収録作品
「読経」(『中央公論』昭和52年/1977年11月号)
「恐喝」(『中央公論』昭和53年/1978年1月号)
「爐塞」(『中央公論』昭和53年/1978年5月号)
「通訳」(『中央公論』昭和53年/1978年3月号)
「塩」(『中央公論』昭和53年/1978年4月号)
「手帳」(『中央公論』昭和53年/1978年2月号)
「掛軸」(『中央公論』昭和52年/1977年12月号)
「湯治」(『中央公論』昭和53年/1978年6月号)
「逃水」(『中央公論』昭和53年/1978年7月号)
候補者 岩川隆 46歳 | ||||
選考委員 | 評価 | 行数 | 評言 | |
新田次郎 | 67歳 |
△ | 14 | 「今尚、精神的には戦争は終っていないということを力強く物語っていて、説得力のある作品だった。三つの短篇とも、文中に遺書や日記などを挟んであったが、これはそれぞれの章の末尾にまとめた方が効果的だったと思う。」 |
水上勉 | 60歳 |
― | 0 | |
松本清張 | 70歳 |
― | 0 | |
源氏鶏太 | 67歳 |
■ | 9 | 「三作のうち、「安来節」がいちばん面白かった。引用参考にしてある「世紀の遺書」が重要なポイントになっているのだが、大切なことであって、どこかそこだけ浮き上ったように感じさせるのは、もう一工夫があってよかったのでなかろうか。」 |
城山三郎 | 52歳 |
■ | 7 | 「重い十字架を背負って生きる人間たちの姿や心情をあざやかに描いて、しんみりさせられたが、実在の遺書を使うことに、問題が感じられた。」 |
今日出海 | 76歳 |
― | 0 | |
五木寛之 | 47歳 |
― | 0 | |
村上元三 | 69歳 |
● | 8 | 「作中に引用される戦犯の遺書の部分だけが、強烈な印象を与える。これが実話ではなく、フィクションの中に実在した戦犯の遺書を参考にしたとすると、作者の態度に割り切れないものを感じる。」 |
選評出典:『オール讀物』昭和55年/1980年4月号 |
文量 |
短篇〔3篇〕 |
運 | |
章立て | |
なし | |
時代設定 | 場所設定 |
[同時代] | 東京 |
登場人物 | |
●野崎晋吉(旅行会社社員) ●野崎幾平(晋吉の父親、外科病院長、元・海軍軍医少佐) ●室井勝次(戦争中にT島海軍病院に勤務) |
夏断 | |
章立て | |
なし | |
時代設定 | 場所設定 |
[同時代] | 東京 |
登場人物 | |
●野上京助(大学助教授) ●笹井源太郎(京助の叔父、八百屋の主人、元・少尉) ●勝呂淳一(中隊長、笹井の上官、戦争裁判で死刑) |
安来節 | |
章立て | |
なし | |
時代設定 | 場所設定 |
[同時代] | 東京~京都 |
登場人物 | |
●関根就市(商社勤務の接待役、元・海軍警部) ●A・S・ミラゴー(オランダの老人、食料品チェーン店オーナー) ●ソマリー(ミラゴーの同行者) |
『海峡』(昭和57年/1982年9月・文藝春秋刊)媒体・作品情報
書誌 初出『別冊文藝春秋』153号~158号(昭和55年/1980年10月~昭和57年/1982年1月)
昭和60年/1985年4月・文藝春秋/文春文庫『海峡』
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