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第102回
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Last Update[H28]2016/1/22

酒見賢一
Sakemi Ken'ichi
生没年月日【注】 昭和38年/1963年11月26日~
経歴 福岡県久留米市生まれ。愛知大学文学部中国哲学専攻卒。大学在学中から小説を執筆。『後宮小説』で日本ファンタジーノベル大賞受賞。名古屋市の住宅設備工事会社に勤務の傍ら、執筆活動を続けている。
受賞歴・候補歴
  • 第1回日本ファンタジーノベル大賞(平成1年/1989年)「後宮小説」
  • |候補| 第102回直木賞(平成1年/1989年下期)「後宮小説」
  • |候補| 第104回直木賞(平成2年/1990年下期)「墨攻」
  • |候補| 第19回泉鏡花文学賞(平成3年/1991年)『ピュタゴラスの旅』『墨攻』
  • 中島敦記念賞(平成4年/1992年)『墨攻』『陋巷に在り』
  • 第19回新田次郎文学賞(平成12年/2000年)『周公旦』
処女作 「後宮小説」(『小説新潮』平成1年/1989年11月号)
サイト内リンク 小研究-記録(年少候補)
リンク集
備考
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直木賞 第102回候補  一覧へ

こうきゅうしょうせつ
後宮小説」(『小説新潮』平成1年/1989年11月号)
媒体・作品情報
誌名 「小新潮」
巻号 第43巻 第12号
作品名 別表記 本文 ルビ有り「こうきゅうしょうせつ」
印刷/発行年月日 発行 平成1年/1989年11月1日
発行者等 編集兼発行人 横山正治 印刷者 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社(東京都)
発行所 株式会社新潮社(東京都)
装幀/装画等  南 伸坊
総ページ数 450 表記上の枚数 目次 400枚 基本の文字組
(1ページ当り)
19字
×25行
×3段
本文ページ 24~153
(計130頁)
測定枚数 416
上記のうち紫の太字はブラウザでの表示が困難な異体字(主に正字など)
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書誌
>>平成1年/1989年12月・新潮社刊『後宮小説』
>>平成5年/1993年4月・新潮社/新潮文庫『後宮小説』
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候補者 酒見賢一 男26歳
選考委員 評価 行数 評言
黒岩重吾
男65歳
0  
陳舜臣
男65歳
26 「ほとんど作者の頭脳からうみ出された物語で、それに敬意を表したいとおもう。」「純架空物語はすくなくないが、「後宮小説」はそれに比肩しうる佳作であろう。登場人物の性格が、あざやかに書き分けられ、最後まで破綻がないのはみごとである。」
山口瞳
男63歳
36 「私が上位だと思ったのは、まず第一に酒見賢一さんの『後宮小説』である。」「すらすらと面白く読めるという点でも一番だった。」「この作者は二十五、六歳でこれを書いたわけで最近の候補作家のなかでは極端に若い。この若さに賭けてみたいという気持も強かった。」
田辺聖子
女61歳
53 「物語作家はこの日本ではお手軽に扱われるが、もっと大事にしないといけない。」「どんどん美しい夢やロマンを大空へ吐いて下さい。」「私はこの作品が小説であるとはどうしても思えなかった。」「人間がいず、筋書きだけが動いていた。荒唐無稽の絵そらごとは、感情移入できなければ、ただのオハナシになってしまう。」
平岩弓枝
女57歳
12 「後宮というより、女子学生の寄宿舎みたいな感じで、案外、それが作者の現代諷刺だったのかも知れないが、どっちにしても、これでは中途半端だ。この作者も才気で勝負を急ぎそうな気がするし、それはそれで悪いとも思わないけれども、そっちの方向にはけっこう恐しい落し穴が多いことを老婆心ながら申し上げておきたい。」
藤沢周平
男62歳
19 「使うべきところにそれにもっともふさわしい言葉が使われていて、その選択はほとんど狂いがなく見事というほかはない。」「おもしろく読み終ってさて振りかえってみると、何を読んだか大変心もとない気がする弱点はあるが、この稀有な才能に敬意を表して、私は一票を投じた。」
五木寛之
男57歳
41 「完成度は驚くべきもので、若い作家の筆とは思えない成熟した作風だ。」「欠点はただひとつ、作者が楽しみすぎていて、いつか読者が蚊帳の外におかれた気分になってしまうことである。さらに欲を言えば、妖気に欠ける。もうひとつ小声でつけ加えると、作中人物全員がセクシーでない。(引用者中略)全員がそうだとなんとなく、おたく(原文傍点)族の空想世界に近いような感じさえ抱かせられる。」
井上ひさし
男55歳
15 「まことしやかな細部を丁寧に積み上げておいて、いつの間にか壮大な大嘘を構築してしまうという方法に、才能を感じさせられた。しかし結尾部分に破綻が見える。蛇足が蛇足で終ってしまっているのだ。蛇足をも、読者への景物にしてしまうという知的腕力を持ち合せている作家なのに、このだらだらした筆の納め方は解せない。」
渡辺淳一
男56歳
14 「後宮や史実を説明するのに急で、肝腎の人物が生きてこない。」「若さとこれだけの虚構を書いた才能を評価するにやぶさかではないが、大いなる虚構がただの大きな嘘になっているのでは、成功作とはいいがたい。」
選評出典:『オール讀物』平成2年/1990年3月号
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文量
長篇
章立て
「崩御」「宮女狩り」「入宮」「双槐樹」「仮宮」「女大学」「後宮哲学」「卵」「淫雅語」「銀正妃」「喪服の流行」「前夜の絵巻」「幻影達の乱」「北磐関」「後宮軍隊」「受胎」「縦横」
時代設定 場所設定
17世紀[槐暦年間]  素乾国[架空]
登場人物
銀河(幼い宮女)
双槐樹(皇太子)
玉遥樹(宮女、双槐樹の姉)
紅葉(宮女)
角先生(女大学の老教師)
幻影達(元名・平勝、自警団の主将)
渾沌(幻影達の仲間)




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ぼっこう
墨攻」(『小説新潮』平成2年/1990年7月号)
媒体・作品情報
誌名 「小新潮」
巻号 第44巻 第7号
印刷/発行年月日 発行 平成2年/1990年7月1日
発行者等 編集兼発行人 横山正治 印刷者 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社(東京都)
発行所 株式会社新潮社(東京都)
装幀/装画等  南 伸坊
総ページ数 454 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
19字
×25行
×3段
本文ページ 164~212
(計49頁)
測定枚数 151
上記のうち紫の太字はブラウザでの表示が困難な異体字(主に正字など)
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書誌
>>平成3年/1991年3月・新潮社刊『墨攻』
>>平成6年/1994年7月・新潮社/新潮文庫『墨攻』
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候補者 酒見賢一 男27歳
選考委員 評価 行数 評言
渡辺淳一
男57歳
8 「筋書きを追うに急で、小説のまろやかさに欠ける。若い人らしい熱気は認めるが、この文章の荒さでは小説的感興を呼び起すにはほど遠い。」
平岩弓枝
女58歳
7 「この前も書いたように思いますが、物語の面白さが先行して、人間を描くことがおろそかであっては、小説とはいえないのではないかと私は考えています。」
陳舜臣
男66歳
27 「その手腕はみごとである。だが、前作の『後宮小説』が作者のフィクションでつくられ、時代さえ特定できない物語であったのにくらべると、『墨攻』はどこかでタガをはめられ、伸縮の自在に苦しんでいるふしがうかがわれる。」
井上ひさし
男56歳
5 「才気あふれる素材処理術と情報を満載した独得の文章。」「一読して三嘆すべき立派な作品だった。」
田辺聖子
女62歳
10 「独自の文体も確立され、洗練されてきた。まだまだお若いことだし、材料も無限、ということを身を以て証された。今後に期待し、注目したい。」
五木寛之
男58歳
9 「すでに一家をなした感のある堂々たる作風で、これが受賞作として推されたとしても異存はなかっただろう。登場後みじかい間に、ここまで完熟する才能には恐るべきものがある。」
黒岩重吾
男66歳
0  
山口瞳
男64歳
5 「私は前回の『後宮小説』のほうを面白く読んだ。今回は勉強して書いた小説で、つまり説明があって描写がない。」
藤沢周平
男63歳
17 「短い話の中に(引用者中略)いきいきした人間の動きが書かれていた。」「前々回候補作「後宮小説」の衝撃はないものの、そのかわりに一段とまとまりがよくなり、酒見さんが着実に一人の作家に成長しつつあることを感じさせるものだった。」
選評出典:『オール讀物』平成3年/1991年3月号
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文量
中篇
章立て
「一」~「六」
時代設定 場所設定
戦国  古代中国
登場人物
革離(墨者、田巨子の使者)
梁渓(梁城主)
梁適(梁渓の息子)
牛子張(梁城の大将軍)
淹中(趙軍の将)





むしよわむししょかつこうめい
泣き 虫弱虫諸葛孔明』(平成16年/2004年11月・文藝春秋刊)
書誌
>>平成21年/2009年10月・文藝春秋/文春文庫『泣き虫弱虫諸葛孔明 第壱部』
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大衆選考会 132回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
うめねず 平成16年/2004年12月20日 これぞ酒見賢一の中国歴史モノと言った感じの傑作です。
第一部と云う事で、物語のほんの序の口ではありますが、作品における「語り」こそをも評価したくなる、正に逸品。
既存の中国歴史作品しか認めないと言う人にも、是非読んで戴きたいと思います。
<番外>
佐藤哲也『熱帯』も非常に面白かったのですが、佐藤氏の作品は一般には受け入れられにくい感がありますので、泣く泣く推薦からは外します。
ですが、単行本の帯に伊坂幸太郎さんの惹句が付いていたのに騙されて読んだ人が結構いるかもしれません。
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むしよわむししょかつこうめい だいにぶ
泣き 虫弱虫諸葛孔明  第弐部』(平成19年/2007年2月・文藝春秋刊)
書誌
>>平成23年/2011年2月・文藝春秋/文春文庫『泣き虫弱虫諸葛孔明 第弐部』
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大衆選考会 137回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
うめねず 平成19年/2007年6月16日 前回は投票出来なかった(全然読めず)ので、今回は投票致します。とは言え、今期も新刊を殆ど読んでおりませんので、やっぱり自分の好きな作品をノミネート。
はっきり言いまして、現在の選考委員の皆様なんぞには選んで欲しくない作品であります。ほんまに穢れる感じがしますから。そもそも前読み段階で撥ねられると思われるので、それも杞憂でしょう。
そんな訳で、完全に自己満足の為の推薦です。(同時推薦=>佐藤亜紀
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