芥川賞のすべて・のようなもの
第38回
  • =受賞者=
  • 開高 健
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Last Update[H26]2014/6/20

開高健
Kaiko Takeshi
生没年月日【注】 昭和5年/1930年12月30日~平成1年/1989年12月9日
受賞年齢 27歳0ヵ月
経歴 大阪府大阪市生まれ。大阪市立大学法学部卒。大学在学中には『えんぴつ』同人。卒業後、壽屋(現・サントリー)宣伝部入社。芥川賞受賞後に退職。
受賞歴・候補歴
個人全集 『開高健全集』全22巻(平成3年/1991年11月~平成5年/1993年9月・新潮社刊)
芥川賞
選考委員歴
第79回~第101回(通算11.5年・23回)
備考
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芥川賞 第38受賞  一覧へ

はだか おおさま
裸の 王様」(『文學界』昭和32年/1957年12月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」  別表記表紙 「文藝春秋編集」併記
巻号 第11巻 第12号  別表記12月号/12月特別号
作品名 別表記 「裸の王樣」
印刷/発行年月日 印刷 昭和32年/1957年11月20日 発行 昭和32年/1957年12月1日
発行者等 編集人 上林吾郎 発行人 池島信 印刷人 長久保慶一 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 文藝春秋新社(東京都)
総ページ数 220 表記上の枚数 目次 130枚 基本の文字組
(1ページ当り)
31字
×27行
×2段
本文ページ 176~209
(計34頁)
測定枚数 134
上記のうち紫の太字はブラウザでの表示が困難な異体字(主に正字など)
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書誌
>>『文藝春秋』昭和33年/1958年3月号
>>昭和33年/1958年3月・文藝春秋新社刊『裸の王様』所収
>>昭和35年/1960年☆月・角川書店/角川文庫『裸の王様・流亡記 他二篇』所収
>>昭和35年/1960年6月・新潮社/新潮文庫『パニック・裸の王様』所収
>>昭和36年/1961年5月・筑摩書房/新鋭文学叢書『開高健集』所収
>>昭和38年/1963年☆月・角川書店刊『角川版昭和文学全集 第29 開高健・大江健三郎』所収
>>昭和38年/1963年8月・現代芸術社刊『芥川賞作品全集 第4巻』所収
>>昭和41年/1966年6月・講談社刊『われらの文学19 開高健』所収
>>昭和43年/1968年2月・中央公論社刊『日本の文学76 石原慎太郎・開高健・大江健三郎』所収
>>昭和46年/1971年☆月・河出書房新社刊『日本文学全集50 島尾敏雄・井上光晴・開高健』[カラー版]所収
>>昭和46年/1971年5月・講談社/現代文学秀作シリーズ『裸の王様』所収
>>昭和46年/1971年12月・新潮社刊『新潮日本文学63 開高健集』所収
>>昭和48年/1973年☆月・中央公論社刊『日本の文学76 石原慎太郎・開高健・大江健三郎』[アイボリーバックス]所収
>>昭和48年/1973年11月・新潮社刊『開高健全作品 小説2』所収
>>昭和48年/1973年☆月・廣済堂出版/Kosaido blue books『裸の王様』所収
>>昭和55年/1980年6月・新潮社刊『新潮現代文学54 日本三文オペラ』所収
>>昭和57年/1982年6月・文藝春秋刊『芥川賞全集 第5巻』所収
>>昭和62年/1987年3月・講談社刊『少年少女日本文学館 第21巻 雪三景・裸の王様』所収
>>平成4年/1992年1月・新潮社刊『開高健全集 第2巻』所収
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候補者 開高健 男27歳
選考委員 評価 行数 評言
中村光夫
男46歳
11 「予期通り、開高氏か大江氏かということになりましたが、決定には骨が折れました。」「近ごろめずらしい骨の太い、構成力もしっかりした新人で、「パニック」などには、島木健作を思わせるところがあり、派手ではなくとも将来に期待できる人と思われます」「「裸の王様」は、着想の新しさ、粘りのある腰、底にある批評精神など、作者の資性の長所がはっきりでた小説であり、欠点はあっても、既成作家の作品に充分伍し得る出来栄え」「作品としては(引用者注:大江健三郎より)「裸の王様」をとる、というのが僕の意見です。」
石川達三
男52歳
7 「最後のところで結論をいそいだ感があり、作家としての経歴の浅さを暴露しているが、取材は新しいし意図は強健である。整理の足りないところもあるが、作品全体の強さがそれを補っている。ほかの候補作のどれよりも、はっきりした意図をもち、創作意慾にみちている。それが魅力だ。」
瀧井孝作
男63歳
8 「僕は好きな作品とは云えなかった。」「とりすました形式主義よりも自然の野性の魅力を主張した、このテーマは宜い。しかし、この小説の作中人物は、大方中間小説のように安っぽい描写で、僕は好きにはなれなかった。」
佐藤春夫
男65歳
18 「二篇(引用者注:「裸の王様」と「死者の奢り」)中の何れかという段になると、僕は終始一貫して「裸の王様」一本槍で二篇を同列に置くことをさえ承認しにくい。」「作者の読者に訴える主題も明確に必然的に追究されて、そこに一個の健全な芸術論を展開したのもよく、」「この生硬も一種の表現と見て看過する。」「まっとうに主題と取組む熱誠な作風はチョコ才な作品の横行する現代では最も珍重すべきであろう。」
川端康成
男58歳
11 「授賞に強い反対はない」「「死者の奢り」を推すために、「裸の王様」の欠点を言い過ぎるのは誤りであろう。」「やはり意識して作られた小説であるから、「死者の奢り」の場合とはちがった意味で、そして同じような欠点がないではない。最後の審査会の劇画化などに、それが現われている。」「開高氏と大江氏と明暗二様の気負いを見るが、これは悪いとは思わない。」
井上靖
男50歳
15 「(引用者注:「死者の奢り」と共に)作風は対蹠的であるが、それぞれ特異な資質と芥川賞作品として推すにふさわしいある新しさを持っていた。」「当選にはいささかの不満もない。新風爽やかな独自の才能であることは衆目の見るところである。」
丹羽文雄
男53歳
12 「私は推した」「今日の作品に欠けているものを「裸の王様」は力強く打ち出していた。やぼったいという人もあるかも知れない。が、やぼったく思われるような人間的な情熱を小馬鹿にして、知的ごまかしをやっている小説が多いのだ。」「欠点はある。最後の展覧会など書きすぎであった。」
舟橋聖一
男53歳
8 「私には何ンの感興も呼ばなかった。」「中村光夫の云うほど、島木に似ているとも思わなかった。受賞した開高は、その「感想」で、アランの散文論を引いて、小説の美辞麗句をやっつけていたが、そういうところが、人生派委員のお気に召したにしても、特に珍しい説ではない。」
宇野浩二
男66歳
10 「なかなか面白く作られてあり、今の文壇に数の少ない諷刺的な所があり適宜に諧謔もあり、話が変っていて、読む人をよろこばせるのであろう。」「今の日本の実業家が教育界と官僚に取り入る事を暴露することなどなかなか味をやっている。しかし、私は、この小説一つではこの作者がまだ信用できない。」
選評出典:『芥川賞全集 第五巻』昭和57年/1982年6月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和33年/1958年3月号)
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