芥川賞のすべて・のようなもの
第58回
  • =受賞者=
  • 柏原兵三
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Last Update[H26]2014/6/20

柏原兵三
Kashiwabara Hyozo
生没年月日【注】 昭和8年/1933年11月10日~昭和47年/1972年2月13日
受賞年齢 34歳2ヵ月
経歴 千葉県千葉市生まれ。東京大学文学部卒、同大学大学院人文科学研究科博士課程中退。ドイツ文学を専攻した。大学院在学中より同人雑誌『NEUE STIMME(ノイエ・シュティメ)』を刊行。ベルリンに留学し、柴田翔の芥川賞受賞に刺激を受けて小説を書き始め、帰国後は大学で教鞭をとるかたわら創作をつづける。
受賞歴・候補歴
  • |候補| 第13回同人雑誌賞(昭和41年/1966年)「クラクフまで」
  • |候補| 第56回芥川賞(昭和41年/1966年下期)「兎の結末」
  • 第58回芥川賞(昭和42年/1967年下期)「徳山道助の帰郷」
個人全集 『柏原兵三作品集』全7巻(昭和48年/1973年9月~昭和49年/1974年1月・潮出版社刊)
備考
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芥川賞 第56回候補  一覧へ

うさぎ けつまつ
兎の 結末」(『NEUE STIMME』5号[昭和41年/1966年7月])
媒体・作品情報
測定媒体 昭和43年/1968年4月・文藝春秋刊『兎の結末』
印刷/発行年月日 発行 昭和43年/1968年4月15日(第1刷)
発行者等 発行者 上林吾郎 印刷所 大日本印刷 製本所 中島製本
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
装幀/装画等 カバー・扉装画 著者
総ページ数 224 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
42字
×16行
×1段
本文ページ 5~96
(計92頁)
測定枚数 141
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書誌
>>昭和43年/1968年4月・文藝春秋刊『兎の結末』所収
>>昭和48年/1973年☆月・潮出版社刊『柏原兵三作品集 第2巻』所収
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候補者 柏原兵三 男33歳
選考委員 評価 行数 評言
三島由紀夫
男42歳
0  
瀧井孝作
男72歳
0  
井上靖
男59歳
4 「よかった。」「才能を感じた。」
石川達三
男61歳
0  
丹羽文雄
男62歳
0  
石川淳
男67歳
0  
永井龍男
男62歳
2 「才能ある作品だったが、ここには筆を略させていただく。」
大岡昇平
男57歳
0  
川端康成
男67歳
0  
中村光夫
男55歳
0  
舟橋聖一
男62歳
0  
選評出典:『芥川賞全集 第七巻』昭和57年/1982年8月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和42年/1967年3月号)
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芥川賞 第58受賞  一覧へ

とくやまどうすけ ききょう
徳山道助の 帰郷」(『新潮』昭和42年/1967年7月号)
媒体・作品情報
誌名 「新潮」  別表記表紙 「THE SHINCHO^」併記
巻号 第64巻 第7号  別表記7月号/747号
作品名 別表記 助の歸
印刷/発行年月日 発行 昭和42年/1967年7月1日
発行者等 編集兼発行者 齋藤十一 印刷者 高橋武夫 印刷所 大日本印刷株式会社(東京都)
発行所 株式会社新潮社(東京都)
総ページ数 260 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×24行
×2段
本文ページ 56~117
(計62頁)
測定枚数 187
上記のうち紫の太字はブラウザでの表示が困難な異体字(主に正字など)
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書誌
>>昭和43年/1968年1月・新潮社刊『徳山道助の帰郷』所収
>>『文藝春秋』昭和43年/1968年3月号
>>昭和47年/1972年☆月・潮出版社/潮文庫『徳山道助の帰郷』所収
>>昭和48年/1973年1月・講談社刊『現代の文学34 柴田翔・丸谷才一・柏原兵三・田久保英夫』所収
>>昭和48年/1973年☆月・潮出版社刊『柏原兵三作品集 第1巻』所収
>>昭和52年/1977年8月・筑摩書房刊『筑摩現代文学大系94 柏原兵三・坂上弘・高井有一・古山高麗雄集』所収
>>昭和57年/1982年8月・文藝春秋刊『芥川賞全集 第7巻』所収
>>平成15年/2003年10月・講談社/講談社文芸文庫『徳山道助の帰郷・殉愛』所収
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候補者 柏原兵三 男34歳
選考委員 評価 行数 評言
三島由紀夫
男43歳
25 「授賞については、全く賛成である。」「私はこれと佐江衆一氏の「風」のどちらかと思っていた」「あくまで典型的日本人の心理を一歩も逸脱せぬ物語の、実に平板な進行に、何のことかわからずに読んでいるうち、第三章の柿の木に至って、忽ち真のテーマがあらわれ、(引用者中略)目にもとまらぬ早さで、作者の言わんとするところが象徴的に結晶する。」「(引用者注:文体に)自然の流露感や内的必然性がなく、若隠居みたいな気取りの見えるのが残念である。」
石川達三
男62歳
4 「私は積極的に推す気はなかった。しかしこれが当選することに反対はしないつもりだった。欠点はいろいろ有るが、努力賞に該当してもいいと思っていた。」
大岡昇平
男58歳
10 「(引用者注:授賞は)順当の結果といえよう。」「十分に作者の力量を窺わせる作品である。」「ただ太平洋戦争が負けると判断して、何もしなかった旧軍人を想像することは私にはむずかしい。」「あの民族の激動期を抜いて、軍人の人間性が仮構されている点に不満であった。」
舟橋聖一
男63歳
24 「ごく平凡な職業軍人のステロタイプを描いたもので、反戦もなければ軍閥批判もない。その栄達心、功名心もありふれた世俗的なものだ。」「私の読後感をもむなしくするのみであった。」「過去半世紀にのさばった旧軍人の伝記を、無条件肯定の観点から書かれては困ると思うのである。」「たしかに大飛球の力作だが、塀を越して外野スタンドに入ったとは、私には思えない。」
瀧井孝作
男73歳
8 「力作で、一応は読ませる筆だが、新味にはとぼしい感じだ。」
丹羽文雄
男63歳
5 「前半はあれほど書かなくともよかったのではないか。しかし後半がよいので、前半には目をつむってもよいと思った。」「(引用者注:決選投票では)誠実な筆の感じに一票を投ずることにした。」
石川淳
男68歳
3 「これはすでに授賞ときまったものだから、わたしはあとからなにかいう興味がない。」
井上靖
男60歳
11 「私には面白かった。」「一見古い書き方で、老軍人の生涯を丹念に綴っている。」「作者は意識してこうした手法を用いており、書かねばならぬことは全部拾い上げてしまっている。みごとである。」
永井龍男
男63歳
8 「大砲の夢を見る辺りでは興ざめしたが、全篇を通じた寛闊な雰囲気に、ある感動を与えられた。そのあたたかみに反撥をおぼえるとなれば、話は別である。」
中村光夫
男56歳
15 「鈍い鑿をつかって彫りあげたような小説で、はじめはその鈍さが気になりますが、終りに近づくにつれて、ひとりの職業軍人とその親族の生態がくっきり浮きあがってきて、鈍さが凡庸の同義語でないことがわかります。」「小説としてさまざまの欠点はありますが、在来のリアリズムの常識を破った作者のしずかな姿勢は、強い個性の現われと見てよいでしょう。」
川端康成
男68歳
6 「私が(引用者中略)投票したのは、この作品が質量ともに授賞作として無難と思えたからであった。しかし、「帰郷」を書いた部分、殊に結尾のすぐれているのにくらべて、徳山中将の経歴を書いた冒頭はまったく劣っている。「帰郷」だけを扱った作品と見て、これを取った。」
選評出典:『芥川賞全集 第七巻』昭和57年/1982年8月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和43年/1968年3月号)
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