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第110回
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Last Update[H26]2014/6/20

熊谷独
Kumagai Hitori
生没年月日【注】 昭和11年/1936年6月10日~
経歴 本名=熊谷一男。広島県生まれ。東京外国語大学ロシア語科卒。和光交易勤務。退社後、『最後の逃亡者』でサントリーミステリー大賞受賞。
受賞歴・候補歴
サイト内リンク 小研究-ミステリーと直木賞
備考
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直木賞 第110回候補  一覧へ

さいご とうぼうしゃ
最後の 逃亡者』(平成5年/1993年11月・文藝春秋刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 奥付 ルビ有り「さいご」「とうぼうしゃ」
印刷/発行年月日 発行 平成5年/1993年11月25日(第1刷)
発行者等 発行者 阿部達児 印刷所 凸版印刷 製本所 大口製本
発行所 株式会社文藝春秋(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 装画 影山 徹 AD 坂田政則
総ページ数 381 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
44字
×20行
×1段
本文ページ 5~372
(計368頁)
測定枚数 733
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書誌
>>書下ろし(第11回サントリーミステリー大賞応募作)
>>平成9年/1997年1月・文藝春秋/文春文庫『最後の逃亡者』
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候補者 熊谷独 男57歳
選考委員 評価 行数 評言
井上ひさし
男59歳
16 「主人公の岡部に関する記述は不明瞭かつ曖昧。それに逃走途中でおこる危機は、たいていが都合よく回避される。結末の暗さは、多分、逃走中の甘さを作者が自分で罰しようとして付け加えたのかもしれない。とにかく前半の旧ソ連の庶民生活のリポートは大の字のつく傑作である。」
陳舜臣
男69歳
16 「一気に読ませるが、このような大逃亡、大追跡にいたらせたエネルギーは何であったのか判然としない。アラブの王様からもらったトルストイのダイヤのためとすれば、日本まで追ってくる仕掛けが大袈裟だし、政治的信条であるとすれば、それが納得できるように書きこまれていない。」
藤沢周平
男66歳
16 「読み終ったときに筆力のある新人が出現した強い印象が残った作品だった。」「圧巻は旧ソ連の官庁組織(その内部)、検閲の実態、基地の様子などが綿密に調べられていることで、ここには取材もひとつの才能だと思わせる重味がある。結末が悲劇に終るのはどうだろうか。私は疑問符をつけた。」
田辺聖子
女65歳
13 「手に汗にぎる臨場感はただごとではない。」「管理社会に住む恐怖の細部がよく書けている。私は特にラストの暗さに作者の才能と現代批判を見た。」「ただすでにこの作品はサントリーミステリー大賞を手中にしていられるので。……」
黒岩重吾
男69歳
8 「面白く読んだが、この面白さは小説の味とは少し異なるように思えた。私が主に読みたかったのは、日本人の岡部が、ソ連の罠にはまって行く詳細な過程だった。それが描かれていない。」
五木寛之
男61歳
0  
平岩弓枝
女61歳
0  
渡辺淳一
男60歳
14 「息詰まる緊迫感があり、風景や人々の生活などのディテールもよく書けている。だが全体としてみると、ソ連をよく知る者の綿密なルポルタージュの気配が強く、それを越えて虚構とともにわきでてくる小説的ふくらみに欠けている。」
山口瞳
男67歳
41 「文章がのびのびしている。格調が高くスケールが大きい。」「卑しいところが少しもない。」「外国を舞台にした小説としては珍しく作者の腰がすわっていて、見る目が安定している。」「難点がないわけではない。(引用者中略)主人公の追われる身となる原因がやや曖昧。これは何しろ野蛮国ロシヤの話だから、精しく書くと商社マンであったらしい作者の身に危険が及ぶのではないかといったように好意的に解釈した。」
選評出典:『オール讀物』平成6年/1994年3月号
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文量
長篇
章立て
「1」~「25」
時代設定 場所設定
1980年代  ソビエト連邦・モスクワ~ムルマンスクなど
登場人物
エレーナ・イワノワ(娼婦)
岡部信吾(日本企業モスクワ駐在事務所長)
アンナ(エレーナの娘、初等学校2年生)
ナターシャ(エレーナの友人、娼婦)
ビーチャ(ナターシャの恋人、リトアニア人医師)
ダダエフ少尉(OBHSS所属)




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