芥川賞のすべて・のようなもの
第45回
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Last Update[H26]2014/6/20

大森光章
Omori Kosho
生没年月日【注】 大正11年/1922年7月24日~平成21年/2009年3月26日
経歴 幼名=倖二。筆名=今出光章、北町陽一郎。北海道虻田郡倶知安町生まれ。明治大学専門部文芸科中退。小学校教員をつとめるかたわら、昭和21年/1946年に倶知安で『新芸術派』を創刊。昭和24年/1949年上京し、以後数々の同人誌に関わる。
受賞歴・候補歴
  • |候補| 第45回芥川賞(昭和36年/1961年上期)「名門」
  • |候補| 第46回芥川賞(昭和36年/1961年下期)「王国」
  • |候補| 第48回芥川賞(昭和37年/1962年下期)「培養」
  • |候補| 第1回作家賞(昭和39年/1964年)「凍土抄」
  • 第36回北海道新聞文学賞[創作・評論部門][佳作](平成14年/2002年)『シャクシャイン戦記』
備考
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芥川賞 第45回候補  一覧へ

めいもん
名門」(『円卓』1号[昭和36年/1961年5月])
媒体・作品情報
測定媒体 『文藝春秋』昭和36年/1961年9月号
総ページ数 386 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
31字
×25行
×2段
本文ページ 282~306
(計25頁)
測定枚数 76
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書誌
>>『文藝春秋』昭和36年/1961年9月号
>>昭和37年/1962年6月・南北社刊『名門』所収
>>平成6年/1994年12月・馬事文化財団刊『馬の文化叢書9文学 馬と近代文学』所収
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候補者 大森光章 男38歳
選考委員 評価 行数 評言
中村光夫
男50歳
11 「面白い作品です。たんに競馬のことが深い知識をもって書けているというだけでなく、(引用者中略)牝馬の姿が馬丁の愛情を通して素直な筆致で描かれ、人間の運命を象徴するようにも思われます。」「しかし(引用者中略)全篇の感じが軽いものになって、今一歩の力がほしい気がします。」
石川達三
男56歳
22 「私は最後まで、三篇(引用者注:「名門」「光りの飢え」「海岸公園」)のどれを当選作とするとも決心がつかなかった。全く違う主題と、全くちがった作風と、そして各々相当に書き切っている実力とを比較して、優劣をつけ得なかった。」
丹羽文雄
男56歳
9 「読んでから時日が経つにつれて感銘がふかまってくるような作品である。説明の部分が多くて、ごたごたとしているが、一般の読者には未知の世界であり、ある程度の説明もやむをえなかったのかも知れない。」「ことに最後の種馬とされるあたりには、無情な、哀れな人間の生涯を思った。この作品に芥川賞をあたえてこそ、意義があるような気がした。」
瀧井孝作
男67歳
2 「わかりやすい癖のない文章だが、小説としては、筆に熱がない。」
宇野浩二
男69歳
0  
井上靖
男54歳
4 「(引用者注:「光りの飢え」と共に)書ききっている感じで、力量は感じられたが、文学作品として当然持たねばならぬ読後の感動は稀薄だった。」
川端康成
男62歳
8 「私は旅先きから、二、(引用者中略)と、電報だけは打っておいた。」「生まれた時から、競馬に出て失敗し、子馬を取るためだけの牝馬にされてしまうまでの、屈辱、落魄の運命を、その馬を世話して来た若い男の目を通して、素直に書いていると私は読んだ。この作品も暗示するものがあるようだ。」
舟橋聖一
男56歳
23 「意外にも丹羽文雄氏が強く推し出したので、内心おどろいた。それに力を得て、筆者もしきりに「名門」を支持した。」「よく調べてあるが、それがオーバーにならずに作品に定着している。もっと通俗的にしようとすればいくらでも通俗的になる可能性があるのを、よく防いで、真面目にまとめている。」「今まで「競馬」を扱った小説や戯曲の中では、群をぬいている。成功作である。」
佐藤春夫
男69歳
17 「僕にはどう考えても当選の価値のある作品とは思えないから、(引用者中略)一票はおろか半票をさえ惜しんだ。」「(引用者注:「光りの飢え」と共に)可なり面白い読み物ではある。しかし決して文学ではない。文学は勿論何事をどう書いてもよい。しかし常に美しく品格を以て書かれなければならない。」「一種のナニワ節としか思えなかった。」
井伏鱒二
男63歳
1 「舟橋君は「名門」を推すと云った。」
永井龍男
男57歳
11 「自信のある題材に、じっくり取組み、少しの危げもない出来である。」「人間の世界を表徴しているという評もあったが、私はやはり動物小説として読んだ。その方が気持がよかったからだ。」
選評出典:『芥川賞全集 第六巻』昭和57年/1982年7月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和36年/1961年9月号)
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芥川賞 第46回候補  一覧へ

おうこく
王国」(『文學界』昭和36年/1961年9月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」  別表記表紙 「文藝春秋編集」併記
巻号 第15巻 第9号  別表記9月号
印刷/発行年月日 印刷 昭和36年/1961年8月20日 発行 昭和36年/1961年9月1日
発行者等 編集兼発行人 小林米紀 印刷人 高橋武夫 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 文藝春秋新社(東京都)
総ページ数 238 表記上の枚数 目次 130枚 基本の文字組
(1ページ当り)
31字
×25行
×2段
本文ページ 43~76
(計34頁)
測定枚数 123
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書誌
>>昭和56年/1981年8月・立風書房刊『北海道文学全集 第20巻 さまざまな座標1』所収
>>昭和57年/1982年2月・叢文社刊『星の岬』所収
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候補者 大森光章 男39歳
選考委員 評価 行数 評言
瀧井孝作
男67歳
7 「一番佳いと思った。」「前回の「名門」は、まだ文章の力が弱くて、採れなかったが、この「王国」は、北海道の冬の山の雪げしきが、精彩のある筆で、文章に作者の生地が出て、佳かった。」
石川達三
男56歳
0  
中村光夫
男50歳
0  
丹羽文雄
男57歳
3 「「名門」の方がよかった。小説は上手になっているが、また動物かといった感じをあたえたのが拙かった。」
永井龍男
男57歳
0  
舟橋聖一
男57歳
2 「(引用者注:前回の「名門」のほうが)「王国」よりすぐれている。」
井上靖
男54歳
4 「いかにも作品といった几帳面な小説で、ところどころに正確な美しい描写があった。」
井伏鱒二
男63歳
0  
佐藤春夫
男69歳
2 「前回の有力候補「名門」(引用者中略)より見劣りする」
選評出典:『芥川賞全集 第六巻』昭和57年/1982年7月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和37年/1962年3月号)
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芥川賞 第48回候補  一覧へ

ばいよう
培養」(『文學界』昭和37年/1962年8月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」  別表記表紙 「文藝春秋編集」併記
巻号 第16巻 第8号  別表記8月号
印刷/発行年月日 印刷 昭和37年/1962年7月20日 発行 昭和37年/1962年8月1日
発行者等 編集兼発行人 小林米紀 印刷人 高橋武夫 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 文藝春秋新社(東京都)
総ページ数 238 表記上の枚数 目次 140枚 基本の文字組
(1ページ当り)
31字
×25行
×2段
本文ページ 63~97
(計35頁)
測定枚数 129
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候補者 大森光章 男40歳
選考委員 評価 行数 評言
瀧井孝作
男68歳
6 「人の弱い愚鈍性のようなものを、克明に追求しようとしたものか、これは拙い作だが、この作家がまともに人を描く方に来たのは、また一つの進歩ではないかと、同情して読んだ。」
石川達三
男57歳
1 「努力を高く買う」
高見順
男55歳
3 「慎重な筆致の力作だが、全体として読み物風の印象を私に与えたのは題材のせいか、作者のせいか。」
中村光夫
男51歳
5 「三度の登場だけに、たしかな力倆は感じられますが、いずれも前の作品と同じところで、あるいはそれより下で低徊している風なのは歯がゆい気がします。」
石川淳
男63歳
0  
舟橋聖一
男58歳
4 「(引用者注:以前の「名門」は)秀作である。」
川端康成
男63歳
0  
丹羽文雄
男58歳
2 「もっと短くした方がよかった。」
井上靖
男55歳
0  
永井龍男
男58歳
0  
選評出典:『芥川賞全集 第六巻』昭和57年/1982年7月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和38年/1963年3月号)
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