芥川賞のすべて・のようなもの
第10回
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Last Update[H26]2014/6/20

金史良
Kin Shiryo
生没年月日【注】 大正3年/1914年3月3日~昭和25年/1950年消息不明
経歴 本名=金時昌。朝鮮・平壌生まれ。東京帝国大学文学部独文科卒。昭和6年/1931年来日、大学卒業後『文芸首都』に参加。昭和20年/1945年、太平洋戦争中に中国へ渡り、終戦後朝鮮に帰る。昭和25年/1950年、朝鮮戦争に従軍中、消息不明に。
受賞歴・候補歴
  • |候補| 第10回芥川賞(昭和14年/1939年下期)「光の中に」
  • |予選候補| 第11回芥川賞(昭和15年/1940年上期)
個人全集 『金史良全集』全4巻(昭和48年/1973年~昭和49年/1974年・河出書房新社刊)
備考
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芥川賞 第10回候補  一覧へ

ひかり なか
光の 中に」(『文藝首都』昭和14年/1939年10月号)
媒体・作品情報
測定媒体 『文藝春秋』昭和15年/1940年3月号
総ページ数 432 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
29字
×21行
×2段
本文ページ 384~407
(計24頁)
測定枚数 70
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書誌
>>『文藝春秋』昭和15年/1940年3月号
>>昭和15年/1940年6月・小山書店刊『日本小説代表作全集4 昭和14年・後半期』所収
>>昭和15年/1940年12月・小山書店刊『光の中に』所収
>>昭和29年/1954年6月・理論社刊『金史良作品集』所収
>>昭和44年/1969年1月・講談社刊『日本現代文学全集69 プロレタリア文学全集』所収
>>昭和44年/1969年5月・麦書房/雨の日文庫『現代日本文学・昭和戦前編14 光の中に』所収
>>昭和45年/1970年9月・中央公論社刊『日本の文学79 名作集3』所収
>>昭和47年/1972年3月・理論社刊『金史良作品集』[新装版]所収
>>昭和48年/1973年2月・河出書房新社刊『金史良全集1』所収
>>昭和49年/1974年☆月・中央公論社刊『日本の文学79 名作集3』[アイボリーバックス]所収
>>昭和55年/1980年5月・講談社刊『日本現代文学全集69 プロレタリア文学全集』[増補改訂版]所収
>>平成11年/1999年4月・講談社/講談社文芸文庫『光の中に―金史良作品集』所収
>>平成13年/2001年12月・緑蔭書房刊『近代朝鮮文学日本語作品集 1939-1945 創作篇1』所収
>>平成18年/2006年6月・勉誠出版刊『〈在日〉文学全集 第11巻 金史良・張赫宙・高史明』所収
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候補者 金史良 男25歳
選考委員 評価 行数 評言
瀧井孝作
男45歳
10 「朝鮮の人の民族神経と云うものが主題になっていた。この主題は、これまで誰もこのようにハッキリとは描いていないようで、今日の時勢に即して大きい主題だと思った。」「朝鮮からこの腕前のある作家の出たことはうれしかった。」
久米正雄
男48歳
10 「是(引用者注:「密猟者」)に比べると、候補第二席作品「光の中に」は、実はもって私の肌合に近く、親しみを感じ、且つ又朝鮮人問題を捉えて、其示唆は寧ろ国家的重大性を持つ点で、尤に授賞に価するものと思われ、私は極力、此の二作に、それぞれ違った意味での、推薦をすべきだと思ったが、不幸なるかな、此の沁々とした作品は、「密猟者」の雄勁さに圧倒され、又、成るべくならば其期の優秀作家一人と云う建前から、授賞に洩れて了った。」
室生犀星
男50歳
0  
小島政二郎
男46歳
2 「私は敬意を表したい。」
川端康成
男40歳
16 「私は「光の中に」を選外とするのは、なにか残念であった。しかしそれも、作家が朝鮮人であるために推薦したいという人情が、非常に強く手伝っているところもあるし、また「密猟者」に比べると、力と面目さの足りぬところもあるので、結局寒川氏一人に賛成した。」「民族の感情の大きい問題に触れて、この作家の成長は大いに望ましい。」「しかし、主題が先立って、人物が註文通りに動き、幾分不満であった。」
佐佐木茂索
男45歳
4 「佳作たるを失わない。「密猟者」がなければ之が芥川賞であることに問題はない。」
佐藤春夫
男47歳
14 「二篇(引用者注:「密猟者」と「光の中に」)をこの順序で推すつもりで委員会に出席した。」「私小説のうちに民族の悲痛な運命を存分に織り込んで私小説を一種の社会小説にまでした手柄と稚拙ながらもいい味のある筆致をもなかなかに捨て難いのを感じた。」
横光利一
男41歳
0  
宇野浩二
男48歳
21 「半島人の入りくんだ微妙な気持ちの平暗を、さまざまの境遇の半島人を、それを現すのに適当な題材に依って、可なり巧みに書かれてある。」「『密猟者』ほどではないが終りの方が物足りない。」「二人に賞をつけることが出来れば、寒川と金を選ぶ方がよいのではないかと思った。」「滅多に使えない『有望』という言葉を金史良の頭につけてもあまり間違いにならないであろう。」
菊池寛
男51歳
  「最初金史良君の作品を読み感心した」
選評出典:『芥川賞全集 第二巻』昭和57年/1982年3月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和15年/1940年3月号)
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芥川賞 第11回予選候補(再考作品)  一覧へ
諸作品(昭和15年/1940年上半期)
該当期の作品
「土城廊」(『文藝首都』昭和15年/1940年2月号)
>>昭和15年/1940年12月・小山書店刊『光の中に』所収
>>『新日本文学』昭和29年/1954年4月号
>>昭和29年/1954年6月・理論社刊『金史良作品集』所収
>>昭和47年/1972年3月・理論社刊『金史良作品集』[新装版]所収
>>昭和48年/1973年2月・河出書房新社刊『金史良全集1』所収
>>昭和51年/1976年11月・家の光協会刊『土とふるさとの文学全集3 現実の凝視』所収
>>平成11年/1999年4月・講談社/講談社文芸文庫『光の中に―金史良作品集』所収
>>平成13年/2001年12月・緑蔭書房刊『近代朝鮮文学日本語作品集 1939-1945 創作篇1』所収
>>平成18年/2006年6月・勉誠出版刊『〈在日〉文学全集 第11巻 金史良・張赫宙・高史明』所収
「天馬」(『文藝春秋』昭和15年/1940年6月号)
>>昭和15年/1940年12月・小山書店刊『光の中に』所収
>>昭和29年/1954年6月・理論社刊『金史良作品集』所収
>>昭和47年/1972年3月・理論社刊『金史良作品集』[新装版]所収
>>昭和48年/1973年2月・河出書房新社刊『金史良全集1』所収
>>平成8年/1996年3月・新宿書房刊『〈外地〉の日本語文学選3 朝鮮』所収
>>平成11年/1999年4月・講談社/講談社文芸文庫『光の中に―金史良作品集』所収
>>平成13年/2001年12月・緑蔭書房刊『近代朝鮮文学日本語作品集 1939-1945 創作篇1』所収
>>平成18年/2006年6月・勉誠出版刊『〈在日〉文学全集 第11巻 金史良・張赫宙・高史明』所収
「箕子林」(『文藝首都』昭和15年/1940年6月号)
>>昭和15年/1940年12月・小山書店刊『光の中に』所収
>>昭和29年/1954年6月・理論社刊『金史良作品集』所収
>>昭和47年/1972年3月・理論社刊『金史良作品集』[新装版]所収
>>昭和48年/1973年2月・河出書房新社刊『金史良全集1』所収
>>平成13年/2001年12月・緑蔭書房刊『近代朝鮮文学日本語作品集 1939-1945 創作篇1』所収
 
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候補者 金史良 男26歳
選考委員 評価 行数 評言
瀧井孝作
男46歳
0  
小島政二郎
男46歳
0  
室生犀星
男50歳
0  
佐藤春夫
男48歳
0  
宇野浩二
男49歳
1  
川端康成
男41歳
0  
菊池寛
男51歳
   
選評出典:『芥川賞全集 第二巻』昭和57年/1982年3月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和15年/1940年9月号)
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