芥川賞のすべて・のようなもの
第145回
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Last Update[H28]2016/11/9

石田千
Ishida Sen
生没年月日【注】 昭和43年/1968年☆月☆日~
経歴 福島県生まれ、東京育ち。國學院大學文学部文学科卒。
受賞歴・候補歴
  • 第1回古本小説大賞(平成13年/2001年)「大踏切書店のこと」
  • |候補| 第145回芥川賞(平成23年/2011年上期)「あめりかむら」
  • |候補| 第146回芥川賞(平成23年/2011年下期)「きなりの雲」
  • |候補| 第34回野間文芸新人賞(平成24年/2012年)『きなりの雲』
  • |候補| 第154回芥川賞(平成27年/2015年下期)「家へ」
  • |候補| 第38回野間文芸新人賞(平成28年/2016年)『家へ』
備考
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芥川賞 第145回候補  一覧へ
「あめりかむら」(『新潮』平成23年/2011年2月号)
媒体・作品情報
誌名 「新潮」  別表記表紙 「今年107年目の文芸誌」「The Shincho Monthly」併記
巻号 第108巻 第2号  別表記1273号
印刷/発行年月日 発行 平成23年/2011年2月7日 発売 平成23年/2011年1月7日
発行者等 編集兼発行者 矢野 優 印刷者 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社(東京都)
発行所 株式会社新潮社(東京都)
総ページ数 388 表記上の枚数 表紙・目次 100枚 基本の文字組
(1ページ当り)
27字
×25行
×2段
本文ページ 119~152
(計34頁)
測定枚数 106
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書誌
>>平成23年/2011年8月・新潮社刊『あめりかむら』所収
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候補者 石田千 女43歳
選考委員 評価 行数 評言
小川洋子
女49歳
15 「(引用者注:「ぴんぞろ」のルリ婆さんと共に)きんたろうさん(引用者中略)は、忘れ難い存在感を放っていた。」「戸田君の描写になるとなぜ急に頑なになるのか。」「違和感が残った。」
山田詠美
女52歳
15 「全体的に、うすーい感じ。このうすさが、主人公の背後にある死の気配をしんと落ち着かせるためには効を奏し、けれども、知人の男の自殺と彼女をつなげるためには、信憑性をいちじるしく奪う。」
石原慎太郎
男78歳
0  
黒井千次
男79歳
6 「病を抱えた三十代女性の不機嫌はわかっても、話の展開が唐突であり、大阪への旅が作品の芯にうまくつながらぬのは弱点ではないか。」
宮本輝
男64歳
9 「生きようとしている主人公の心はよく伝わってくるが、これも最後が甘い。作者の精神的スタミナが途切れたことで、小説の結末もスタミナ切れとなったように感じた。」
高樹のぶ子
女65歳
10 「若者の孤立感とそれを抱きとめる大阪の人情が心地良く読め、タイトルの意味はピンと来なくても寄り添えた。」「(引用者注:「ぴんぞろ」と共に)私の中では得点が高かった。」
池澤夏樹
男66歳
0  
島田雅彦
男50歳
7 「(引用者注:水原涼と共に)それぞれ自身が獲得したスキルのバージョンアップを図り、描く対象への感情的踏み込みと批評的突き放しのヒット・アンド・アウェイを徹底させれば、吉。」
村上龍
男59歳
0  
川上弘美
女53歳
14 「飲み屋に入ってからの細部に、魅力を感じました。」「最後の三行が、この小説の白眉なのだと思うのですが、そこにいたるまでの前半に、いくつかの「説明」になってしまうような表現を重ねてしまった。惜しいです。」
選評出典:『文藝春秋』平成23年/2011年9月号
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芥川賞 第146回候補  一覧へ

くも
「きなりの 雲」(『群像』平成23年/2011年10月号)
媒体・作品情報
誌名 「群像」  別表記表紙 「GUNZO」併記
巻号 第66巻 第10号
印刷/発行年月日 印刷 平成23年/2011年9月5日 発行 平成23年/2011年10月1日
発行者等 編集人 佐藤とし子 発行人 市田厚志 印刷人 金子眞吾 印刷所 凸版印刷株式会社(東京都)
発行所 株式会社講談社(東京都)
総ページ数 308 表記上の枚数 表紙・背・目次 280枚 基本の文字組
(1ページ当り)
27字
×24行
×2段
本文ページ 6~99
(計94頁)
測定枚数 295
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書誌
>>平成24年/2012年2月・講談社刊『きなりの雲』
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候補者 石田千 女43歳
選考委員 評価 行数 評言
黒井千次
男79歳
28 「強く感じたのは、作品の長さである。これだけの分量の長さが果して必要であるか、については考えてみなければなるまい。」「もう少し短くまとめようとしたら、話の運びもどこか違って来たのではなかろうか。」「(引用者注:「まちなか」「七月のばか」と共に)まだ動き出していないことの中間報告、といったところに留る作品だった。」
川上弘美
女53歳
0  
高樹のぶ子
女65歳
4 「編物小説なので、もっと手指の動きが見えると良かった。」
山田詠美
女52歳
18 「好感度の高そうな人物ばかりが登場するけれども、その中の誰にも引き付けられない。」「何なのだろう、こういう人々を相手にしながら到達する主人公の肯定感。あー、マジで苛々する……もっと覇気を……もっと覇気を……と、いや、もしかすると、それを避けたこの長丁場と編み物という題材はベストマッチなのかも。」
小川洋子
女49歳
12 「編み物の描写に、私は親しみを感じた。」「だからこそ、主人公のさみ子をもっと応援したかった。じろうくんになど振り回されずに、編み棒だけを手に世界を渡ってゆきなさい、とついお節介な口出しをしそうになった。」
島田雅彦
男50歳
12 「アボカドの種やゴーヤやチョコレートなどの小道具を効果的に用いてはいるが、実質、変哲のない日常を淡々とつづる日記と大差はない。」「他人の日記を盗み読む楽しみをもっと与えて欲しかった。」
宮本輝
男64歳
24 「受賞作に推した。」「あまり器用とはいえない石田さんの小説造りの底には、思いどおりにいかない現実社会であっても、地道に生きつづけることへの応援のような心意気が静かに息づいていて、たしかに「人々がいる」のだ。」
石原慎太郎
男79歳
0  
選評出典:『文藝春秋』平成24年/2012年3月号
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芥川賞 第154回候補  一覧へ

いえ
家へ」(『群像』平成27年/2015年7月号)
媒体・作品情報
誌名 「群像」  別表記表紙 「GUNZO」併記
巻号 第70巻 第7号
印刷/発行年月日 印刷 平成27年/2015年6月5日 発売 平成27年/2015年6月5日 発行 平成27年/2015年7月1日
発行者等 編集人 佐藤とし子 発行人 市田厚志 印刷人 金子眞吾 印刷所 凸版印刷株式会社(東京都)
発行所 株式会社講談社(東京都)
総ページ数 372 表記上の枚数 表紙・背・目次・本文 230枚 基本の文字組
(1ページ当り)
27字
×24行
×2段
本文ページ 53~131
(計79頁)
測定枚数 241
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書誌
>>平成27年/2015年10月・講談社刊『家へ』
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候補者 石田千 女47歳
選考委員 評価 行数 評言
宮本輝
男68歳
16 「筆力を感じたが、小説全体の「芯」が弱い。その芯の弱さが小説を脆弱にしている。「芯」とはその小説に仕掛けられた地雷のようなものだ。石田さんは自分の地雷を作ってから小説の細部を構築することを考えるべきだと思う。」
小川洋子
女53歳
8 「一番心ひかれたのは、主人公の新太郎ではなく、彼の母親だった。二人の男と内縁関係を結びながら、結局、男に夫の役目を負わせなかった彼女の複雑さに比べ、新太郎の存在感はどこか弱々しい。」
奥泉光
男59歳
27 「一読、退屈な叙述も多く、これは推しにくいかと思ったのだけれど、ていねいに読み進むうちに、読者の労力に応えてくれるだけの魅力が滲み出てくるのを覚えた。単線的な物語を手堅くかたり進めながら、世界の広がりを作り出すリアリズムが、依然有力な技法であると教えてくれた本作を、他に賛同する選考委員があれば受賞作に推してもよいと自分は考えたのだけれど、残念ながらそうした展開にはならなかった。」
山田詠美
女56歳
13 「あえて主語を入れないスタイルが成功しているとは思えない。」「クライマックスの火事に行くまでが長過ぎた。もっと早く燃やしても良いと思った。」
島田雅彦
男54歳
13 「一行一行をおそろかにしない誠実な描写に好感を抱いたが、一族の系図とその記録を延々見せられるのにも似た退屈さがあった。心に突き刺さってくる棘に乏しい小説はやはり弱いのである。」
高樹のぶ子
女69歳
16 「人間関係が紛らわしく、名前を書き出して関係図を作らなければ読み進めない。」「読者に人間関係図を強いるほど「純文学」は偉いのか、などと怒るのも大人気無いし。解りやすければ良いものでもないが、伝えたいことのために「可能な限り伝わるように書こう」とする姿勢は必要だろう。」
川上弘美
女57歳
15 「(引用者注:「何」を「どのように」書くかという、小説にとって大きな問題において)「何」かが、たしかにあった。」「小説全体でもってしかあらわせない複雑な感情もあった。ただ、「どのように」が、小説の中で硬直していたように思うのです。」
堀江敏幸
男52歳
14 「東京の美大の彫刻科で学ぶ語り手が島の木から彫り出そうとするのは、島と本土のあいだにかける橋ではなく、人体という不安定な丸木舟だ。その揺れが全編を浸している。」
村上龍
男63歳
0  
選評出典:『文藝春秋』平成28年/2016年3月号
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