芥川賞のすべて・のようなもの
第41回
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Last Update[H27]2015/5/2

佃実夫
Tsukuda Jitsuo
生没年月日【注】 大正14年/1925年12月27日~昭和54年/1979年3月9日
経歴 徳島県阿南市生まれ。徳島青年師範中退。郵便局員、教員、図書館司書を経て短大講師。
受賞歴・候補歴
  • 日本図書館協会奨学論文賞(昭和31年/1956年)
  • |候補| 第41回芥川賞(昭和34年/1959年上期)「ある異邦人の死」
  • 第2回週刊朝日・宝石共催短篇探偵小説懸賞[佳作](昭和34年/1959年)「毛唐の死」
  • |候補| 第8回同人雑誌賞(昭和36年/1961年)「黒い灰色の雨」
  • 徳島新聞文化賞(昭和42年/1967年)
  • |候補| 第21回毎日出版文化賞(昭和42年/1967年)『わがモラエス伝』
  • インファンテ・ドン・エンリッケ勲章(昭和44年/1969年)
備考
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芥川賞 第41回候補  一覧へ

いほうじん
「ある 異邦人の 死」(『新日本文学』昭和34年/1959年5月号)
媒体・作品情報
誌名 「新日本文学」  別表記表紙・目次・裏表紙 「新日本文学」
巻号 第14巻 第5号  別表記5月号
印刷/発行年月日 発行 昭和34年/1959年5月1日
発行者等 編集人 中島健蔵 発行人 壺井繁治 印刷所 第一印刷株式会社(東京都)
発行所 新日本文学会(東京都)
総ページ数 180 表記上の枚数 目次 100枚 基本の文字組
(1ページ当り)
30字
×25行
×2段
本文ページ 21~50
(計30頁)
測定枚数 106
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書誌
>>『別冊文藝春秋』69号[昭和34年/1959年9月]
>>昭和45年/1970年☆月・文和書房刊『赤と黒の喪章』所収
>>平成7年/1995年1月・ぎょうせい刊『ふるさと文学館 第42巻 徳島』所収
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候補者 佃実夫 男33歳
選考委員 評価 行数 評言
石川達三
男54歳
8 「よく調べた資料と作者のフィクションとが交錯しているが、フィクションの部分が見劣りして、雑音のようになっている。」「資料を追及しながら自然に人物を浮き彫りにして行くような方法に拠る方が、密度の高い良いものになったのではないかと思う。」「私には面白かった。」
丹羽文雄
男54歳
0  
舟橋聖一
男54歳
9 「私は(引用者中略)推したが、こういう伝記を元にした小説の、史実と虚構の間をよく確めることは、実際には難かしい。批評する側も、多少モラエスについて調べないと、カンだけでは判定を下しにくいのではないか。永井龍男氏のように、厳しく云えば、この作は、たしかに小説以前かも知れない。然し私は、作者の冒険に同情して、永井氏が減点しただけ、増点しておいた。」
井伏鱒二
男61歳
0  
中村光夫
男48歳
6 「材料にもたれすぎ、同時にところどころ勝手な解釈が挿入されていて、この不思議な異邦人(引用者注:モラエスのこと)の肖像が、浅い作者の独断に終っています。」「これでは普通の伝記以下と思われます。」
永井龍男
男55歳
8 「予選作八篇中から、候補作品を選ぶ際に、私が「積極的反対を示した」のは、「ある異邦人の死」」「伝記や事実に彩色をほどこしても、小説にはならないという意味で、「ある異邦人の死」の丹念さを私は認め兼ねる。殊に、異邦人という特殊な題材の場合。」
川端康成
男60歳
4 「一票を入れておいた。モラエスをよく調べ、むしろ抑え気味の明らかな文章で、量感もある作品と思った。」
佐藤春夫
男67歳
17 「(引用者注:「谿間にて」「山塔」「ある異邦人の死」のうちから)第一位のものを決定するに困難を感じて、それは衆議によって決してもらうつもりで審査の席に出た。」「モラエス伝を巧妙に小説化して成功していると思うが、この特異の取材と特異な作風とは看る人によって評価はまちまちになるであろう。やや直木賞的におもしろく書きすぎているような難がないでもないが、作者の力量は十分現われている。」
井上靖
男52歳
3 「文章も確りしており、調べも行き届いた作品だが、もう一つ魅力がなく、読後の印象は稀薄だった。」
瀧井孝作
男65歳
5 「(引用者注:「谿間にて」の次に)佳いかと思った。」「ともかく読ませる筆で、モラエスという老年の西洋人の阿波の徳島での孤栖の生活が、詳細に描かれていた。古風のような描写だが、面白く読ませる、相当の力作だと見た。」
宇野浩二
男67歳
4 「妙に凝ってあるが、その凝り方が凝りすぎ、唯しいていえば、趣向は面白いとしても、モラエスというどうにも書ける『異邦人』をもっとよく、現してほしかった。」
選評出典:『芥川賞全集 第六巻』昭和57年/1982年7月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和34年/1959年9月号)
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