芥川賞のすべて・のようなもの
第75回
候補作家の群像 トップページ
直木賞・芥川賞受賞作一覧
受賞作・候補作一覧
受賞作家の群像
選考委員の群像
選評の概要
マップ

候補作家の一覧へ
前の回へ後の回へ
Last Update[H26]2014/6/20

寺久保友哉
Terakubo Tomoya
生没年月日【注】 昭和12年/1937年6月4日~平成11年/1999年1月22日
経歴 東京出身。北海道大学医学部卒。在学中より、渡辺淳一高橋揆一郎らの同人誌『くりま』に小説を発表。精神科医として札幌で開業医となる。
受賞歴・候補歴
  • 復活第1回「文芸」学生小説コンクール[佳作](昭和41年/1966年)「ジャンパー」
  • 第8回北海道新聞文学賞(昭和49年/1974年)「停留所前の家」
  • |候補| 第75回芥川賞(昭和51年/1976年上期)「棄小舟」
  • |候補| 第76回芥川賞(昭和51年/1976年下期)「陽ざかりの道」
  • |候補| 第77回芥川賞(昭和52年/1977年上期)「こころの匂い」
  • |候補| 第78回芥川賞(昭和52年/1977年下期)「火の影」
  • |候補| 第7回泉鏡花文学賞(昭和54年/1979年)『停留所前の家』
備考
  - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -


芥川賞 第75回候補  一覧へ

すてこぶね
棄小舟」(『文學界』昭和51年/1976年5月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」
巻号 第30巻 第5号  別表記5月号
印刷/発行年月日 発行 昭和51年/1976年5月1日
発行者等 編集兼発行人 西永達夫 印刷人 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
総ページ数 304 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×24行
×2段
本文ページ 54~93
(計40頁)
測定枚数 119
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
書誌
>>昭和52年/1977年8月・文藝春秋刊『こころの匂い』所収
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
候補者 寺久保友哉 男39歳
選考委員 評価 行数 評言
吉行淳之介
男52歳
4 「大へん面白いのだが、突きつめれば安楽死の問題にいたる当節流行のテーマの追究の仕方に不満が残った。しかし、この人には流行作家になれるかたちの才能がある。」
丹羽文雄
男71歳
0  
中村光夫
男65歳
0  
井上靖
男69歳
0  
永井龍男
男72歳
3 「飽かせず読ませるが、話上手に過ぎたきらいがなくもなかった。」
瀧井孝作
男82歳
3 「わるくはなかった。」
安岡章太郎
男56歳
8 「印象にのこった。」「部分的に医者の生活がよく出ており、描写にもなかなか面白いところがあった。しかし(引用者中略)語感や用語に手垢のついた鈍さがあり、結末のつけ方も安手で、採れなかった。」
選評出典:『芥川賞全集 第十一巻』昭和57年/1982年12月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和51年/1976年9月号)
        - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -



芥川賞 第76回候補  一覧へ

みち
陽ざかりの 道」(『文學界』昭和51年/1976年12月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」
巻号 第30巻 第12号  別表記12月号
印刷/発行年月日 発行 昭和51年/1976年12月1日
発行者等 編集兼発行人 豊田健次 印刷人 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
総ページ数 328 表記上の枚数 目次 150枚 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×24行
×2段
本文ページ 128~176
(計49頁)
測定枚数 146
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
書誌
>>『文藝春秋』昭和52年/1977年3月号
>>昭和52年/1977年8月・文藝春秋刊『こころの匂い』所収
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
候補者 寺久保友哉 男39歳
選考委員 評価 行数 評言
大江健三郎
男41歳
16 「僕は(引用者中略)評価した。」「筋書きの運び手である医師を、きわめてナイーブな市民性の持主にし、筋書きそのものを、結びにおいてはあざといほどに、人工的につくる。こうした方法で、小説らしさと医学的な正確さを、共存させた。展開も練達のものである。」「主題と形式の、お互いが他方を否定しあうところを、なんとか克服してゆく。そのような方法的自己訓練を希望したい。」
丹羽文雄
男72歳
0  
安岡章太郎
男56歳
10 「良かった。」「一見、素朴な語り口ながら、お膳立てがよくととのい、読んで面白く、明るい読後感をのこした。」「前作「棄小舟」と同じ作者のものとは思えぬ進境ぶりである。」「しかし、話の膳立てがよくととのい、どの人物も一応よく描けているというのは、裏返せばこの作品の弱点ということにもなるだろう。」
吉行淳之介
男52歳
8 「「陽ざかりの道」「冬の光」の二作が最後に残り、かなりの時間意見がかわされたが、結局授賞作なしにきまった。」「この作者に才能があることははっきりした。その才能のかたちが私には掴み切れない。いわゆるストーリー・テラーとしての流行作家になれる形のものかどうか、」
中村光夫
男65歳
16 「最高の得票でしたが、いろいろに論議しているうちに長所より欠点の方が明かになって、今回は見送ろうということになりました。僕としては当選作にしてもよいぐらいの気持はあったので、少し残念でした。」「氏はたしかに人間の手で小説を書いているので、(引用者中略)厚い肉がつきゆたかな血が通っている感じです。」「しかしここにこの作にたいする僕らの物足りなさも胚胎します。」
遠藤周作
男53歳
15 「この作品を読んで私がどうしても納得できなかったのは、二人の患者の治療が結末において、あまりに上手に医者に希望を持たす運び方(原文傍点)である。希望を持たすのが悪いのではなく、その運び方がすじ書通りの点である。」
瀧井孝作
男82歳
21 「前回よりもうまくなったと思った。」「私は精神病のことは全くわからぬが、この作者は医者だからもう少し病気の方のことも書いてあればよいと思った。また、しまいの方に出る宝石商という娘の父親の気持もよくはわからなかった。」
井上靖
男69歳
4 「そつなく書いていて、一応成功作と言えるものであった。が、ただ芥川賞作品として強く推すだけの清新な魅力はなかった。」
永井龍男
男72歳
6 「七篇中もっとも小説的な作品だった。」「母を殺害した精神異常者の甦生の経過の中で、何一つそれについて触れない点が不審であった。」
選評出典:『芥川賞全集 第十一巻』昭和57年/1982年12月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和52年/1977年3月号)
        - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -



芥川賞 第77回候補  一覧へ

にお
「こころの 匂い」(『文學界』昭和52年/1977年5月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」
巻号 第31巻 第5号  別表記5月号
印刷/発行年月日 発行 昭和52年/1977年5月1日
発行者等 編集兼発行人 豊田健次 印刷人 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
総ページ数 296 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×23行
×2段
本文ページ 20~66
(計47頁)
測定枚数 135
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
書誌
>>昭和52年/1977年8月・文藝春秋刊『こころの匂い』所収
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
候補者 寺久保友哉 男40歳
選考委員 評価 行数 評言
丹羽文雄
男72歳
0  
中村光夫
男66歳
0  
永井龍男
男73歳
5 「医師同士の葛藤で盛り上りを見せたが、主題に比べて作者の眼は、それほど深いところへは及んでいなかった。」
大江健三郎
男42歳
0  
吉行淳之介
男53歳
0  
瀧井孝作
男83歳
13 「前半はやわらかい筆にてこまかい心持が出て、(引用者中略)後半のヒドイ目にあう場面は自ずと急迫した筆にて、私はひきこまれた。人の心のあやふやな所がテーマと見えた。」
井上靖
男70歳
0  
安岡章太郎
男57歳
11 「いいと思った。しかし、(引用者中略)積極的に推せるものはなかった。」「私の好みからいえば、「こころの匂い」であるが、これにも弱点は多かった。たとえば、長岡という主人公のライヴァルの医師が、ほんの少しでも具体的に表現されていれば、作品の骨格は余程シッカリしたものになりえたであろう。」「心理的なサスペンスは面白かった。」
遠藤周作
男54歳
0  
選評出典:『芥川賞全集 第十一巻』昭和57年/1982年12月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和52年/1977年9月号)
        - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -



芥川賞 第78回候補  一覧へ

かげ
火の 影」(『文學界』昭和52年/1977年12月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」
巻号 第31巻 第12号  別表記12月号
印刷/発行年月日 発行 昭和52年/1977年12月1日
発行者等 編集兼発行人 豊田健次 印刷人 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
総ページ数 328 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×24行
×2段
本文ページ 96~129
(計34頁)
測定枚数 98
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
候補者 寺久保友哉 男40歳
選考委員 評価 行数 評言
丹羽文雄
男73歳
0  
大江健三郎
男42歳
0  
中村光夫
男66歳
0  
安岡章太郎
男57歳
0  
吉行淳之介
男53歳
0  
瀧井孝作
男83歳
4 「私小説のような父の病死の話だが、私小説としては力が弱いかと思った。」
井上靖
男70歳
0  
遠藤周作
男54歳
3 「銓衡会でもその器用さが今までよりも目だち、浮きあがってきたことが問題になったが、私も同感である。」
選評出典:『芥川賞全集 第十一巻』昭和57年/1982年12月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和53年/1978年3月号)
        - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -



ページの先頭へ

トップページ直木賞・芥川賞受賞作一覧受賞作・候補作一覧受賞作家の群像選考委員の群像
選評の概要マップ || 候補作家の一覧へ前の回へ次の回へ