芥川賞のすべて・のようなもの
第63回
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昭和45年/1970年上半期
(昭和45年/1970年7月18日決定発表/『文藝春秋』昭和45年/1970年9月号選評掲載)
選考委員  井上靖
男63歳
石川達三
男65歳
三島由紀夫
男45歳
丹羽文雄
男65歳
舟橋聖一
男65歳
大岡昇平
男61歳
川端康成
男71歳
石川淳
男71歳
永井龍男
男66歳
中村光夫
男59歳
瀧井孝作
男76歳
選評総行数  33 30 30 19 52 32 27 16 10 28 30
候補作 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数
古山高麗雄 「プレオー8の夜明け」
107
男49歳
24 12 13 15 21 7 4 2 5 14 9
吉田知子 「無明長夜」
156
女36歳
23 13 15 13 14 9 14 2 5 14 11
古井由吉 「男たちの円居」
172
男32歳
0 0 3 0 6 8 10 10 2 0 6
李恢成 「証人のいない光景」
102
男35歳
0 6 0 0 4 11 2 0 4 0 0
高橋たか子 「囚われ」
82
女38歳
0 0 0 0 0 0 2 0 0 0 3
金井美恵子 「夢の時間」
134
女22歳
0 0 0 0 0 0 0 6 0 0 0
黒井千次 「赤い樹木」
78
男38歳
0 0 6 0 10 0 0 10 2 0 6
奥野忠昭 「空騒」
105
男(34歳)
0 0 0 0 0 0 3 0 0 0 5
              欠席      
年齢/枚数の説明   見方・注意点

このページの選評出典:『芥川賞全集 第八巻』昭和57年/1982年9月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和45年/1970年9月号)
1行当たりの文字数:26字


選考委員
井上靖男63歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
二つの才能 総行数33 (1行=26字)
候補 評価 行数 評言
古山高麗雄
男49歳
24 「一位「プレオー8の夜明け」、二位「無明長夜」ということで銓衡の席に臨んだ。」「作品の質はどこから見てもはっきりしたもの」「この作品のよさも、面白さも、作者の居坐り方が全篇を貫いていることで、こういう作品にぶつかると、他の作品の心理描写や風景描写が迂遠な作りものに見えてくるからふしぎである。」
吉田知子
女36歳
23 「一位「プレオー8の夜明け」、二位「無明長夜」ということで銓衡の席に臨んだ。」「一点判らぬものが残されている感じであった」「狂気が次第に深まって行く世界を、仏教的な暗い妖しい雰囲気の中に捉えた作品と言っていいであろうか。生命の、愛の、情念の鬼火が燃えている感じである。」
古井由吉
男32歳
0  
李恢成
男35歳
0  
高橋たか子
女38歳
0  
金井美恵子
女22歳
0  
黒井千次
男38歳
0  
奥野忠昭
男(34歳)
0  
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他の選考委員
石川達三
三島由紀夫
丹羽文雄
舟橋聖一
大岡昇平
川端康成
石川淳
永井龍男
中村光夫
瀧井孝作
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選考委員
石川達三男65歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
特に二作を 総行数30 (1行=26字)
候補 評価 行数 評言
古山高麗雄
男49歳
12 「今回は(引用者注:「プレオー8の夜明け」「無明長夜」「証人のいない光景」の中から)当選作二篇と信じた。」「達者な筆つきで、なかなかの才気を感じさせる。悪ふざけが有ると指摘した人もあったが、平衡感覚のすぐれた作家で、適当に悪ふざけを切り上げるこつ(原文傍点)も心得ているらしい。」
吉田知子
女36歳
13 「今回は(引用者注:「プレオー8の夜明け」「無明長夜」「証人のいない光景」の中から)当選作二篇と信じた。」「一読して、是は当選作と信じた。」「独自の表現を持ち独自の発想法を持っている。」「むしろ泉鏡花を思わせるような古い味わいも有る。作品は全体として写実であるよりは半抽象的であり、幻想的である。」「一篇だけを選ぶとしたら是を取ろうと私は思っていた。」
古井由吉
男32歳
0  
李恢成
男35歳
6 「今回は(引用者注:「プレオー8の夜明け」「無明長夜」「証人のいない光景」の中から)当選作二篇と信じた。」「選に漏れたが、私はこの作品も相当に弁護した。しかしもう一つ迫力の足りないところがあって、大多数の賛成が得られなかった。」
高橋たか子
女38歳
0  
金井美恵子
女22歳
0  
黒井千次
男38歳
0  
奥野忠昭
男(34歳)
0  
  「今回は全体的に言って作品の質がそろっていた。」「帰途三島君と同道したが、今回は銓衡のあと味が大変よかったと同君は言った。私も全く同感であった。」
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他の選考委員
井上靖
三島由紀夫
丹羽文雄
舟橋聖一
大岡昇平
川端康成
石川淳
永井龍男
中村光夫
瀧井孝作
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選考委員
三島由紀夫男45歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
甲乙つけがたく 総行数30 (1行=26字)
候補 評価 行数 評言
古山高麗雄
男49歳
13 「(引用者注:「無明長夜」と)まったく対照的な作風で、甲乙をつけがたい」「体験曲折の上に、悲喜哀歓と幸不幸に翻弄された極致に、デンとあぐらをかいた、晴朗そのもののノンシャラントな作品で、苦味のある洗煉は疑いようがない。しかしこうまで見事に腰の坐ったノンシャランスは危険である。今度はこれに対して、どんな野暮な批評も可能になるからである。」
吉田知子
女36歳
15 「(引用者注:「プレオー8の夜明け」と)まったく対照的な作風で、甲乙をつけがたい」「実存的な作品で、すばらしい断片の集積であり、現実感覚の剥落感が精密周到に組み立てられ、(引用者中略)文章もたしかで、詩が横溢している。しかし、できれば、断片の集積で終ってほしかった。さわりの本山の出火や回想の炸裂は、いかにもドラマチックな盛上げになっていて感心しない。」
古井由吉
男32歳
3 「感心した。」「前作よりもよく、粘着力の限りを尽して、見事に書き切っている。」
李恢成
男35歳
0  
高橋たか子
女38歳
0  
金井美恵子
女22歳
0  
黒井千次
男38歳
6 「感心した。」「現代社会の重圧を「寒さ」でとらえ、赤い外套をその抵抗の手段にした寓話は、好もしいメルヘンとして生きている。」
奥野忠昭
男(34歳)
0  
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他の選考委員
井上靖
石川達三
丹羽文雄
舟橋聖一
大岡昇平
川端康成
石川淳
永井龍男
中村光夫
瀧井孝作
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選考委員
丹羽文雄男65歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
感想 総行数19 (1行=26字)
候補 評価 行数 評言
古山高麗雄
男49歳
15 「ある審査員が今回は(引用者注:受賞作を)二つにしたいと提案したので、私はすぐ賛成した。」「満を持していて、ようやく弓をはなれたといった思い残りのない、すがすがしさを感じさせる。作品がいよいよ作者の手をはなれたときの感情である。羨しいとさえ思った。」
吉田知子
女36歳
13 「感心したが、(引用者中略)吉田氏の毒口は古山氏のようにすんなりと心にはいって来ない何かがあったので、ためらった。それは吉田氏の気負いだったようである。(引用者中略)気負いをすなおに感じさせるのには、それだけのゆとりがほしかった。」「ある審査員が今回は(引用者注:受賞作を)二つにしたいと提案したので、私はすぐ賛成した。」
古井由吉
男32歳
0  
李恢成
男35歳
0  
高橋たか子
女38歳
0  
金井美恵子
女22歳
0  
黒井千次
男38歳
0  
奥野忠昭
男(34歳)
0  
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他の選考委員
井上靖
石川達三
三島由紀夫
舟橋聖一
大岡昇平
川端康成
石川淳
永井龍男
中村光夫
瀧井孝作
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選考委員
舟橋聖一男65歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
古山と吉田 総行数52 (1行=26字)
候補 評価 行数 評言
古山高麗雄
男49歳
21 「在監中のユーモラスな日常の説明を評価されて当選したが、悪ふざけなところもあって、私には物足りなかった。」「危機感を省略したところが不満である。それを隠して明るい雑居生活を書いたところにユニークなものがあるというのは強弁である。」「筆力は旺盛だが、ユーモアに隠れて大事な部分を逃げているようだ。」「最終的には、他の候補作より頭抜けているので、(引用者中略)授賞作とすることに、私は同意した。」
吉田知子
女36歳
14 「これでもかこれでもかの道具立てが多すぎて閉口した。」「これが当選したのは、以上の難点を上廻る表現力を持っているからなのだろう。たとえば癲癇の子が淵へ身を落す前後の描写などが垢抜けている。寺の和尚との関係もちょっと面白い。」「しかし、精神分裂者の幻想小説というものは素人にも書き易いものである。」「最終的には、他の候補作より頭抜けているので、(引用者中略)授賞作とすることに、私は同意した。」
古井由吉
男32歳
6 「熱の入ったアレゴリーで、私には面白かった。」「執拗でやや退屈な文体を練りあげるが、こういう小説にありがちな作者の一人合点がしめくくりを弱いものにしている。」
李恢成
男35歳
4 「前作のようにストレートに書くほうが将来性が多い。こんどのように小説作りに奔命する必要はどこにもない。持って廻れば廻るほど無駄が多くなる。」
高橋たか子
女38歳
0  
金井美恵子
女22歳
0  
黒井千次
男38歳
10 「主題をもっと明瞭にするには、オーバーを脱がされた女が、非人間的な形にされるくらいの意慾的な構図が欲しかった。そこが中途半端なので、感覚的な甘い小説になっているのは惜しかった。木立K子という名前もよくない。」
奥野忠昭
男(34歳)
0  
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他の選考委員
井上靖
石川達三
三島由紀夫
丹羽文雄
大岡昇平
川端康成
石川淳
永井龍男
中村光夫
瀧井孝作
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選考委員
大岡昇平男61歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
円熟と誠実 総行数32 (1行=26字)
候補 評価 行数 評言
古山高麗雄
男49歳
7 「円熟という芥川賞では珍しい要素が加わっていて、群を抜いていた。私自身、二十年前に同じような外地の収容所を題材としながら、古山氏の域に達しなかったので、特にこの作品には弱いのである。」
吉田知子
女36歳
9 「文章もしっかりしており、孤独な女性の感情と感覚の惑乱が、隈なく描き出されている。やや仰々しい道具立ては恐怖小説的傾斜を懸念させるのだが、「小さな子供が溺れ死のうとしていても……仏は見ているだけだ」というような句に、作者の誠実を信じたい。」
古井由吉
男32歳
8 「私は六〇年安保世代と今の世代の対比のアレゴリイと読んだ。野心的な構図の、知的構成を持った作品で、いつもながら群集のダイナミックな描出にすぐれている。ただ人物の個々の動きがぎごちがないように感じられた。」
李恢成
男35歳
11 「成長している作家である。」「筆力もあり、構成力もある第一級の才能だと思われるが、(引用者中略)恐らく作者の一番いいたいことが、日本人である選者たちに納得されるように書き表わされないという難点が、制約として生れたのである。」
高橋たか子
女38歳
0  
金井美恵子
女22歳
0  
黒井千次
男38歳
0  
奥野忠昭
男(34歳)
0  
  「今期は、選択に迷うくらいすぐれた作品が多かった。」
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他の選考委員
井上靖
石川達三
三島由紀夫
丹羽文雄
舟橋聖一
川端康成
石川淳
永井龍男
中村光夫
瀧井孝作
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選考委員
川端康成男71歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
疑問はあるが… 総行数27 (1行=26字)
候補 評価 行数 評言
古山高麗雄
男49歳
4 「暗く重い体験を、明るく軽く書いた気持は、よく察しられるのだけれども、よく察しられるなどということは、作品の真の成功ではないように思う。」
吉田知子
女36歳
14 「とにかく、私は推してもいいと思い、(引用者中略)とにかくと言うのは、他の委員たちが挙げるなら、私もそれに従いたいというほどの意味である。」「読後に、鮮明な印象、または感動があざやかに残らないので、特に推挙する自信はなかったのである。」「いろいろの異常を書き過ぎてはいないだろうか。」
古井由吉
男32歳
10 「(引用者注:「無明長夜」の次に)選ばれてもいいと思った。」「他の委員たちが挙げるなら、私もそれに従いたいというほどの意味である。」「読後に、鮮明な印象、または感動があざやかに残らないので、特に推挙する自信はなかったのである。」
李恢成
男35歳
2 「その着想はおもしろかった。」
高橋たか子
女38歳
2 「その着想はおもしろかった。」
金井美恵子
女22歳
0  
黒井千次
男38歳
0  
奥野忠昭
男(34歳)
3 「その着想はおもしろかった。」
  「私はどの作品にも疑問を抱く面があった。」「もっとも、私の疑問は否定にはならない。」「私の候補諸作への疑問は(引用者中略)作品の構成、技法にたいする疑問が多いのであった。」
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他の選考委員
井上靖
石川達三
三島由紀夫
丹羽文雄
舟橋聖一
大岡昇平
石川淳
永井龍男
中村光夫
瀧井孝作
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選考委員
石川淳男71歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
私見 総行数16 (1行=26字)
候補 評価 行数 評言
古山高麗雄
男49歳
2 「一応は書けているようだが、すでに決定したもののことを、とやこういうにおよばない。」
吉田知子
女36歳
2 「一応は書けているようだが、すでに決定したもののことを、とやこういうにおよばない。」
古井由吉
男32歳
10 「三篇(引用者注:「赤い樹木」「男たちの円居」「夢の時間」)を取る。」「この一作だけではなく、ちかごろの仕事をざっと見わたしたところ、(わたしもそうたくさん読んでいるわけではないが)その現在価値に於て、賞を受けて妥当のようである。」
李恢成
男35歳
0  
高橋たか子
女38歳
0  
金井美恵子
女22歳
6 「三篇(引用者注:「赤い樹木」「男たちの円居」「夢の時間」)を取る。」「長くつづくものの部分に相当していて、作風も通念上の小説とはたちのちがうものだから、わたしにしても、これが多数決を建前とする銓衡にすぐパスしようとはおもわない。」
黒井千次
男38歳
10 「三篇(引用者注:「赤い樹木」「男たちの円居」「夢の時間」)を取る。」「この一作だけではなく、ちかごろの仕事をざっと見わたしたところ、(わたしもそうたくさん読んでいるわけではないが)その現在価値に於て、賞を受けて妥当のようである。」
奥野忠昭
男(34歳)
0  
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他の選考委員
井上靖
石川達三
三島由紀夫
丹羽文雄
舟橋聖一
大岡昇平
川端康成
永井龍男
中村光夫
瀧井孝作
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選考委員
永井龍男男66歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
一篇なら古山を 総行数10 (1行=26字)
候補 評価 行数 評言
古山高麗雄
男49歳
5 「「プレオー8の夜明け」と「無明長夜」のどちらかだろうと決めて銓衡会へ出かけ、一篇と限られたならば前者に票を入れるつもりだった」
吉田知子
女36歳
5 「「プレオー8の夜明け」と「無明長夜」のどちらかだろうと決めて銓衡会へ出かけ、一篇と限られたならば前者に票を入れるつもりだった」
古井由吉
男32歳
2 「力倆は充分認められながら、最後の選には落ちた。」
李恢成
男35歳
4 「どこかに歯車の齟齬があるように思われ、それゆえに結末が印象的だった。」
高橋たか子
女38歳
0  
金井美恵子
女22歳
0  
黒井千次
男38歳
2 「力倆は充分認められながら、最後の選には落ちた。」
奥野忠昭
男(34歳)
0  
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他の選考委員
井上靖
石川達三
三島由紀夫
丹羽文雄
舟橋聖一
大岡昇平
川端康成
石川淳
中村光夫
瀧井孝作
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選考委員
中村光夫男59歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
素質の独自性 総行数28 (1行=26字)
候補 評価 行数 評言
古山高麗雄
男49歳
14 「推そうとはっきり思いました。こんなことはめったにありません。」「その魅力は、ぎごちなさが、作者自身意識しない素質の独自性を感じさせるところにあります。」「平衡感覚の力技と苦いユーモアがその最も目につきやすい特色でしょう。」
吉田知子
女36歳
14 「ほとんど僕ひとりが反対した結果になりました。」「よみ終ってから、これ(引用者注:道具立て)が題名通り、人間の苦の象徴と見られるかというと、そうは行きません。かといって、主人公の個性的体験の世界と見るには、作者が読者の方に目を配りすぎていて、中途半端な印象をあたえます。」「要するには、意図とたくらみが勝ちすぎた失敗作という風によみました。」
古井由吉
男32歳
0  
李恢成
男35歳
0  
高橋たか子
女38歳
0  
金井美恵子
女22歳
0  
黒井千次
男38歳
0  
奥野忠昭
男(34歳)
0  
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他の選考委員
井上靖
石川達三
三島由紀夫
丹羽文雄
舟橋聖一
大岡昇平
川端康成
石川淳
永井龍男
瀧井孝作
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選考委員
瀧井孝作男76歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
戯画的小説 総行数30 (1行=26字)
候補 評価 行数 評言
古山高麗雄
男49歳
9 「戯画化は面白いとしても、この文章までも軽軽しいフザケぶりには少し感心できなかった。むかしの鳥羽僧正の絵巻「鳥獣戯画」は、世相風刺の烏滸絵と云われたが、白描の筆力が光って美しかった。戯画化小説でも「鳥獣戯画」ほどの筆力が出たら申し分ないが……。」
吉田知子
女36歳
11 「女のかなしみを、只訴えたい、一途に書きたい、この切迫した筆力があった。しかし、何か異常な、妙な不分明な所もあったが、不分明なりに何か一貫して、特殊な女の性情が、読みながらわかった。」「全体に暗い薄墨色くもり空の色調情調が活きて、ふしぎな佳作と思った。」
古井由吉
男32歳
6 「何か戯画化した小説と見たが、まだ描写の線が生硬で、読み難かった。」
李恢成
男35歳
0  
高橋たか子
女38歳
3 「鎌倉あたりの有閑夫人の姿が、水彩画のように描けてやわらかくて、一応こなれた筆と見た。」
金井美恵子
女22歳
0  
黒井千次
男38歳
6 「何か戯画化した小説と見たが、まだ描写の線が生硬で、読み難かった。」
奥野忠昭
男(34歳)
5 「何か戯画化した小説と見たが、まだ描写の線が生硬で、読み難かった。」
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他の選考委員
井上靖
石川達三
三島由紀夫
丹羽文雄
舟橋聖一
大岡昇平
川端康成
石川淳
永井龍男
中村光夫
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受賞者・作品
古山高麗雄男49歳×各選考委員 
「プレオー8の夜明け」
短篇 107
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
井上靖
男63歳
24 「一位「プレオー8の夜明け」、二位「無明長夜」ということで銓衡の席に臨んだ。」「作品の質はどこから見てもはっきりしたもの」「この作品のよさも、面白さも、作者の居坐り方が全篇を貫いていることで、こういう作品にぶつかると、他の作品の心理描写や風景描写が迂遠な作りものに見えてくるからふしぎである。」
石川達三
男65歳
12 「今回は(引用者注:「プレオー8の夜明け」「無明長夜」「証人のいない光景」の中から)当選作二篇と信じた。」「達者な筆つきで、なかなかの才気を感じさせる。悪ふざけが有ると指摘した人もあったが、平衡感覚のすぐれた作家で、適当に悪ふざけを切り上げるこつ(原文傍点)も心得ているらしい。」
三島由紀夫
男45歳
13 「(引用者注:「無明長夜」と)まったく対照的な作風で、甲乙をつけがたい」「体験曲折の上に、悲喜哀歓と幸不幸に翻弄された極致に、デンとあぐらをかいた、晴朗そのもののノンシャラントな作品で、苦味のある洗煉は疑いようがない。しかしこうまで見事に腰の坐ったノンシャランスは危険である。今度はこれに対して、どんな野暮な批評も可能になるからである。」
丹羽文雄
男65歳
15 「ある審査員が今回は(引用者注:受賞作を)二つにしたいと提案したので、私はすぐ賛成した。」「満を持していて、ようやく弓をはなれたといった思い残りのない、すがすがしさを感じさせる。作品がいよいよ作者の手をはなれたときの感情である。羨しいとさえ思った。」
舟橋聖一
男65歳
21 「在監中のユーモラスな日常の説明を評価されて当選したが、悪ふざけなところもあって、私には物足りなかった。」「危機感を省略したところが不満である。それを隠して明るい雑居生活を書いたところにユニークなものがあるというのは強弁である。」「筆力は旺盛だが、ユーモアに隠れて大事な部分を逃げているようだ。」「最終的には、他の候補作より頭抜けているので、(引用者中略)授賞作とすることに、私は同意した。」
大岡昇平
男61歳
7 「円熟という芥川賞では珍しい要素が加わっていて、群を抜いていた。私自身、二十年前に同じような外地の収容所を題材としながら、古山氏の域に達しなかったので、特にこの作品には弱いのである。」
川端康成
男71歳
4 「暗く重い体験を、明るく軽く書いた気持は、よく察しられるのだけれども、よく察しられるなどということは、作品の真の成功ではないように思う。」
石川淳
男71歳
2 「一応は書けているようだが、すでに決定したもののことを、とやこういうにおよばない。」
永井龍男
男66歳
5 「「プレオー8の夜明け」と「無明長夜」のどちらかだろうと決めて銓衡会へ出かけ、一篇と限られたならば前者に票を入れるつもりだった」
中村光夫
男59歳
14 「推そうとはっきり思いました。こんなことはめったにありません。」「その魅力は、ぎごちなさが、作者自身意識しない素質の独自性を感じさせるところにあります。」「平衡感覚の力技と苦いユーモアがその最も目につきやすい特色でしょう。」
瀧井孝作
男76歳
9 「戯画化は面白いとしても、この文章までも軽軽しいフザケぶりには少し感心できなかった。むかしの鳥羽僧正の絵巻「鳥獣戯画」は、世相風刺の烏滸絵と云われたが、白描の筆力が光って美しかった。戯画化小説でも「鳥獣戯画」ほどの筆力が出たら申し分ないが……。」
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他の候補作
吉田知子
「無明長夜」
古井由吉
「男たちの円居」
李恢成
「証人のいない光景」
高橋たか子
「囚われ」
金井美恵子
「夢の時間」
黒井千次
「赤い樹木」
奥野忠昭
「空騒」
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受賞者・作品
吉田知子女36歳×各選考委員 
「無明長夜」
中篇 156
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
井上靖
男63歳
23 「一位「プレオー8の夜明け」、二位「無明長夜」ということで銓衡の席に臨んだ。」「一点判らぬものが残されている感じであった」「狂気が次第に深まって行く世界を、仏教的な暗い妖しい雰囲気の中に捉えた作品と言っていいであろうか。生命の、愛の、情念の鬼火が燃えている感じである。」
石川達三
男65歳
13 「今回は(引用者注:「プレオー8の夜明け」「無明長夜」「証人のいない光景」の中から)当選作二篇と信じた。」「一読して、是は当選作と信じた。」「独自の表現を持ち独自の発想法を持っている。」「むしろ泉鏡花を思わせるような古い味わいも有る。作品は全体として写実であるよりは半抽象的であり、幻想的である。」「一篇だけを選ぶとしたら是を取ろうと私は思っていた。」
三島由紀夫
男45歳
15 「(引用者注:「プレオー8の夜明け」と)まったく対照的な作風で、甲乙をつけがたい」「実存的な作品で、すばらしい断片の集積であり、現実感覚の剥落感が精密周到に組み立てられ、(引用者中略)文章もたしかで、詩が横溢している。しかし、できれば、断片の集積で終ってほしかった。さわりの本山の出火や回想の炸裂は、いかにもドラマチックな盛上げになっていて感心しない。」
丹羽文雄
男65歳
13 「感心したが、(引用者中略)吉田氏の毒口は古山氏のようにすんなりと心にはいって来ない何かがあったので、ためらった。それは吉田氏の気負いだったようである。(引用者中略)気負いをすなおに感じさせるのには、それだけのゆとりがほしかった。」「ある審査員が今回は(引用者注:受賞作を)二つにしたいと提案したので、私はすぐ賛成した。」
舟橋聖一
男65歳
14 「これでもかこれでもかの道具立てが多すぎて閉口した。」「これが当選したのは、以上の難点を上廻る表現力を持っているからなのだろう。たとえば癲癇の子が淵へ身を落す前後の描写などが垢抜けている。寺の和尚との関係もちょっと面白い。」「しかし、精神分裂者の幻想小説というものは素人にも書き易いものである。」「最終的には、他の候補作より頭抜けているので、(引用者中略)授賞作とすることに、私は同意した。」
大岡昇平
男61歳
9 「文章もしっかりしており、孤独な女性の感情と感覚の惑乱が、隈なく描き出されている。やや仰々しい道具立ては恐怖小説的傾斜を懸念させるのだが、「小さな子供が溺れ死のうとしていても……仏は見ているだけだ」というような句に、作者の誠実を信じたい。」
川端康成
男71歳
14 「とにかく、私は推してもいいと思い、(引用者中略)とにかくと言うのは、他の委員たちが挙げるなら、私もそれに従いたいというほどの意味である。」「読後に、鮮明な印象、または感動があざやかに残らないので、特に推挙する自信はなかったのである。」「いろいろの異常を書き過ぎてはいないだろうか。」
石川淳
男71歳
2 「一応は書けているようだが、すでに決定したもののことを、とやこういうにおよばない。」
永井龍男
男66歳
5 「「プレオー8の夜明け」と「無明長夜」のどちらかだろうと決めて銓衡会へ出かけ、一篇と限られたならば前者に票を入れるつもりだった」
中村光夫
男59歳
14 「ほとんど僕ひとりが反対した結果になりました。」「よみ終ってから、これ(引用者注:道具立て)が題名通り、人間の苦の象徴と見られるかというと、そうは行きません。かといって、主人公の個性的体験の世界と見るには、作者が読者の方に目を配りすぎていて、中途半端な印象をあたえます。」「要するには、意図とたくらみが勝ちすぎた失敗作という風によみました。」
瀧井孝作
男76歳
11 「女のかなしみを、只訴えたい、一途に書きたい、この切迫した筆力があった。しかし、何か異常な、妙な不分明な所もあったが、不分明なりに何か一貫して、特殊な女の性情が、読みながらわかった。」「全体に暗い薄墨色くもり空の色調情調が活きて、ふしぎな佳作と思った。」
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他の候補作
古山高麗雄
「プレオー8の夜明け」
古井由吉
「男たちの円居」
李恢成
「証人のいない光景」
高橋たか子
「囚われ」
金井美恵子
「夢の時間」
黒井千次
「赤い樹木」
奥野忠昭
「空騒」
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候補者・作品
古井由吉男32歳×各選考委員 
「男たちの円居」
中篇 172
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
井上靖
男63歳
0  
石川達三
男65歳
0  
三島由紀夫
男45歳
3 「感心した。」「前作よりもよく、粘着力の限りを尽して、見事に書き切っている。」
丹羽文雄
男65歳
0  
舟橋聖一
男65歳
6 「熱の入ったアレゴリーで、私には面白かった。」「執拗でやや退屈な文体を練りあげるが、こういう小説にありがちな作者の一人合点がしめくくりを弱いものにしている。」
大岡昇平
男61歳
8 「私は六〇年安保世代と今の世代の対比のアレゴリイと読んだ。野心的な構図の、知的構成を持った作品で、いつもながら群集のダイナミックな描出にすぐれている。ただ人物の個々の動きがぎごちがないように感じられた。」
川端康成
男71歳
10 「(引用者注:「無明長夜」の次に)選ばれてもいいと思った。」「他の委員たちが挙げるなら、私もそれに従いたいというほどの意味である。」「読後に、鮮明な印象、または感動があざやかに残らないので、特に推挙する自信はなかったのである。」
石川淳
男71歳
10 「三篇(引用者注:「赤い樹木」「男たちの円居」「夢の時間」)を取る。」「この一作だけではなく、ちかごろの仕事をざっと見わたしたところ、(わたしもそうたくさん読んでいるわけではないが)その現在価値に於て、賞を受けて妥当のようである。」
永井龍男
男66歳
2 「力倆は充分認められながら、最後の選には落ちた。」
中村光夫
男59歳
0  
瀧井孝作
男76歳
6 「何か戯画化した小説と見たが、まだ描写の線が生硬で、読み難かった。」
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他の候補作
古山高麗雄
「プレオー8の夜明け」
吉田知子
「無明長夜」
李恢成
「証人のいない光景」
高橋たか子
「囚われ」
金井美恵子
「夢の時間」
黒井千次
「赤い樹木」
奥野忠昭
「空騒」
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候補者・作品
李恢成男35歳×各選考委員 
「証人のいない光景」
短篇 102
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
井上靖
男63歳
0  
石川達三
男65歳
6 「今回は(引用者注:「プレオー8の夜明け」「無明長夜」「証人のいない光景」の中から)当選作二篇と信じた。」「選に漏れたが、私はこの作品も相当に弁護した。しかしもう一つ迫力の足りないところがあって、大多数の賛成が得られなかった。」
三島由紀夫
男45歳
0  
丹羽文雄
男65歳
0  
舟橋聖一
男65歳
4 「前作のようにストレートに書くほうが将来性が多い。こんどのように小説作りに奔命する必要はどこにもない。持って廻れば廻るほど無駄が多くなる。」
大岡昇平
男61歳
11 「成長している作家である。」「筆力もあり、構成力もある第一級の才能だと思われるが、(引用者中略)恐らく作者の一番いいたいことが、日本人である選者たちに納得されるように書き表わされないという難点が、制約として生れたのである。」
川端康成
男71歳
2 「その着想はおもしろかった。」
石川淳
男71歳
0  
永井龍男
男66歳
4 「どこかに歯車の齟齬があるように思われ、それゆえに結末が印象的だった。」
中村光夫
男59歳
0  
瀧井孝作
男76歳
0  
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他の候補作
古山高麗雄
「プレオー8の夜明け」
吉田知子
「無明長夜」
古井由吉
「男たちの円居」
高橋たか子
「囚われ」
金井美恵子
「夢の時間」
黒井千次
「赤い樹木」
奥野忠昭
「空騒」
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候補者・作品
高橋たか子女38歳×各選考委員 
「囚われ」
短篇 82
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
井上靖
男63歳
0  
石川達三
男65歳
0  
三島由紀夫
男45歳
0  
丹羽文雄
男65歳
0  
舟橋聖一
男65歳
0  
大岡昇平
男61歳
0  
川端康成
男71歳
2 「その着想はおもしろかった。」
石川淳
男71歳
0  
永井龍男
男66歳
0  
中村光夫
男59歳
0  
瀧井孝作
男76歳
3 「鎌倉あたりの有閑夫人の姿が、水彩画のように描けてやわらかくて、一応こなれた筆と見た。」
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他の候補作
古山高麗雄
「プレオー8の夜明け」
吉田知子
「無明長夜」
古井由吉
「男たちの円居」
李恢成
「証人のいない光景」
金井美恵子
「夢の時間」
黒井千次
「赤い樹木」
奥野忠昭
「空騒」
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候補者・作品
金井美恵子女22歳×各選考委員 
「夢の時間」
短篇 134
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
井上靖
男63歳
0  
石川達三
男65歳
0  
三島由紀夫
男45歳
0  
丹羽文雄
男65歳
0  
舟橋聖一
男65歳
0  
大岡昇平
男61歳
0  
川端康成
男71歳
0  
石川淳
男71歳
6 「三篇(引用者注:「赤い樹木」「男たちの円居」「夢の時間」)を取る。」「長くつづくものの部分に相当していて、作風も通念上の小説とはたちのちがうものだから、わたしにしても、これが多数決を建前とする銓衡にすぐパスしようとはおもわない。」
永井龍男
男66歳
0  
中村光夫
男59歳
0  
瀧井孝作
男76歳
0  
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他の候補作
古山高麗雄
「プレオー8の夜明け」
吉田知子
「無明長夜」
古井由吉
「男たちの円居」
李恢成
「証人のいない光景」
高橋たか子
「囚われ」
黒井千次
「赤い樹木」
奥野忠昭
「空騒」
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候補者・作品
黒井千次男38歳×各選考委員 
「赤い樹木」
短篇 78
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
井上靖
男63歳
0  
石川達三
男65歳
0  
三島由紀夫
男45歳
6 「感心した。」「現代社会の重圧を「寒さ」でとらえ、赤い外套をその抵抗の手段にした寓話は、好もしいメルヘンとして生きている。」
丹羽文雄
男65歳
0  
舟橋聖一
男65歳
10 「主題をもっと明瞭にするには、オーバーを脱がされた女が、非人間的な形にされるくらいの意慾的な構図が欲しかった。そこが中途半端なので、感覚的な甘い小説になっているのは惜しかった。木立K子という名前もよくない。」
大岡昇平
男61歳
0  
川端康成
男71歳
0  
石川淳
男71歳
10 「三篇(引用者注:「赤い樹木」「男たちの円居」「夢の時間」)を取る。」「この一作だけではなく、ちかごろの仕事をざっと見わたしたところ、(わたしもそうたくさん読んでいるわけではないが)その現在価値に於て、賞を受けて妥当のようである。」
永井龍男
男66歳
2 「力倆は充分認められながら、最後の選には落ちた。」
中村光夫
男59歳
0  
瀧井孝作
男76歳
6 「何か戯画化した小説と見たが、まだ描写の線が生硬で、読み難かった。」
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他の候補作
古山高麗雄
「プレオー8の夜明け」
吉田知子
「無明長夜」
古井由吉
「男たちの円居」
李恢成
「証人のいない光景」
高橋たか子
「囚われ」
金井美恵子
「夢の時間」
奥野忠昭
「空騒」
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候補者・作品
奥野忠昭男(34歳)×各選考委員 
「空騒」
短篇 105
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
井上靖
男63歳
0  
石川達三
男65歳
0  
三島由紀夫
男45歳
0  
丹羽文雄
男65歳
0  
舟橋聖一
男65歳
0  
大岡昇平
男61歳
0  
川端康成
男71歳
3 「その着想はおもしろかった。」
石川淳
男71歳
0  
永井龍男
男66歳
0  
中村光夫
男59歳
0  
瀧井孝作
男76歳
5 「何か戯画化した小説と見たが、まだ描写の線が生硬で、読み難かった。」
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他の候補作
古山高麗雄
「プレオー8の夜明け」
吉田知子
「無明長夜」
古井由吉
「男たちの円居」
李恢成
「証人のいない光景」
高橋たか子
「囚われ」
金井美恵子
「夢の時間」
黒井千次
「赤い樹木」
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