直木賞のすべて
第96回
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Last Update[H28]2016/10/17

逢坂剛
Osaka Go
生没年月日【注】 昭和18年/1943年11月1日~
受賞年齢 43歳2ヵ月
経歴 本名=中浩正。東京都生まれ。中央大学法学部卒。
受賞歴・候補歴
処女作 「屠殺者よグラナダに死ね」(『オール讀物』昭和55年/1980年9月号)
――のち「暗殺者グラナダに死す」に改題
サイト内リンク 小研究-ミステリーと直木賞
直木賞受賞作全作読破への道Part2
リンク集
備考
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直木賞 第95回候補  一覧へ

もず さけ よる
百舌の 叫ぶ 夜』(昭和61年/1986年2月・集英社刊)
媒体・作品情報
測定媒体 平成2年/1990年7月・集英社/集英社文庫『百舌の叫ぶ夜』
形態 文庫判 並製
総ページ数 412 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
41字
×19行
×1段
本文ページ 6~403
(計398頁)
測定枚数 711
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書誌
>>平成2年/1990年7月・集英社/集英社文庫『百舌の叫ぶ夜』
>>平成10年/1998年4月・埼玉福祉会/大活字本シリーズ『百舌の叫ぶ夜』(上)(下)
>>平成27年/2015年11月・集英社刊『冒険の森へ 傑作小説大全12』所収
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候補者 逢坂剛 男42歳
選考委員 評価 行数 評言
池波正太郎
男63歳
12 「一つ事を、あっちからこっちから突つきまわして書くものだから前半が読み辛く、それがマイナスになったとおもう。しかし後半は、その欠点を忘れるほどに迫力が出て来て、この人の将来については大いに期待できる。」
陳舜臣
男62歳
12 「百舌が百舌にならねばならなかったいきさつを、もっと書きこんでいたら、説得力が増したであろう。オール讀物推理小説新人賞の選考委員として、六年来の逢坂氏の健闘をたたえたい。」「二作受賞の声もあったが、泡坂・逢坂両氏に票が割れ、けっきょく見送られたのは惜しかった。」
山口瞳
男59歳
13 「この作者の筆力と腕力は群を抜いていた。ただ、まことに申しわけないのだが、双生児、記憶消失、国家権力(警察)の犯罪ということになると、私は拒絶反応が働いてしまう。また、ハード・ボイルドとかサスペンス小説となると、仕掛けが慎重な割に結末がバタバタになってしまうのはなぜなのだろうか。」
藤沢周平
男58歳
9 「文章がよく斬新な試みに魅力があった。作者にとっても新境地をひらいた作品と思われ、受賞は逃したが将来有望と考えたい。」
五木寛之
男53歳
6 「最初やや読みにくさは感じるものの、構成力のある異色の長篇だ。文章にもう一つ独特のものがにじみ出てくれば、期待できる書き手だと思う。」
黒岩重吾
男62歳
0  
村上元三
男76歳
10 「手のこんだ構成だが、ときどきわからなくなって、前のほうを読み返した。ハードボイルド小説の通例だとは思わないが、最後にばたばたと結末をつけてしまい、読後が呆気ない。警察官をこういう風に扱うのは、やはり後味がよくない。」
渡辺淳一
男52歳
14 「文章のしまりがよくて読ませるが、後半、やたらに人を殺しはじめてから興を殺がれた。」「推理小説として気になるところがいくつかあった。」
井上ひさし
男51歳
29 「気合いの入った剛直な出来栄えで、結末の、関係者が一堂に会しての謎解き場面には胸が躍った。」「いまだに筆者は三作(引用者注:「恋紅」「忍火山恋唄」「百舌の叫ぶ夜」)に甲乙をつけられないでいる。」
選評出典:『オール讀物』昭和61年/1986年10月号
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文量
長篇
章立て
「第一章 爆死」「第二章 尋問」「第三章 幻影」「第四章 電撃」「第五章 脱出」「第六章 謀略」
時代設定 場所設定
[同時代]  石川県~東京
登場人物
新谷和彦(記憶喪失者)
明星美希(警視庁公安部巡査部長)
倉木尚武(警視庁公安部警部)
大杉良太(警視庁捜査一課警部補)
野本辰雄(豊明興業専務)
室井玄(警視庁公安部長)
百舌(殺し屋)




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あか ほし
『カディスの 赤い 星』(昭和61年/1986年7月・講談社刊)
媒体・作品情報
印刷/発行年月日 発行 昭和61年/1986年7月21日(第1刷)
測定媒体発行年月日 発行 昭和62年/1987年2月23日(第6刷)
発行者等 発行者 野間惟道 印刷所 株式会社廣済堂 製本所 株式会社堅省堂
発行所 株式会社講談社(東京都) 形態 四六判 並製
装幀/装画等 装丁 荒川じんぺい 写真 逢坂 剛
総ページ数 429 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×24行
×2段
本文ページ 7~429
(計423頁)
測定枚数 1289
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書誌
>>書下ろし
>>平成1年/1989年8月・講談社/講談社文庫『カディスの赤い星』(上)(下)
>>平成7年/1995年10月・埼玉福祉会/大活字本シリーズ『カディスの赤い星』(1)-(4)
>>平成14年/2002年2月・双葉社/双葉文庫 日本推理作家協会賞受賞作全集53,54『カディスの赤い星』(上)(下)
>>平成19年/2007年2月・講談社/講談社文庫『カディスの赤い星』[新装版](上)(下)
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候補者 逢坂剛 男43歳
選考委員 評価 行数 評言
池波正太郎
男63歳
17 「千何百枚もの長篇を一気に読ませてくれたし、その筆力と力強い構築は瑕瑾を吹き飛ばす勢いをもっていた。まさに直木賞のあたえどき、受けどきといってよい。」
山口瞳
男60歳
9 「冒険小説を読まない僕は、逢坂さんを論ずる資格がない。ただし、引きこまれるようにして読まされたのは逢坂さんに力量があるからだ。」
渡辺淳一
男53歳
19 「わたしは、いわゆる冒険小説なるものをあまり好きではないが、(引用者中略)構成力と文章力には感心した。」「欠点も含んでいる。しかしこれだけの長丁場をさほど飽きさせず書ききった、意欲とエネルギーは評価しなければならない。」
村上元三
男76歳
10 「量的にも(引用者中略)読みごたえがあった。」「文学として見れば不満が残らないでもない。しかし面白い作品を待っているわたしとしては、この作品はよろこぶべきであろう。」
井上ひさし
男52歳
23 「日本編におけるユーモアは稀代のものすごさ、これにはただただ舌を巻くしかない。」「スペイン編では、作品という名の小宇宙を統べるルールが崩れて惨々たる展開になるが、それでもまだたっぷりお釣りがくる。」
藤沢周平
男59歳
10 「「百舌の叫ぶ夜」にひきつづいて、この作家のもはや安定した力量と呼んでいい筆力を示した作品だった。これだけの長い物語を倦かせずに読ませる構成力と達意の文章は、もうプロ作家のものである。」
陳舜臣
男62歳
15 「千枚以上の長篇にもかかわらず、構成の乱れをみせず、作品の世界に読者をひきこむ力を持続させた。ミステリーや冒険小説で直木賞を受賞するのは難しいという声がよく耳にはいる。そこに壁の如きものがあるという人もいる。逢坂氏の受賞は、そんな伝説の壁がもはや存在しないことを証明したといえよう。」
黒岩重吾
男62歳
14 「千三百枚の長篇だが乱れが殆ど感じられないのには感心した。ただ人間描写が甘い。」「氏のこれからの課題は人間に対する凝視力を深めることにあるのではないか。今少し読後の感銘が欲しい。」
五木寛之
男54歳
8 「〈カディスの赤い星〉の逢坂氏の筆力と、落合氏の作家的力量を合わせて二作受賞というところだろうか、とも考えていた。」
選評出典:『オール讀物』昭和62年/1987年4月号
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文量
長篇
章立て
「プロローグ 一九八六年六月」「第一章 一九七五年 夏の嵐」「第二章 サントスを探せ」「第三章 青春と老残」「第四章 カディスの赤い星」「第五章 グラナダの落日」「第六章 大聖堂の攻防」「第七章 フランコ暗殺」「第八章 サントスの光と影」「エピローグ 一九八六年六月」
時代設定 場所設定
1975年~86年  東京~スペイン・グラナダ~マドリードなど
登場人物
わたし(語り手、漆田亮、フリーのPRマン)
那智理沙代(大手広告代理店のPR部員)
ホス・ラモス・バルデス(有名なギター製作家)
フローラ(ラモスの孫娘)
槙村真紀子(市民団体書記長)
槙村優(真紀子の息子、過激派団体の一員)
サンチェス(スペイン治安警備隊少佐)




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