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第45回
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Last Update[H26]2014/10/25

杜山悠
Moriyama Yu
生没年月日【注】 大正5年/1916年12月13日~平成10年/1998年3月10日
経歴 本名=茶谷幸男。兵庫県神戸市生まれ。高小卒。神戸新聞社勤務ののち、作家へ。
受賞歴・候補歴
  • |候補| 第12回講談倶楽部賞(昭和34年/1959年)「悲願しゃむろ染」木庭一平名義
  • 第13回講談倶楽部賞[佳作](昭和34年/1959年)「ギスカン」
  • |候補| 第45回直木賞(昭和36年/1961年上期)「お陣屋のある村」
  • |候補| 第46回直木賞(昭和36年/1961年下期)「粟井宿の人足」
  • |候補| 第47回直木賞(昭和37年/1962年上期)『無頼の系図』
備考
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直木賞 第45回候補  一覧へ

じんや むら
「お 陣屋のある 村」(『大衆文藝』昭和36年/1961年2月号)
媒体・作品情報
分載回数 ,
誌名 「大衆文芸」  別表記表紙 「大衆文藝」 目次・奥付・裏表紙 「大衆文芸」
巻号 第21巻 第2号  別表記2月号
印刷/発行年月日 印刷 昭和36年/1961年1月25日 発行 昭和36年/1961年2月1日
発行者等 編集兼発行人 島 源四郎 印刷所 新倉東文堂(東京都)
発行所 合資会社新小説社(東京都)
総ページ数 114 表記上の枚数 編集者の手帳 130枚 基本の文字組
(1ページ当り)
30字
×25行
×2段
本文ページ 65~104
(計40頁)
測定枚数 143
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書誌
>>昭和51年/1976年9月・カイガイ出版部刊『お陣屋のある村』所収
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候補者 杜山悠 男44歳
選考委員 評価 行数 評言
源氏鶏太
男49歳
5 「昔の百姓生活のみじめさがよく出ているが、小説としての盛り上りに不足しているようだった。」
木々高太郎
男64歳
0  
川口松太郎
男61歳
0  
吉川英治
男68歳
13 「もし次席をということでもあるなれば、私は躊躇なく(引用者中略)推す。克明で深味のある佳い作品ではあるが、「村」が「人」が描きつくせたとはいわれない。」「一資料によらずほかの資料もよくこな(原文傍点)しえてこれくらいに書ける人であったらゆくゆく至嘱に値しよう。」
海音寺潮五郎
男59歳
0  
小島政二郎
男67歳
0  
村上元三
男51歳
7 「既成作家だったら、おそらく敬遠したに違いない地味な材料を、よくここまで書き込んであるが、今から作品に向う態度まで地味になってしまってはいけない。」
今日出海
男57歳
0  
大佛次郎
男63歳
15 「感心した。暗い話だが、よく截り込んで書いてあるし、ひょっとしてこれが日本で自然主義の時代に発表せられたものなら、どんなに人を驚かしたろうかとまで考えて見た。それと、この作品には、稀薄にしか大衆文学にないしっかりした立場がある。」「技術以外のものを持っている。」
中山義秀
男60歳
0  
松本清張
男51歳
21 「感心した。小藩の末端出先機関の小役人が生き生きと描かれている。」「農民の描写が類型的な暗さに終ったのは惜しい。」「派手な過剰描写の多い時代小説の中では、こういう作品がかえって稀少価値を持つようになった。」「(引用者注:「雁の寺」の他に)もう一作を新人から採る意味で、私は杜山氏を推した。」
選評出典:『オール讀物』昭和36年/1961年10月号
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文量
短篇
章立て
「(一)」~「(十)」
時代設定 場所設定
江戸中期  西国にある上総国姉崎の飛地
登場人物
友助(若い百姓)
助七(友助の父)
森田源之介(藩からの出向勘定役)
高木左門(陣屋の元締役)
しげ(友助の姉)
四郎吉(振売り、しげの許嫁)




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あわいしゅく にんそく
粟井宿の 人足」(『大衆文藝』昭和36年/1961年11月号)
媒体・作品情報
誌名 「大衆文芸」  別表記表紙 「大衆文藝」 目次・奥付 「大衆文芸」
巻号 第21巻 第11号  別表記11月号
印刷/発行年月日 印刷 昭和36年/1961年10月25日 発行 昭和36年/1961年11月1日
発行者等 編集兼発行人 島 源四郎 印刷所 新倉東文堂(東京都)
発行所 合資会社新小説社(東京都)
総ページ数 114 表記上の枚数 表紙・目次・編集者の手帳 160枚 基本の文字組
(1ページ当り)
30字
×25行
×2段
本文ページ 29~74
(計46頁)
測定枚数 164
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候補者 杜山悠 男45歳
選考委員 評価 行数 評言
木々高太郎
男64歳
6 「むきになりすぎてはいまいか、」「材料精細だが、これは二三度オールに書かせれば、よくなると思う。」
源氏鶏太
男49歳
14 「調べたことを残らず書いてあるという難はあるが、しかし、下層階級のたくさんの登場人物の感情の動きを鮮明に描いている。」
中山義秀
男61歳
4 「救いが感じられない。そのため折角の力作を効果の弱いものにしてしまった憾みがある。」
大佛次郎
男64歳
6 「前回の作品の方がよかった。同じ暗くとも非情なところが、線がきっぱりしていた。今度のは、どこか汚れがある。」
川口松太郎
男62歳
8 「直木賞作品としては暗すぎるので毎回すれすれの線まで行きながら当選しないのは惜しい。」「もう一つ視野を広げて努力される事を希望したい。」
海音寺潮五郎
男60歳
19 「この前の作品がよいという意見が多かったが、ぼくには今度の方がよいと思われた。」
今日出海
男58歳
12 「読みごたえはあるが、読み終えた後の陰惨さは拭い切れない。それに調べが綿密すぎて却て鼻にもつく。」
松本清張
男52歳
11 「この作者が克明に資料を調べている態度には好感がもてるし、藩の小役人と、百姓、人足といった最下級の庶民の群れとの対立を追及している一貫した作業に好意をもっている。」
村上元三
男51歳
12 「この作者の大衆文学に対する考え方を、ここらで一度、改めたほうがいいと思う。しかし、こんどの候補作品の中で、わたしはこの作品を第一位に推した。」
小島政二郎
男67歳
10 「惜しいことにテーマが分裂している。その点、作品の説得力を稀薄にしている。」「この作者の文章は、いい意味の低い調子でなかなかいい。」
選評出典:『オール讀物』昭和37年/1962年4月号
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文量
中篇
章立て
「権と女人足」「粟井七丁宿」「人足問題」「雨」「笹屋の武士ら」「雲助」「立場」「留吉頭」「暮れ六つ」「混乱」「無縁墓」
時代設定 場所設定
江戸中期[享保年間]  中国地方・粟井宿
登場人物
東五郎(伝馬継立問屋「関屋」主人)
柚木亮馬(八代藩の道中宰領)
権(若い人足)
お由(作州出身の女人足、権の姉貴分)
常八(関屋の人足頭)
お柳(常八の一人娘)
留吉(お柳の息子)
お登志(東五郎の妹)
三河(古参株の人足、自称・元三河武士)




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ぶらい けいず
無頼の 系図』(昭和37年/1962年3月・東京文藝社刊)
媒体・作品情報
印刷/発行年月日 印刷 昭和37年/1962年3月15日 発行 昭和37年/1962年3月20日
発行者等 発行者 角谷奈良雄
発行所 株式会社東京文藝社(東京都) 形態 四六判 上製 函入り
装幀/装画等 装幀 山崎百々雄
総ページ数 317 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
45字
×18行
×1段
本文ページ 5~317
(計313頁)
測定枚数 571
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候補者 杜山悠 男45歳
選考委員 評価 行数 評言
木々高太郎
男65歳
4 「奇構をそれからそれへと出したいという意図でスリルを減殺して了った。」
海音寺潮五郎
男60歳
0  
源氏鶏太
男50歳
3 「面白かったのだが、何か荒唐無稽の感じがした。」
村上元三
男52歳
0  
中山義秀
男61歳
3 「それぞれ読みごたえがあった。」
小島政二郎
男68歳
6 「これは面白かった。ただ、(引用者中略)くどいのが傷だ。このくどさが、作品から品を奪っている。」
大佛次郎
男64歳
0  
川口松太郎
男62歳
0  
今日出海
男58歳
0  
松本清張
男52歳
2 「前二回の作品より低下」
選評出典:『オール讀物』昭和37年/1962年10月号
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文量
長篇
章立て
「古猪」「行信多生」「青い季節」「雪と命と」「春の音」「灼ける太陽」「男と女」「山の国びと」
時代設定 場所設定
平安  丹波~都
登場人物
むりょうじ(熊狩りの得意な青年)
たど(猪の家の青年)
げん(むりょうじの友人)
こばえ(げんの妹)
スカタナ(山麓に住む紅毛の娘)
さへじ(山の一族の長)
じろまる(さへじの息子、行方不明)
志麿昌輔(検非違使の役人)




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