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第81回
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Last Update[H28]2016/7/17

丸元淑生
Marumoto Yoshio
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生没年月日【注】 昭和9年/1934年2月5日~平成20年/2008年3月6日
経歴 大分県生まれ。福岡県出身。東京大学文学部仏文科卒。栄養学ジャーナリスト。出版社「パトリア書店」経営、雑誌の編集長を経て、作家に。現代栄養学、料理研究家としても活躍。
受賞歴・候補歴
  • |候補| 第80回芥川賞(昭和53年/1978年下期)「秋月へ」
  • |候補| 第81回直木賞(昭和54年/1979年上期)「鳥はうたって残る」
  • |候補| 第83回芥川賞(昭和55年/1980年上期)「羽ばたき」
  • |候補| 第84回芥川賞(昭和55年/1980年下期)「遠い朝」
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備考
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あきづき
秋月へ」(『海』昭和53年/1978年10月号)
媒体・作品情報
誌名 「海」  別表記表紙 「文芸雑誌」併記
巻号 第114号/第10巻 第10号  別表記10月号
印刷/発行年月日 発行 昭和53年/1978年10月1日
発行者等 編集者 塙 嘉彦 発行者 高梨 茂 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 中央公論社(東京都)
総ページ数 296 表記上の枚数 目次 200枚 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×24行
×2段
本文ページ 10~76
(計67頁)
測定枚数 203
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書誌
>>昭和55年/1980年2月・中央公論社刊『秋月へ』所収
>>昭和61年/1986年4月・中央公論社/中公文庫『秋月へ』所収
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芥川賞 芥川賞 80回候補 一覧へ
候補者 丸元淑生 男44歳
選考委員 評価 行数 評言
大江健三郎
男43歳
5 「文学的に質の安定した読後感をあたえながら、「たくらみ」のなさゆえに平板である。しかし(引用者中略)次作への期待をいだかしめるに十分」
中村光夫
男67歳
3 「(引用者注:銓衡会では)出来栄えを注目されました。」
安岡章太郎
男58歳
0  
開高健
男48歳
11 「さまざまな、いい獲物を狩りたてているのに、一歩飛躍して止メの一撃を定着するというところで躓いている。」「少年の血と心の遍歴をこまかく描きながらも表題に掲げた主題とそれをかさねあわせることにいささか失敗したので、一歩を踏みだせなかった。」
瀧井孝作
男84歳
10 「いろいろ書いてあって、集約するのは六ケしいが、何か読ませるものはあった。私はこの作家が『海』の十二月号に短篇「贈物」を出したので、私はこれも読んでみたが、(引用者中略)つまらなかった。この拙作にて、候補作の「秋月へ」の方も減点で、拙作を出すと前の秀作もマイナスになると思った。」
井上靖
男71歳
5 「きちんと書いているが、主題がはっきりしていないと言うか、強く打ち出されていないというか、こちらに訴えてくるものは弱かった。」
丸谷才一
男53歳
15 「二つの趣向が新しい。第一は曾祖父が秋月の乱の反逆者だといふことからはじまる、家の歴史の研究である。」「第二は、主人公である少年が威勢のいい勇敢な少年であることで、すなはちこれは一篇のピカレスク・ロマン(悪者小説)として読めないこともない。」「現代小説が自閉症的な内向性に閉ぢこもつてゐるとき、かういふ作風はまことに小気味よいものだと思ふ。いろいろ欠点はあるにしても、この楽しさを無視することはわたしにはできなかつた。」
丹羽文雄
男74歳
24 「いちばん面白く読んだ。」「ある選者が十五枚に書くべきであったと冗談をいったが、この作品の欠点は、小説に必要でない部分をあれこれ書きこんでいることである。」「曾祖父と祖母と少年の関係にしぼればよかった。」「改めて長篇に書き直すか、五十枚ぐらいの短篇につくり直したら、よいものが出来るであろうと信じる。」
吉行淳之介
男54歳
3 「良い資質をもっているが、まだ小説という生きもののことが、よく分っていない。ムラが多く、全体として散漫である。」
遠藤周作
男55歳
0  
選評出典:『芥川賞全集 第十二巻』昭和58年/1983年1月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和54年/1979年3月号)
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直木賞 第81回候補  一覧へ

とり のこ
鳥はうたって 残る」(『文學界』昭和54年/1979年6月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」  別表記表紙 「文藝春秋」併記
巻号 第33巻 第6号  別表記6月号
印刷/発行年月日 発行 昭和54年/1979年6月1日
発行者等 編集兼発行人 豊田健次 印刷人 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
総ページ数 328 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×24行
×2段
本文ページ 90~140
(計51頁)
測定枚数 152
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書誌
>>昭和54年/1979年11月・文藝春秋刊『鳥はうたって残る』
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候補者 丸元淑生 男45歳
選考委員 評価 行数 評言
五木寛之
男46歳
0  
水上勉
男60歳
7 「文章の達者さ(引用者中略)が心にのこり、」「丸元さんには「秋月へ」に見せた真摯な純文芸への挑戦が期待されていい。」
今日出海
男75歳
0  
新田次郎
男67歳
0  
城山三郎
男51歳
6 「ただれた生活をいやな重みに感じさせず、風景描写もいい。うまく仕上りすぎているという感じを抱かされたのはどうしてであろうか。」
村上元三
男69歳
6 「アメリカ映画に出てくるようなギャンブラーとコールガールを扱っていながら、かえって古風な後味が残った。ストーリイの組立てに、芯がない。」
源氏鶏太
男67歳
0  
選評出典:『オール讀物』昭和54年/1979年10月号
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文量
中篇
章立て
なし
時代設定 場所設定
昭和44年/1969年  アメリカ・ラスベガス~メキシコ
登場人物
私(語り手、服部健、雑誌ライター、賭博師)
ミスティ(本名ペニー・ヴァスワー、私の妻、元コールガール)
ボブ(ミスティの前夫との息子、12歳)





羽ばたき」(『文學界』昭和55年/1980年6月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」
巻号 第34巻 第6号  別表記6月号
印刷/発行年月日 発行 昭和55年/1980年6月1日
発行者等 編集兼発行人 松村善二郎 印刷人 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
総ページ数 344 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×25行
×2段
本文ページ 30~77
(計48頁)
測定枚数 154
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書誌
>>『文藝春秋』昭和55年/1980年9月号
>>昭和56年/1981年4月・講談社刊『文学1981』所収
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芥川賞 芥川賞 83回候補 一覧へ
候補者 丸元淑生 男46歳
選考委員 評価 行数 評言
丸谷才一
男54歳
20 「よいと思つた」「主人公と二人の息子の関係が情理兼ね備つた書き方で、感動的です。しかし二人の女との関係はどうも感心しない。」「が、さういふ欠点はあるものの、八方やぶれで無鉄砲な男の生き方と、その男の知的な側面とを、あはせ描いてゐるところがおもしろい。」
大江健三郎
男45歳
13 「三篇(引用者注:「闇のヘルペス」「一九七三年のピンボール」「羽ばたき」)のいずれが入賞しても不満でないと考えていたが、またそれらいずれにも積極的に賞へと推すことにはなにか不充分な思いが残るのでもあった。」「散文家としての力ということでは(引用者中略)もっとも安定していた。」「ひかえめに書かれてはいるが野放図なユーモアと悲哀。それは印象めざましいものだ。しかし一篇の作品としての仕上げに、緊張不十分なところがあり、」
吉行淳之介
男56歳
14 「よかったが、途中の大きな破綻が気になった。」「二作(引用者注:「闇のヘルペス」「一九七三年のピンボール」)をかなり上まわる票を得たので、授賞作にきまったとおもっているうちに、佳作ということになった。」「父親と二人の息子との関係、とくに力士になった下の息子を描いたところは、じつに良い。」「イメージが拡散しており、筆が走っていて表現になる筈のものが説明になってしまっている。ここのところが、惜しかった。」
瀧井孝作
男86歳
6 「角力の話はそっちのけで、家庭の話になり、妾もあり、妾に子供も生れ、いつのまにか家庭小説であった。ズラズラ書くのがこの作者の特色かと見た。」
中村光夫
男69歳
15 「いはゞ都会の塵にまみれた平凡な世間話に終始しながら、できる限り美化をぬきにして、親子、夫婦、愛人の絆を生々と把みだしてゐるのは、作者の人柄を感じさせます。」「しかしこの型通りの私小説に、文学として何か新しいものが期待できるかといふ疑問が読後に湧いてくるのも事実です。」
遠藤周作
男57歳
16 「私は(引用者中略)支持したが、それは佳作という意味で当選作としてではなかった。この人は前作「秋月へ」よりも一段と今度の作品がうまくなっている。」「このだらしない、そして無意識(原文傍点)で自分にも他人にも嘘をつく男(そういう男は実に多いのであるが)を主人公にして子供がよく描けている。」「もう一歩、かりこめばこの作品はもっと良くなったろう。」
井上靖
男73歳
11 「短篇の形の中にいろいろな問題を詰め込みすぎて、結局書き切れなかったと思う。二人の息子との関係などうまく書いているだけに、最後が弱くなっているのは惜しまれた。」
丹羽文雄
男75歳
23 「当選作がない、佳作発表となったのは、近頃異例である。」「角力取りとなったわが子を描いている部分は、さわやかな出来であり、心あたたまる作品であった。二人の女性が登場するが、細君はまあいいとしても、情人がこの作品の致命的な疵となった。」「この情人を省いたところで、小説は成立していたであろう。」「信頼出来る腕をもっているだけに、構成的なあやまりが残念でならない。」
開高健
男49歳
15 「最後に一作のこって議論が集中した」「起、承、転の運びもメリハリがあって、ときには腕力で書いているような印象をうけないでもないが、まずまず説得される。しかし、惜しいのは結の部分で、ここへきて作品がにわかに稀薄になってしまう。詰メ、もしくは、寄セ。これがきいていないのである。」
安岡章太郎
男60歳
19 「なかなか栄養の行きわたった土壌をおもわせる作品であった。」「種々雑多な話がつまり過ぎているのである。」「おそらく作者にとっては、こういう話はそれぞれ関連があって、一つ一つ切り放しては考えられなかったのであろうが、それならそれで仕方がない。この三、四倍の長さに書き直すべきだろう。」
選評出典:『芥川賞全集 第十二巻』昭和58年/1983年1月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和55年/1980年9月号)
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とお あさ
遠い 朝」(『文學界』昭和55年/1980年12月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」
巻号 第34巻 第12号  別表記12月号
印刷/発行年月日 発行 昭和55年/1980年12月1日
発行者等 編集兼発行人 松村善二郎 印刷人 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
総ページ数 344 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×24行
×2段
本文ページ 16~43
(計28頁)
測定枚数 82
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芥川賞 芥川賞 84回候補 一覧へ
候補者 丸元淑生 男46歳
選考委員 評価 行数 評言
吉行淳之介
男56歳
5 「せっかくの材料を作品化する方法に狂いが生じ、どん底状態の苦闘記になってしまった部分が多くなった。そして苦闘についての思い入れが、平凡なのである。」
大江健三郎
男45歳
7 「独特の経験に立つことでやはり並の作品ではない。しかしそれぞれのシーンのつくり方、その構成が、作家らしいたくらみのプラス・アルファを欠いている。」
丸谷才一
男55歳
11 「(引用者注:「父が消えた」の他に)わたしが推したもう一篇」「実を言ふと(引用者注:授賞作より)こちらのほうが上だと思つたが、賛同を得られなかつた。」「いはゆる滑稽小説にありがちな、おどけや誇張をしりぞけて書いてゐるところがおもしろい。殊にいいのは構成がしつかりしてゐること」
遠藤周作
男57歳
8 「(引用者注:「父が消えた」に次いで「その細き道」「裸足」と)ほとんど同一線上にある」「何とも言えぬ可笑しさを我々に与える点、感心したのだが、私には結末の部分がどうも理解できなかった。」「そのため、どうしても授賞作にすることができなかったのである。」
丹羽文雄
男76歳
0  
安岡章太郎
男60歳
9 「前回の作品にくらべると、短篇小説としてはよほどまとまつたものになつてゐる。面白さといふ点では「父が消えた」に遜色はないものと思はれる。」「ただ、これを賞に推すには、どうも主人公の性格――といふより作者自身――に甘いところがあり、もう一本、客観性の筋金が入つてくれないと弱いのである。」
開高健
男50歳
6 「4点 この人は辛酸をかいくぐっているのでタフで腕力のある作風だが、いつも詰メがきかないので惜敗する。」「そろそろ最後の一歩で何事かを追いぬかないことには流産癖が第二の天性となる恐れがある。」
井上靖
男73歳
0  
瀧井孝作
男86歳
0  
中村光夫
男69歳
9 「書店の倒産に、経営者のなめる苦労話がもとになつた小説ですが、(引用者中略)その苦しみから造られた二人の横紙破りの人物が現代風の喜劇を演ずるやうになると、前半の濃すぎる現実性が却つて邪魔になつてしまひます。」
選評出典:『芥川賞全集 第十二巻』昭和58年/1983年1月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和56年/1981年3月号)
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