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第94回
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Last Update[H26]2014/6/28

森田誠吾
Morita Seigo
生没年月日【注】 大正14年/1925年10月25日~平成20年/2008年10月16日
受賞年齢 60歳2ヵ月
経歴 本名=堀野誠吾。東京市京橋区(現・東京都中央区)生まれ。東京商科大学中退。海軍航空隊員として終戦を迎える。新劇俳優を経て、製版会社経営。浮世絵蒐集家、いろはかるた研究家としての顔も持つ。
受賞歴・候補歴
  • |候補| 第85回直木賞(昭和56年/1981年上期)『曲亭馬琴 遺稿』
  • 第94回直木賞(昭和60年/1985年下期)『魚河岸ものがたり』
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リンク集
備考
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きょくていばきんいこう
曲亭馬琴 遺稿』(昭和56年/1981年3月・新潮社刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 奥付 ルビ有り「きょくていばきん いこう」
印刷/発行年月日 印刷 昭和56年/1981年3月15日 発行 昭和56年/1981年3月20日
発行者等 発行者 佐藤亮一 印刷 株式会社三秀舎 製本 神田加藤製本
発行所 株式会社新潮社(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 装幀 沢田重隆
総ページ数 235 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
43字
×20行
×1段
本文ページ 7~231
(計225頁)
測定枚数 440
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書誌
>>平成2年/1990年6月・新潮社/新潮文庫『曲亭馬琴 遺稿』
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候補者 森田誠吾 男55歳
選考委員 評価 行数 評言
村上元三
男71歳
6 「よく調べてあるが、読み終って、素材だけをならべて読まされたような気がした。小説としての燃焼が不足があり、この素材をこなして書くのが小説だと思う。」
源氏鶏太
男69歳
6 「当時のジャーナリストの世界を綿密な調査によって活写している。が、小説として読むと、馬琴像が十分に描かれているとはいえないようである。」
阿川弘之
男60歳
3 「心に残つた。」
山口瞳
男54歳
3 「洒落本の研究であって、文学(小説)ではない。」
水上勉
男62歳
0  
城山三郎
男53歳
22 「わたし自身の個人的な感懐や体験を重ね合わせ、身につまされて読んだ。」「描き出された馬琴とその周辺の人物たちの姿は、そのまま現代の物書きや出版人の姿を思わせ、さらにまた人間そのものの生き方や運命について考えさせるものがあった。」「読み方によっては抵抗を感じる向きもあろうが、森田氏はそれも承知の上で、描き切っている感じである。」
五木寛之
男48歳
3 「私は(引用者中略)強く推し、」
今日出海
男77歳
16 「作者は調べることに熱心で、馬琴の人間や作品にもっとぶつかって欲しかった。」「作者は今更馬琴について書くなら、もっと鋭く曖昧な世評にこれまた若い人らしく立ち向かって欲しかった。」
選評出典:『オール讀物』昭和56年/1981年10月号
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文量
長篇
章立て
「一 初冬」「二 快晴」「三 時雨空」「四 風烈」「五 短日」「六 師走」「七 美日」「八 雪後」「九 小晦日」「十 行雲」
時代設定 場所設定
江戸後期[天保年間前後]  江戸
登場人物
曲亭馬琴(本名・滝沢解、幼名・倉蔵、江戸作者の大御所)
山東京伝(馬琴の先輩作家)
大田南畝(将軍直参の御徒士、才人)
山東京山(京伝の弟)
歌川豊国(浮世絵師)




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うおがし
魚河岸ものがたり』(昭和60年/1985年9月・新潮社刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 奥付 ルビ有り「うおがし」
印刷/発行年月日 発行 昭和60年/1985年9月25日
測定媒体発行年月日 発行 昭和61年/1986年2月5日(5刷)
発行者等 発行者 佐藤亮一 印刷 株式会社光邦 製本 大口製本株式会社
発行所 株式会社新潮社(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 装画 安野光雅
総ページ数 272 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
43字
×20行
×1段
本文ページ 7~272
(計266頁)
測定枚数 520
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書誌
>>昭和63年/1988年7月・新潮社/新潮文庫『魚河岸ものがたり』
>>平成2年/1990年4月・埼玉福祉会/大活字本シリーズ『魚河岸ものがたり』(上)(下)
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候補者 森田誠吾 男60歳
選考委員 評価 行数 評言
山口瞳
男59歳
11 「こんな巧い人がまだ残っていたのかと驚き、かつ、嬉しくなった。直木賞に要求されていた大人の目を再認識させられた。」「この作者は、まだまだ幾つかの抽出しを持っているはずで、化ける可能性大いにあり、と見た。」
池波正太郎
男62歳
11 「落合さんと、森田誠吾〔魚河岸ものがたり〕を受賞作として推した」「前半、歯が浮くようなところがあったけれども第四章の〔波除神社〕と第五章の〔海幸橋〕がよくできていて、登場人物も変化に富み、読後の後味もよかった。」
村上元三
男75歳
6 「選ばれたことに、異議は唱えない。もう一作、読ませてもらってからでもいい、と思ったが、この器用さが本物になるのを期待する。」
藤沢周平
男58歳
16 「築地市場とそこに住む人びとをよくみがかれた詩的な文体で描き出し、ことに第四章波除神社は、人間と人間の運を語って比類のない一篇になっていた。読み終って、作中の人物が出来すぎてはいないかといった疑問もうかぶけれども、この小説にはそうしたいくつかの弱点をさし引いてまだ残るうまさと魅力があった。」
井上ひさし
男51歳
17 「各所にいささか傷はあるものの、これは名作である。どんな端役にも人間の血が色濃く、あたたかく流れている。構成もすこぶる知的である。この構成法がひとつの作品を人情物語にも、諧謔小説にも、また推理小説にもした。これは稀有のことである。」
黒岩重吾
男61歳
15 「ところどころヴィヴィッドな描写もあり好感を抱いたが、主人公秘密が明かされる部分で失望した。」「最後の簡単な説明だけでは、主人公の行動を理解することは不可能である。寧ろ魚河岸だけの物語にしたなら優れた作品になっていたような気がする。」
五木寛之
男53歳
16 「林真理子さんと、森田誠吾さんのお二人を推した。」「後味がいい、爽やかな作品だ、と。非常に好評だった。しかし、私はこの作家の物語づくりの鮮やかな才能に敬服しながら、一種異様な後味のわるさもおぼえている。」「その得体のしれない部分に惹かれて一票を投じたというのが本音かもしれない。」
陳舜臣
男61歳
10 「庶民の生きる場の縮図が歪みなく描かれ、そのあまりにも歪みのなさに、かえって不安さえおぼえた。ともあれ、人間の息吹きがたしかめられる一つの小世界が、親しみぶかくうかびあがり、私としてはこれを受賞作とするのに異存はない。」
渡辺淳一
男52歳
12 「的確な文章で魚河岸の人々を描き、安定している。」「だが舞台廻し役の吾妻健作の実態がわかるあたりから、リアリティに欠け、感傷に流れすぎている。これを「爽やか」とみる人が多かったが、わたしにはいささか「甘い」と映った。」
選評出典:『オール讀物』昭和61年/1986年4月号
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文量
長篇
章立て
「1 市場通り」「2 門跡橋」「3 築地川支流」「4 波除神社」「5 海幸橋」「6 勝鬨橋」「7 晴海通り」「8 隅田河口」
時代設定 場所設定
昭和50年代  東京~京都
登場人物
吾妻健作(政治運動家)
淡路桂一郎(健作の大学時代の友人、学習塾の先生)
吾妻恭子(健作の母、鰹節問屋の主人)
倉橋庄之助(通称バンちゃん、庄寿司の主人)
高見麗子(吾妻塾生の一人)




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