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第85回
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Last Update[H26]2014/10/25

篠田達明
Shinoda Tatsuaki
生没年月日【注】 昭和12年/1937年10月7日~
経歴 愛知県一宮市生まれ。名古屋大学医学部卒。医師。長野日赤病院、名古屋第一病院、愛知県心身障害者コロニー勤務後、こばと学園園長。医学をテーマに歴史小説を数多く執筆。
受賞歴・候補歴
  • 第8回サンデー毎日新人賞[時代小説部門・佳作](昭和52年/1977年)「本石町長崎屋」宗東遊名義
  • |候補| 第85回直木賞(昭和56年/1981年上期)「大御所の献上品」
  • 第8回歴史文学賞(昭和58年/1983年)「にわか産婆・漱石」
  • |候補| 第94回直木賞(昭和60年/1985年下期)『常夜燈』
  • |候補| 第95回直木賞(昭和61年/1986年上期)『元禄魔胎伝』
  • |候補| 第97回直木賞(昭和62年/1987年上期)「浮世又兵衛行状記」
  • |候補| 第105回直木賞(平成3年/1991年上期)『法王庁の避妊法』
備考
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おおごしょ けんじょうひん
大御所の 献上品」(『オール讀物』昭和56年/1981年3月号)
媒体・作品情報
誌名 「オール讀物」  別表記表紙 「文藝春秋」併記
巻号 第36巻 第3号  別表記3月特大号
作品名 別表記 本文 ルビ有り「おおごしょ」「けんじょうひん」
印刷/発行年月日 発行 昭和56年/1981年3月1日
発行者等 編集兼発行人 豊田健次 印刷人 澤村嘉一 印刷所 凸版印刷株式会社
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
装幀/装画等  安久利 徳
総ページ数 408 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
20字
×25行
×3段
本文ページ 348~381
(計34頁)
測定枚数 102
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書誌
>>昭和59年/1984年5月・新人物往来社刊『にわか産婆・漱石』所収
>>平成1年/1989年10月・文藝春秋/文春文庫『にわか産婆・漱石』所収
>>平成21年/2009年11月・新人物往来社/新人物文庫『にわか産婆・漱石』所収
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候補者 篠田達明 男43歳
選考委員 評価 行数 評言
村上元三
男71歳
2 「材料の目新しさだけにすぎない。」
源氏鶏太
男69歳
4 「いいところがあったが、ある物足りなさが残った。」
阿川弘之
男60歳
0  
山口瞳
男54歳
0  
水上勉
男62歳
0  
城山三郎
男53歳
0  
五木寛之
男48歳
0  
今日出海
男77歳
0  
選評出典:『オール讀物』昭和56年/1981年10月号
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文量
短篇
章立て
「前門」「大明門」「承天門」「端門」「午門」「皇極門」「西華門」「乾清門」
時代設定 場所設定
江戸初期  北京
登場人物
杉山玄三郎(口中医)
許渾(明国の有力宦官)
賈珍(許渾の片腕)
佐吉(玄三郎の従者)
倉持玄石(駿府在の口中医、玄三郎の師)




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じょうやとう
常夜燈』(昭和60年/1985年11月・新人物往来社刊)
媒体・作品情報
印刷/発行年月日 発行 昭和60年/1985年11月25日(第1刷)
発行者等 発行者 菅 英志 印刷所 明邦印刷 製本所 小泉製本
発行所 新人物往来社(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 装丁 熊田正男
総ページ数 288 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
45字
×18行
×1段
本文ページ 7~285
(計279頁)
測定枚数 509
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書誌
>>初出『歴史読本』昭和60年/1985年1月号~12月号/単行本化にあたり加筆訂正
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候補者 篠田達明 男48歳
選考委員 評価 行数 評言
山口瞳
男59歳
0  
池波正太郎
男62歳
0  
村上元三
男75歳
4 「文章に気をつけてほしい。せっかくの面白い題材なのに、作者は都合よく、手軽に扱いすぎた。」
藤沢周平
男58歳
0  
井上ひさし
男51歳
5 「題材が貴重である。がしかし物語が予定調和的に進行しすぎて、読者は小説を読むよろこびをだいぶ殺がれる。」
黒岩重吾
男61歳
0  
五木寛之
男53歳
0  
陳舜臣
男61歳
0  
渡辺淳一
男52歳
8 「ストーリーを追うに急で、人物の描写がおろそかすぎる。」
選評出典:『オール讀物』昭和61年/1986年4月号
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文量
長篇
章立て
「開院式の日」「九段坂の燈明台」「漢の風 洋の風」「祭ばやし」「内務卿刺殺」「神田の脚気仮病院」「向ヶ丘弥生町」「澄庵の家伝薬」「黒門会堂の対決」「興奮薬と麻痺薬」「大八幡楼の夜」「漢方の灯」
時代設定 場所設定
明治  東京
登場人物
仙賀逸平(信州出身の漢方医)
遠田澄庵(漢方脚気の名医)
浅井国幹(尾張藩医の末裔)
浅田宗伯(浅田塾)
保科カヨ(信州出身、後家)
奥迫美紀(逸平の知人、美貌の持ち主)
長与専斎(文部省医務局長)
比企野秋水(専斎の腹心)




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げんろくまたいでん
元禄魔胎伝』(昭和61年/1986年5月・文藝春秋刊)
媒体・作品情報
印刷/発行年月日 発行 昭和61年/1986年5月30日(第1刷)
発行者等 発行者 西永達夫 印刷 凸版印刷 製本 加藤製本
発行所 株式会社文藝春秋(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 装幀 玉井ヒロテル
総ページ数 236 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×20行
×2段
本文ページ 7~232
(計226頁)
測定枚数 574
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書誌
>>平成2年/1990年8月・文藝春秋/文春文庫『元禄魔胎伝』
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候補者 篠田達明 男48歳
選考委員 評価 行数 評言
池波正太郎
男63歳
0  
陳舜臣
男62歳
0  
山口瞳
男59歳
0  
藤沢周平
男58歳
0  
五木寛之
男53歳
0  
黒岩重吾
男62歳
14 「読み始めた時は、傑作になるのではないか、と感じた。」「だが、登場人物の多くなる中頃あたりから作品の濃度が薄れ、筆があちこちに飛び始めた。こうなると作者が面白がっているだけに読者は醒めて来る。小説とは何か、を今一度考え直していただきたい。」
村上元三
男76歳
5 「文章も会話も、もっと練ってほしかった。医学をこういう風に使われると、読んでいて戸惑ってしまう。」
渡辺淳一
男52歳
0  
井上ひさし
男51歳
0  
選評出典:『オール讀物』昭和61年/1986年10月号
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文量
長篇
章立て
「猿楽の日」「京の技くらべ」「右京の局」「三の丸御殿」「蔵の中」「花之倉」「受胎指南」「中野の犬小屋」「お渡りの取り決め」「男女生みわけの法」「蘭医ケンペル」「音羽の護国寺」「雨夜の襲撃」「桜田甲府邸」「犬の懐胎」「ケンペルふたたび」「護持院隆光」「残り二カ月」「冬の授精」「揺れる大奥」「おしとねおことわり」「初夏の旅立ち」
時代設定 場所設定
江戸[元禄年間]  江戸
登場人物
塚原進行(蘭方医、大奥の女人科医)
右京の局(将軍綱吉の局)
桂川甫逸(蘭方外科筆頭)
大膳玄華(漢方医)
お伝の方(将軍綱吉の愛妾)
隆光(護持院大僧正)
ケンペル(蘭医、塚原の師)




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うきよまたべえぎょうじょうき
浮世又兵衛行状記」(『別冊文藝春秋』178号[昭和62年/1987年1月])
媒体・作品情報
誌名 「別册文藝春秋」
巻号 第178号  別表記第178新春特別号
印刷/発行年月日 発行 昭和62年/1987年1月1日
発行者等 編集人 豊田健次 発行人 西永達夫 印刷人 鈴木和夫 印刷所 凸版印刷株式会社
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
総ページ数 426 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×24行
×2段
本文ページ 12~66
(計55頁)
測定枚数 161
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書誌
>>昭和62年/1987年10月・文藝春秋刊『浮世又兵衛行状記』所収「第一部 越前の又兵衛」
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候補者 篠田達明 男49歳
選考委員 評価 行数 評言
陳舜臣
男63歳
0  
藤沢周平
男59歳
11 「家老の本多富正のことなどでやや考証不足な点がみられ、(引用者中略)しかしそういうことよりも、この作者には現在の文体について一考を要するような気がする。」
黒岩重吾
男63歳
5 「殆ど点が入らなかったし、私も評価のしようがない、といった作品である。」
田辺聖子
女59歳
4 「設定は面白いのだが、人間に存在感がないのが致命的だ。」
井上ひさし
男52歳
0  
渡辺淳一
男53歳
0  
山口瞳
男60歳
8 「菊池寛の『忠直卿行状記』と比較するのは酷かもしれないが、菊池寛の場合には、越前少将忠直卿の悲劇を人間的に解明しようとする必死の喰いさがりといったものに感銘を受けた。」
村上元三
男77歳
7 「前作の候補になった『元禄魔胎伝』よりはいいが、いつも選評で触れるように、この人は文章と会話をもっとていねいに書いてくれないと、成長は期待できない。」
平岩弓枝
女55歳
6 「これだけ厚みのある長篇の中におかれると、よくよく個性的でないと短篇は残りにくいという気がする。」
五木寛之
男54歳
15 「手なれた筆致で、面白く読ませる腕は達者すぎる感じさえするほどだ。」「重厚な単行本の候補作が勢揃いした中におくと、当然のことながら今ひとつの迫力に欠けるのは、いたしかたあるまい。」
選評出典:『オール讀物』昭和62年/1987年10月号
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文量
中篇
章立て
「一」~「二十五」
時代設定 場所設定
江戸初期  越前藩
登場人物
岩佐又兵衛(絵師、信長の重臣荒木村重の遺児)
松平忠直(越前藩主、少将様、結城秀康の子)
勝子(忠直の正夫人、北の方、将軍秀忠の三女)
おむに(忠直の寵妃)
府川陣弥(越前藩の御用絵師)
南丈(又兵衛の門人頭)




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ほうおうちょう ひにんほう
法王庁の 避妊法』(平成3年/1991年5月・文藝春秋刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 奥付 ルビ有り「ほうおうちょう」「ひにんほう」
印刷/発行年月日 発行 平成3年/1991年5月25日(第1刷)
発行者等 発行者 豊田健次 印刷所 大日本印刷 製本所 中島製本
発行所 株式会社文藝春秋(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 装幀 西のぼる
総ページ数 258 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
43字
×17行
×1段
本文ページ 5~251
(計247頁)
測定枚数 402
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収録作品の書誌
法王庁の避妊法
>>初出『別冊文藝春秋』177号[昭和61年/1986年10月]
ウサギの耳
>>初出『中央公論文芸特集』昭和63年/1988年秋季号[9月]
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候補者 篠田達明 男53歳
選考委員 評価 行数 評言
田辺聖子
女63歳
32 「主人公の生きかたや執念に感動させられたが、それは文学的感動とはやや異質のもののような気がして、当惑した。」「抉り方がもっと深ければ文学的感動が生まれたかもしれないと思ったりする。」「嫁姑の葛藤に筆を割いて、やや集中力が散漫になり、かんじんのテーマが淡々としすぎてしまったせいだろうか。」
山口瞳
男64歳
11 「几帳面で真摯な力作であるが嫁姑の争いなどが月並で興趣をそがれる。全体に平板で、妻を相手の荻野式の実験で、いよいよ妊娠させる段になると妻がイソイソとしてしまう件りなんかが面白いが、こういうエピソードがあと三つか四つないと直木賞の対象となりにくい。」
陳舜臣
男67歳
16 「興味あるテーマだが、それを平板に語りすぎている。伝記のダイジェストを物語りふうにしたかんじがする。」「それでも篠田氏の文章は、かつての候補作にくらべてずいぶん進歩している。あるいは作風の垢抜けが、作品を平板にみせたのかもしれない。」
五木寛之
男58歳
0  
黒岩重吾
男67歳
0  
井上ひさし
男56歳
20 「とても勉強になることが書かれているが、作者はすべてを行儀よく自己の管理下においてしまった。作中のどこにも火花が散っていない。」「作者は少し行儀がよすぎるのではあるまいか。小説家としての企みがもっとあればとおもった。」
渡辺淳一
男57歳
11 「荻野博士の研究と嫁姑の問題と話が二つに割れているのが興を殺ぐ。」「たんに話の面白さや奇抜さだけで小説を書くかぎり、読者を感動させることは難しい。」
平岩弓枝
女59歳
5 「オギノ式とはこういうことだったのかとびっくりさせられた。」「好短編だが、あとがきで損をしてしまった。」
藤沢周平
男63歳
24 「二つの作品(引用者注:「法王庁の避妊法」と「ウサギの耳」)ともに書くべきことを書いているものの、それ以上ののびが感じられない点が物足りなかった。感動的な場面も書かれているけれど、その感動が読み手に伝わってこないのである。」
選評出典:『オール讀物』平成3年/1991年9月号
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文量
中篇集〔2篇〕
法王庁の避妊法
章立て
「1」~「22」
時代設定 場所設定
大正~昭和50年代  新潟~東京~愛知など
登場人物
荻野久作(竹山病院産婦人科医長、排卵・受胎の研究者)
とめ(久作の妻)
ふさの(久作の養母、元・御殿女中)
忍(久作の養父、漢学者)
坂口いく(久作の義姉、伊勢崎在)
ウサギの耳
章立て
「1」~「15」
時代設定 場所設定
大正~昭和50年代  東京~京都~札幌など
登場人物
市川厚一(がん研究生)
山極勝三郎(東京帝国大学医科大学教授、市川の師)
小沢ハル(研究補助員)
大岩睦夫(市川の先輩)
フィビガー(デンマーク人、ノーベル賞受賞者)




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