開始年 | 開始年 | 賞名(~終了年)〔主催〕 | ブログ記事 |
1859 | 安政6 |
シラー賞(~1927/昭和2)
〔プロイセン・シラー賞委員会〕
|
(文藝選奨) |
1907 | 明治40 |
『早稲田文学』推讃之辞(~1912/大正1)
〔早稲田文学社『早稲田文学』〕
|
褒めるにあたってお金など必要なし。 ([H22]2010/11/7upload) |
1911 | 明治44 |
〔文部省文藝委員会〕
|
100年前の文学賞、グダグダでした。そりゃそうです。だって文学賞だもの。 ([H23]2011/2/6upload) |
1914 | 大正3 |
二科展入選(~1943/昭和18:戦前期)
〔二科会〕
|
新聞に大きく取り上げられることでは、直木賞・芥川賞を凌駕した。 ([H23]2011/3/27upload) |
1919 | 大正8 |
国民文芸賞(~1932/昭和7)
〔国民文芸会〕
|
注目を浴びた賞。権威ある賞。でもその終焉は誰も(?)知らない。 ([H23]2011/4/24upload) |
1925 | 大正14 |
『文藝春秋』懸賞小説(~1926/大正15)
〔文藝春秋社〕
|
佐佐木茂索のいない直木賞・芥川賞。つまり、冴えない普通の企画。 ([H22]2010/11/28upload) |
1926 | 大正15 |
サンデー毎日大衆文芸(~1959/昭和34)
〔大阪毎日新聞社→毎日新聞社『サンデー毎日』〕
|
権威であり登龍門であり、作家を志す者のあこがれ。直木賞の先行型。 ([H23]2011/4/10upload) |
1927 | 昭和2 |
渡辺賞(~1929/昭和4)
〔文藝家協会〕
|
菊池寛が「権威ある賞になれば」と期待をこめた、画期的な文学賞の誕生。 ([H23]2011/6/5upload) |
1934 | 昭和9 |
文藝懇話会賞(~1936/昭和11)
〔文藝懇話会〕
|
元祖「直木三十五の賞」。貧乏な作家たちに、お金あげます。 ([H22]2010/7/4upload) |
1935 | 昭和10 |
直木三十五賞(~現在)
〔文藝春秋社→日本文学振興会〕
|
1935 | 昭和10 |
芥川龍之介賞(~現在)
〔文藝春秋社→日本文学振興会〕
|
時代時代で「直木賞との境界がなくなった」と、いろんな人に突っ込んでもらうために存在する賞。 ([H23]2011/6/12upload) |
1936 | 昭和11 |
池谷信三郎賞(~1942/昭和17)
〔文學界編集同人・菊池寛〕
|
鳴り物入りで始まった「第三の文春賞」。ごくふつうの文学賞でした。 ([H22]2010/7/18upload) |
1936 | 昭和11 |
千葉亀雄賞(~1954/昭和29)
〔大阪毎日新聞社→毎日新聞社『サンデー毎日』〕
|
人は死んでも功績は死なず。直木三十五と同じくらい、いやそれ以上の功労者、千葉亀雄よ永遠なれ。 ([H23]2011/2/13upload) |
1938 | 昭和13 |
新潮社文芸賞第一部(~1944/昭和19)
新潮社文芸賞第二部(~1944/昭和19)
〔新潮社〕
|
山本周五郎賞の源流。……と言って、「何それ?知らない」と反応されそうなとこが、いかにも新潮社の賞っぽいや。 ([H22]2010/12/26upload) |
1939 | 昭和14 |
新青年賞(~1940/昭和15)
〔博文館『新青年』〕
|
読者の意見を参考に。でも全面的に読者にのっかるわけには、いかないよなあ。 ([H22]2010/8/1upload) |
1940 | 昭和15 |
ユーモア賞(~1941/昭和16)
〔春陽堂文庫出版『ユーモア・クラブ』〕
|
直木賞から弾かれつづけたユーモア小説限定の賞。 ([H23]2011/5/22upload) |
1941 | 昭和16 |
野間文芸奨励賞(~1946/昭和21)
〔野間奉公会(大日本雄弁会講談社)〕
|
人を誉めることだけに徹した、正真正銘「野間式」の賞。 ([H22]2010/10/10upload) |
1943 | 昭和18 |
太平洋戦争下の文学賞
大東亜文学賞(~1944/昭和19)
〔日本文学報国会〕
〔奉仕会〕
岡本綺堂賞(~1944/昭和19)
〔日本文学報国会〕
興亜文学賞(1944/昭和19)
〔大政翼賛会・興亜同盟・情報局〕
大陸開拓文学賞(1944/昭和19)
〔日本文学報国会〕
文学報国会小説賞(1944/昭和19)
〔日本文学報国会〕
|
いつの時代も文学賞はきらびやか。そして残酷。 ([H22]2010/12/12upload) |
1945 | 昭和20 |
〔日本文学振興会(文藝春秋社)〕
|
戦争末期の末期、の余裕のない時期に、なぜか文学賞をやってる会社。それが文藝春秋社。 ([H23]2011/1/23upload) |
1946 | 昭和21 |
女流文学賞その他
一葉賞(1944/昭和19)
〔日本文学報国会 女流文学者会〕
女流文学者賞(1946/昭和21~1960/昭和35)
〔鎌倉文庫『婦人文庫』→女流文学者会〕
女流文学賞(1962/昭和37~2000/平成12)
〔中央公論社→中央公論新社『婦人公論』〕
婦人公論文芸賞(2001/平成13~2005/平成17)
〔中央公論新社『婦人公論』〕
中央公論文芸賞(2006/平成18~現在)
〔中央公論新社『婦人公論』〕
|
「女流」ってくくりが時代遅れだ何だ、とそっちに目を奪われているうちに、なぜか直木賞系の賞になっていました。 ([H23]2011/5/8upload) |
1946 | 昭和21 |
大衆雑誌懇話会賞(~1947/昭和22)
〔大衆雑誌懇話会〕
|
中間小説を生んだ、中小零細雑誌たちの熱意。 ([H22]2010/9/26upload) |
1947 | 昭和22 |
夏目漱石賞(~1948/昭和23)
〔桜菊書院→上田書房『小説と読物』〕
|
誰が言ったか「1回きりで終わった賞」。……しかし、それでは済まない男が一人。 ([H22]2010/9/5upload) |
1948 | 昭和23 |
日本推理作家協会賞(~現在)
〔探偵作家クラブ→日本探偵作家クラブ→日本推理作家協会〕
|
どこを目指しているかはともかく、変革を続けて60ン年。 ([H23]2011/5/29upload) |
1950 | 昭和25 |
芸術選奨文部科学大臣賞〔文学部門〕(~現在)
〔文部省→文化庁〕
|
受けるのに「後ろめたさ」を感じる人がいる、歴史の重み。 ([H23]2011/3/13upload) |
1952 | 昭和27 |
オール讀物新人賞(~現在)
〔文藝春秋新社→文藝春秋『オール讀物』〕
|
直木賞に直結した予備選考機関としてのお役目、お疲れさまでした。 ([H23]2011/1/2upload) |
1953 | 昭和28 |
日本エッセイスト・クラブ賞(~現在)
〔日本エッセイスト・クラブ〕
|
スタートの志は直木賞と似通っていたのに。やる人たちによって、こうも違ってくるとは。 ([H23]2011/5/15upload) |
1955 | 昭和30 |
小説新潮賞(~1968//昭和43)
〔新潮社『小説新潮』〕
|
直木賞で落ちた作品、うちの候補作にいただきます、の姿勢。 ([H22]2010/8/29upload) |
1955 | 昭和30 |
文藝春秋漫画賞(~2001/平成13)
〔文藝春秋新社→文藝春秋〕
|
注目されて、権威と言われて、凋落して。ほとんど直木賞の歩みを見ているよう。 ([H23]2011/2/20upload) |
1962 | 昭和37 |
オール讀物推理小説新人賞(~2007/平成19)
〔文藝春秋新社→文藝春秋『オール讀物』〕
|
本流のようなオーラを発しつつ、意外に傍流。 ([H22]2010/11/21upload) |
1963 | 昭和38 |
『小説現代』今月の新人(~1969/昭和44~)
〔講談社『小説現代』〕
|
直木賞さわぎに追い風を送りつづけた影の功労者。 ([H22]2010/12/5upload) |
1963 | 昭和38 |
吉川英治賞(~1965/昭和40)
〔毎日新聞社〕
|
公募型で始まったはずが、いつの間にやら姿を変える。 ([H22]2010/8/15upload) |
1965 | 昭和40 |
作家賞(同人対象)(1957/昭和32~1964/昭和39)
作家賞(1965/昭和40~1991/平成3)
小谷剛文学賞(1992/平成4~2001/平成13)
〔作家社『作家』〕
|
全国の同人誌作家がこぞって目指した賞、ではないけれど。直木賞・芥川賞に併走した大いなる試み。 ([H23]2011/4/17upload) |
1966 | 昭和41 |
新風賞(~現在)
〔書店新風会〕
|
人智をこえて売れちゃって、別世界にイッちゃったモンスターに贈る。 ([H22]2010/10/17upload) |
1967 | 昭和42 |
芸術選奨文部科学大臣新人賞〔文学部門〕(~現在)
〔文部省→文化庁〕
|
(芸術選奨文部科学大臣賞) |
1970 | 昭和45 |
大宅壮一ノンフィクション賞(~現在)
〔文藝春秋→日本文学振興会〕
|
一度は社会的影響力が芥川賞を上回った。と言った人もいました。 ([H22]2010/9/12upload) |
1970 | 昭和45 |
星雲賞(~現在)
〔日本SFファングループ連合会議〕
|
SFは文学の枠には収まらない。SF賞は文学賞の枠に収まる、のか? ([H23]2011/3/20upload) |
1972 | 昭和47 |
「噂」小説賞(~1973/昭和48)
〔噂発行所『月刊 噂』〕
|
作家が作家を選考するような賞は、まったく信用できない。 ([H22]2010/8/22upload) |
1973 | 昭和48 |
泉鏡花文学賞(~現在)
〔石川県金沢市〕
|
地方文学賞の一番星。“文壇”の流儀と、つかず離れずで光りかがやく。 ([H22]2010/7/25upload) |
1974 | 昭和49 |
角川小説賞(~1986/昭和61)
野性時代新人文学賞(~1986/昭和61)
日本ノンフィクション賞(~1986/昭和61)
〔角川書店〕
|
文学賞は売上に結びつかなければ無価値である。 ([H22]2010/8/8upload) |
1979 | 昭和54 |
吉川英治文学新人賞(~現在)
〔吉川英治国民文化振興会(講談社)〕
|
善行を続けているのに世に知られていない。うん、これは吉川英治文化賞を授けたい。 ([H23]2011/3/6upload) |
1980 | 昭和55 |
日本SF大賞(~現在)
〔日本SF作家クラブ(後援:徳間書店)〕
|
「マスコミのえじきになる」から「マスコミを活用する」への価値転換。 ([H22]2010/10/3upload) |
1981 | 昭和56 |
土門拳賞(~現在)
〔毎日新聞社〕
|
「写真界の直木賞」らしく、くだらない権威主義まっしぐら? ([H22]2010/9/19upload) |
1982 | 昭和57 |
日本冒険小説協会大賞(~現在)
〔日本冒険小説協会〕
|
賞を形容する言葉はいろいろあれど、「熱くて清い」文学賞といえば、これ。 ([H23]2011/4/3upload) |
1982 | 昭和57 |
新田次郎文学賞(~現在)
〔新田次郎記念会〕
|
遺志によってつくられたことと、遺志どおりの賞であるかどうかは、まったく別。 ([H23]2011/5/1upload) |
1985 | 昭和60 |
坪田譲治文学賞(~現在)
〔岡山県岡山市〕
|
「大人向け小説」でもなく、「児童文学」でもなく。曖昧な路線を行くことを運命づけられた賞。 ([H23]2011/2/27upload) |
1987 | 昭和62 |
山本周五郎賞(~現在)
〔新潮文芸振興会(新潮社)〕
|
果たして直木賞の対抗馬なのか、それとも単なる弟分なのか。 ([H22]2010/6/27upload) |
1988 | 昭和63 |
柴田錬三郎賞(~現在)
〔集英社(後援:一ツ橋綜合財団)〕
|
注。柴田錬三郎とはとくに関係がありません。 ([H22]2010/10/31upload) |
1988 | 昭和63 |
このミステリーがすごい!(~現在)
〔JICC出版局→宝島社〕
|
「アンチ権威」のはずが「権威」になってしまった、直木賞の同類項。 ([H22]2010/12/19upload) |
1993 | 平成5 |
中山義秀文学賞(~現在)
〔中山義秀顕彰会(共催:福島県大信村→白河市・中山義秀記念文学館)〕
|
受賞作を出さざるをえない主催者の悩みを、公衆の面前で見せる勇気。 ([H22]2010/11/14upload) |
1998 | 平成10 |
大藪春彦賞(~現在)
〔大藪春彦賞選考委員会(後援:徳間書店)〕
|
文壇アウトローの名前をあえて冠した、文学賞に縁遠い出版社の賞。 ([H23]2011/1/30upload) |
2003 | 平成15 |
文学賞メッタ斬り!(~現在)
|
単なる賞批判にとどまらず、どうやったら賞を楽しめるかを例示しつづける。 ([H23]2011/1/9upload) |
2004 | 平成16 |
本屋大賞(~現在)
〔本屋大賞実行委員会〕
|
文学賞。みんなで選べば怖くない。 ([H22]2010/7/11upload) |
2010 | 平成22 |
山田風太郎賞(~現在)
〔角川文化振興財団・角川書店〕
|
旧来型を踏襲して埋没するか。新たな文学賞のかたちを提示して巻き返すか。 ([H22]2010/10/24upload) |