芥川賞のすべて・のようなもの
第69回
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Last Update[H28]2016/4/28

三木卓
Miki Taku
生没年月日【注】 昭和10年/1935年5月13日~
受賞年齢 38歳2ヵ月
経歴 本名=冨田三樹。東京市淀橋区生まれ。満洲大連市、静岡県静岡市育ち。早稲田大学第一文学部露文科卒。在学中より「現代詩の会」結成に参加するなど詩人として出発。卒業後、日本読書新聞、河出書房新社などで働くかたわら詩、創作を発表。
受賞歴・候補歴
  • 第17回H氏賞(昭和42年/1967年)『東京午前三時』《詩集》
  • |候補| 第10回日本児童文学者協会賞(昭和45年/1970年)『ほろびた国の旅』
  • 第1回高見順賞(昭和46年/1971年)『わがキディ・ランド』《詩集》
  • |候補| 第68回芥川賞(昭和47年/1972年下期)「ミッドワイフの家」
  • 第69回芥川賞(昭和48年/1973年上期)「鶸」
  • |候補| 第15回谷崎潤一郎賞(昭和54年/1979年)『野いばらの衣』
  • 第30回産経児童出版文化賞[推薦](昭和58年/1983年)『おおやさんはねこ』
  • 第22回野間児童文芸賞(昭和59年/1984年)『ぽたぽた』
  • 第14回平林たい子文学賞[小説部門](昭和61年/1986年)『馭者の秋』
  • |候補| 第2回坪田譲治文学賞(昭和61年/1986年)『元気のさかだち』
  • |候補| 第27回日本児童文学者協会賞(昭和62年/1987年)『元気のさかだち』
  • 第39回芸術選奨文部大臣賞[文学部門](昭和63年/1988年度)『小噺集』
  • |候補| 第18回川端康成文学賞(平成3年/1991年)「路」
  • 第19回路傍の石文学賞(平成9年/1997年)『イヌのヒロシ』
  • 第33回谷崎潤一郎賞(平成9年/1997年)『路地』
  • 紫綬褒章(平成11年/1999年)
  • |候補| 第15回坪田譲治文学賞(平成11年/1999年)『裸足と貝殻』
  • 第51回読売文学賞[小説賞](平成11年/1999年)『裸足と貝殻』
  • 第52回神奈川文化賞[文学](平成15年/2003年)
  • 第43回藤村記念歴程賞(平成17年/2005年)『北原白秋』《評伝》
  • 第9回蓮如賞(平成17年/2005年)『北原白秋』
  • 第47回毎日芸術賞(平成17年/2005年度)『北原白秋』
  • 第63回日本藝術院賞[+恩賜賞][文芸](平成18年/2006年度)"文学の諸分野にわたる長年の業績"
  • 第24回伊藤整文学賞[小説部門](平成25年/2013年)『K』
備考
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芥川賞 第68回候補  一覧へ

いえ
「ミッドワイフの 家」(『群像』昭和47年/1972年7月号)
媒体・作品情報
誌名 「群像」
巻号 第27巻 第7号  別表記7月号
印刷/発行年月日 印刷 昭和47年/1972年6月5日 発行 昭和47年/1972年7月1日
発行者等 編集人 徳島高義 発行人 野間惟道 印刷人 澤村嘉一 印刷所 凸版印刷株式会社
発行所 株式会社講談社(東京都)
総ページ数 292 表記上の枚数 目次 119枚 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×22行
×2段
本文ページ 66~106
(計41頁)
測定枚数 114
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書誌
>>昭和48年/1973年5月・講談社刊『ミッドワイフの家』所収
>>昭和53年/1978年5月・講談社/講談社文庫『ミッドワイフの家』所収
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候補者 三木卓 男37歳
選考委員 評価 行数 評言
中村光夫
男61歳
0  
永井龍男
男68歳
2 「陰惨な題材と取組みながら、努めて絵にしている点が注目された。」
安岡章太郎
男52歳
0  
吉行淳之介
男48歳
6 「詩人としての感受性を開き過ぎて、かえって目ざわりの箇所もあったが、私はこの作品に一番高い点をつける。」
瀧井孝作
男78歳
0  
大岡昇平
男63歳
2 「力みすぎという、小説界の新人と同じ誤りに陥っている」
舟橋聖一
男68歳
2 「心にとまった」
丹羽文雄
男68歳
5 「(引用者注:富岡多恵子と)共に詩人だが、(引用者中略)詩から抜け出そうとして苦闘している」
井上靖
男65歳
0  
選評出典:『芥川賞全集 第九巻』昭和57年/1982年10月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和48年/1973年3月号)
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芥川賞 第69受賞  一覧へ

ひわ
鶸」(『すばる』10号[昭和47年/1972年12月])
媒体・作品情報
誌名 「すばる」  別表記「昴」ロゴ併記 表紙 「文芸季刊誌」併記
巻号 第10号  別表記1972冬
作品名 別表記 本文 ルビ有り「ひわ」
印刷/発行年月日 発行 昭和47年/1972年12月10日
発行者等 編集者 安引 宏 発行者 陶山 巌 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 株式会社集英社(東京都)
総ページ数 324 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
33字
×25行
×2段
本文ページ 187~206
(計20頁)
測定枚数 78
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書誌
>>昭和48年/1973年7月・集英社刊『砲撃のあとで』所収
>>『文藝春秋』昭和48年/1973年9月号
>>昭和52年/1977年5月・集英社/集英社文庫『砲撃のあとで』所収
>>昭和57年/1982年11月・文藝春秋刊『芥川賞全集 第10巻』所収
>>昭和63年/1988年12月・小学館刊『昭和文学全集 第31巻 澁澤龍彦・中井英夫・中野孝次・三木卓・色川武大・田中小実昌・金井美恵子・三田誠広・青野聰・立松和平・村上龍』所収
>>平成7年/1995年5月・埼玉福祉会/大活字本シリーズ『砲撃のあとで(上)』所収
>>平成24年/2012年1月・集英社刊『コレクション戦争と文学14 女性たちの戦争:命』所収
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候補者 三木卓 男38歳
選考委員 評価 行数 評言
舟橋聖一
男68歳
18 「野呂の「鳥たちの河口」を抜いて、逆転勝ちの授賞となった。」「鶸を握り殺さないほうがいいという説もあったが、やはりあの部分がこの小説の圧巻だ。」「帰宅後、文芸時評や創作合評を参考にしたうちでは、丸谷才一君の、「三木は固有名詞と日付を消し取り、あの一応のところ架空な国における一応のところ抽象的な敗戦の物語を書いた」という評語はあたっている。」
中村光夫
男62歳
7 「読みよい点で群をぬいています。つまり、テーマと手法のバランスがよくとれた作品なのですが、それは新味の欠けた感じをあたえることにもなります。」
大岡昇平
男64歳
11 「(引用者注:「鳥たちの河口」と)ほぼ同じぐらいの出来だと思っていた」「荒けずりだが、敗戦直後の満州の現実への視点がしっかりしている。」「この作品には氏の詩作の経験を思わすものを、見出さなかった。詩と散文を区別する方法意識は、詩人の側に生れるもんなんだなあ、というようなことを感じた。」
吉行淳之介
男49歳
5 「前回私は最も高く評価したのだが、今度の作品はけっして悪くはないが、不満である。」
瀧井孝作
男79歳
4 「五票で当選したが、私は票は入れなかった。小説の脊骨が弱い。筆が甘い。読んでも頭に沁まなかった。」
永井龍男
男69歳
9 「(引用者注:「鶸」と「鳥たちの河口」との最終投票の際)私がこの作品に一票入れたのは、この方が自分の好みに合っているからというだけのことで、「鳥たちの河口」が作品として劣るからではない。」「「鶸」の表現には、ニュアンスを重んじ過ぎて人物のシチュエーションがはっきりせぬような欠点がある。」
安岡章太郎
男53歳
9 「(引用者注:「鳥たちの河口」と共に)短篇として一応のマトマリは見せているが、じつは(引用者中略)前回の候補作にくらべて、万遍なく欠点をとりつくろったようなところがあり、それだけ作品自体の生命力は失われているのである。」「こういう結末は甚だ技巧的であって、本当の結末にいたらないし、また本当の意味の技巧でもない。」
井上靖
男66歳
15 「材料もいいし、作品全体を素朴な荒々しいタッチで貫いているのもいい。ただ書き足りないところや、説明不足なところが、かなり目立っている。」「枠を取り外した絵のよさもあるかわりに、その欠点もあると言えよう。」「二作(引用者注:「鶸」と「鳥たちの河口」)が候補作の中では目立っていたが、私には二作とも強く推す気にはなれなかった。」
丹羽文雄
男68歳
3 「二つ残った作品(引用者注:「鶸」と「鳥たちの河口」)の中から、より欠点の少ないものというので、(引用者中略)決定した。」
選評出典:『芥川賞全集 第十巻』昭和57年/1982年11月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和48年/1973年9月号)
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