芥川賞のすべて・のようなもの
第101回
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Last Update[H26]2014/6/20

鷺沢萠
Sagisawa Megumu
生没年月日【注】 昭和43年/1968年6月20日~平成16年/2004年4月11日
経歴 本名=松尾めぐみ。東京都世田谷区生まれ、大田区出身。東京都立雪谷高校卒。上智大学外国語学部在学中に作家デビュー。平成16年/2004年自殺。
受賞歴・候補歴
  • 第64回文學界新人賞(昭和62年/1987年)「川べりの道」
  • |候補| 第101回芥川賞(平成1年/1989年上期)「帰れぬ人びと」
  • |候補| 第3回三島由紀夫賞(平成1年/1989年度)「果実の船を川に流して」
  • |候補| 第12回野間文芸新人賞(平成2年/1990年)『帰れぬ人びと』
  • |候補| 第104回芥川賞(平成2年/1990年下期)「葉桜の日」
  • |候補| 第5回三島由紀夫賞(平成3年/1991年度)「ほんとうの夏」
  • |候補| 第107回芥川賞(平成4年/1992年上期)「ほんとうの夏」
  • 第20回泉鏡花文学賞(平成4年/1992年)『駆ける少年』
  • |候補| 第15回野間文芸新人賞(平成5年/1993年)『ハング・ルース』
  • |候補| 第117回芥川賞(平成9年/1997年上期)「君はこの国を好きか」
備考
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芥川賞 第101回候補  一覧へ

かえ ひと
帰れぬ 人びと」(『文學界』平成1年/1989年5月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」
巻号 第43巻 第5号  別表記5月号
印刷/発行年月日 発行 平成1年/1989年5月1日
発行者等 編集人 雨宮秀樹 発行人 竹内修司 印刷人 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
総ページ数 392 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×24行
×2段
本文ページ 142~175
(計34頁)
測定枚数 102
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書誌
>>平成1年/1989年11月・文藝春秋刊『帰れぬ人びと』所収
>>平成4年/1992年10月・文藝春秋/文春文庫『帰れぬ人びと』所収
>>平成16年/2004年2月・リブリオ出版/大きな活字で読みやすい本『恋愛小説・名作集成 第4巻 男と女の間』所収
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候補者 鷺沢萠 女21歳
選考委員 評価 行数 評言
吉行淳之介
男65歳
5 「かなり入り組んだ内容を素直な文章で書いていて、そこにかえってしたたかも感じさせた。」
日野啓三
男60歳
10 「小川洋子、鷺沢萠、魚住陽子の女性三人の作品が期せずして、家庭(ルビ:ホーム)より家(ルビ:ハウス)ないし室(ルビ:ルーム)に強い現実感を覚えるタイプの作品だったことに、私の内部で驚きながらうなずくものがあった。」「率直にいって、もっと小説としての力をつけねばならない。」
河野多恵子
女63歳
0  
黒井千次
男57歳
0  
古井由吉
男51歳
0  
田久保英夫
男61歳
0  
開高健
男58歳
0  
大庭みな子
女58歳
0  
三浦哲郎
男58歳
2 「素直な作風に将来性を感じた。」
選評出典:『芥川賞全集 第十五巻』平成14年/2002年4月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』平成1年/1989年9月号)
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芥川賞 第104回候補  一覧へ

はざくら
葉桜の 日」(『新潮』平成2年/1990年8月号)
媒体・作品情報
誌名 「新潮」  別表記表紙 「THE SHINCHO^」併記
巻号 第87巻 第8号  別表記8月号/1027号
印刷/発行年月日 発行 平成1年/1989年8月1日
発行者等 編集兼発行者 坂本忠雄 印刷者 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社(東京都)
発行所 株式会社新潮社(東京都)
総ページ数 308 表記上の枚数 目次 150枚 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×24行
×2段
本文ページ 6~54
(計49頁)
測定枚数 148
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書誌
>>平成2年/1990年11月・新潮社刊『葉桜の日』所収
>>平成5年/1993年10月・新潮社/新潮文庫『葉桜の日』所収
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候補者 鷺沢萠 女22歳
選考委員 評価 行数 評言
河野多恵子
女64歳
10 「着眼はわるくはなく、登場人物も割り合いに描けているのだが、後半の運びが通俗的になる。そこに作者の弱点を見てしまうのは、早計かもしれない。」
黒井千次
男58歳
8 「この作者には滑らかなストーリー展開の才がある。しかし、在日韓国・朝鮮人の捉え方まで、軽やかに流されて行く点に疑問を抱いた。」「小説づくり(原文傍点)を急ぐあまり、素材への取組みが薄手である、との印象を拭い去れなかった。」
田久保英夫
男62歳
6 「ごく若い年齢のわりに、「物語」をうまく仕立てる力があるのに驚いた。しかしその反面、これを描こうとする作者と人物の心に、隙間を感じてしまうのは、おそらく手紙の扱いなどに、ストーリィの展開に追われる難が出たせいであろう。」
大江健三郎
男55歳
6 「若いありふれた人物を選んで(深沢七郎なら庶民だナー、といったはず)、その背丈にそくした観察を働かせる力がある。通俗的な物語を作る傾向も、出発時の小説家にはひとつの才能なのだ。」
日野啓三
男61歳
0  
大庭みな子
女60歳
2 「つかみどころのないエネルギーが綾になっていて、育つ音が聞こえる。」
丸谷才一
男65歳
12 「巧妙な話術によつてわたしを驚かせた。こみいつた人間関係と複雑な時間の構造をすつきりと呑込ませる語り口は大したものだ。」「しかし後半になるといろいろ不満が生じるし、前半の傷も見えて来る。」「一番大事なのは、エンディングがいかにも安手なことだらう。」
吉行淳之介
男66歳
3 「筆力旺盛で将来の活躍が予感される。しかし、この作品は小説のどのジャンルに属するものか、曖昧だ。」
古井由吉
男53歳
4 「達者な小説である。」「何かしらの気韻も伝わった。そのうちにもっと、断念の「節くれ」もできてくることだろう。」
三浦哲郎
男59歳
7 「驚くほどなめらかな叙述で、一気に読めた。」「この作品ではあまりにも手際がよすぎて、読後になにかしら物足らなさを感じた。」
選評出典:『芥川賞全集 第十五巻』平成14年/2002年4月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』平成3年/1991年3月号)
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芥川賞 第107回候補  一覧へ

なつ
「ほんとうの 夏」(『新潮』平成4年/1992年4月号)
媒体・作品情報
誌名 「新潮」  別表記表紙 「THE SHINCHO^」併記
巻号 第89巻 第4号  別表記4月号/1047号
印刷/発行年月日 発行 平成4年/1992年4月1日
発行者等 編集兼発行者 坂本忠雄 印刷者 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社(東京都)
発行所 株式会社新潮社(東京都)
総ページ数 356 表記上の枚数 目次 140枚 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×24行
×2段
本文ページ 74~121
(計48頁)
測定枚数 144
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書誌
>>平成9年/1997年7月・新潮社刊『君はこの国を好きか』所収
>>平成12年/2000年4月・新潮社/新潮文庫『君はこの国を好きか』所収
>>平成18年/2006年6月・勉誠出版刊『〈在日〉文学全集 第14巻 深沢夏衣・金真須美・鷺沢萠』所収
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候補者 鷺沢萠 女24歳
選考委員 評価 行数 評言
大庭みな子
女61歳
0  
大江健三郎
男57歳
3 「しっかりと葉を茂らせる冬芽をかためてゆく日々を、いちいち納得しながら進んでいる。それ自体が表現的だ。」
黒井千次
男60歳
4 「(引用者注:「アンダーソン家のヨメ」「ペルソナ」と共に)民族や人種の問題を意識した活気ある作品が近く現れるのではないか、との期待を抱いている。」
河野多恵子
女66歳
0  
吉行淳之介
男68歳
0  
古井由吉
男54歳
0  
日野啓三
男63歳
0  
田久保英夫
男64歳
2 「触れたかったが、紙幅がつきた。」
丸谷才一
男66歳
8 「本質的には、これは分裂した自己の物語になるはずだつたが、それをつきつめるにしては、この作家はありきたりの型の小説作法に習熟し過ぎてゐた。」
三浦哲郎
男61歳
0  
選評出典:『芥川賞全集 第十六巻』平成14年/2002年6月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』平成4年/1992年9月号)
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芥川賞 第117回候補  一覧へ

きみ くに
君はこの 国を 好きか」(『新潮』平成9年/1997年6月号)
媒体・作品情報
誌名 「新潮」  別表記表紙 「THE SHINCHO^」併記
巻号 第94巻 第6号  別表記6月特大号/1109号
印刷/発行年月日 発行 平成9年/1997年6月1日
発行者等 編集兼発行者 前田速夫 印刷者 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社(東京都)
発行所 株式会社新潮社(東京都)
総ページ数 420 表記上の枚数 表紙・目次 200枚 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×24行
×2段
本文ページ 6~73
(計68頁)
測定枚数 204
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書誌
>>平成9年/1997年7月・新潮社刊『君はこの国を好きか』所収
>>平成12年/2000年4月・新潮社/新潮文庫『君はこの国を好きか』所収
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候補者 鷺沢萠 女29歳
選考委員 評価 行数 評言
丸谷才一
男71歳
0  
日野啓三
男68歳
0  
黒井千次
男65歳
0  
田久保英夫
男69歳
3 「素材への取り組みに、真率さが伝わるが、全体の量も文章も、もっとひき締める必要があろう。」
河野多恵子
女71歳
0  
宮本輝
男50歳
6 「氏は安易に小説のネタに食いつきすぎて、内部での醗酵を待たずに、安易に小説化しすぎているような気がする。」
池澤夏樹
男52歳
5 「長すぎる。まるで体験をそのままどこまでもなぞっているようで(実際に体験なのか否かは知らず)、なかなか小説として離陸しない。」
古井由吉
男59歳
0  
石原慎太郎
男64歳
5 「今流行りの、いろいろ厄介な日韓関係を在日韓国子弟の立場で描いてはいても、呉善花氏の『攘夷の韓国 開国の日本』や『スカートの風』のような卓抜な日韓比較文化論にははるか及ばない。」
選評出典:『芥川賞全集 第十八巻』平成14年/2002年10月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』平成9年/1997年9月号)
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