芥川賞のすべて・のようなもの
第89回
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Last Update[H26]2014/6/20

伊井直行
Ii Naoyuki
生没年月日【注】 昭和28年/1953年9月1日~
経歴 宮崎県延岡市出身。慶應義塾大学文学部史学科卒。出版社勤務を経て、群像新人文学賞を受賞。
受賞歴・候補歴
  • 第26回群像新人文学賞[小説部門](昭和58年/1983年)「草のかんむり」
  • |候補| 第89回芥川賞(昭和58年/1983年上期)「草のかんむり」
  • |候補| 第91回芥川賞(昭和59年/1984年上期)「パパの伝説」
  • |候補| 第101回芥川賞(平成1年/1989年上期)「さして重要でない一日」
  • 第11回野間文芸新人賞(平成1年/1989年)『さして重要でない一日』
  • |候補| 第5回三島由紀夫賞(平成3年/1991年度)『雷山からの下山』
  • 第22回平林たい子文学賞[小説部門](平成6年/1994年)『進化の時計』
  • |候補| 第114回芥川賞(平成7年/1995年下期)「三月生まれ」
  • |候補| 第13回三島由紀夫賞(平成11年/1999年度)『服部さんの幸福な日』
  • 第52回読売文学賞[小説賞](平成12年/2000年)『濁った激流にかかる橋』
  • |候補| 第30回川端康成文学賞(平成16年/2004年)「掌」
備考
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芥川賞 第89回候補  一覧へ

くさ
草のかんむり」(『群像』昭和58年/1983年6月号)
媒体・作品情報
誌名 「群像」
巻号 第38巻 第6号  別表記6月特大号
印刷/発行年月日 印刷 昭和58年/1983年5月5日 発行 昭和58年/1983年6月1日
発行者等 編集人 辻 章 発行人 大村彦次郎 印刷人 鈴木和夫 印刷所 凸版印刷株式会社
発行所 株式会社講談社(東京都)
総ページ数 420 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×22行
×2段
本文ページ 6~98
(計93頁)
測定枚数 253
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書誌
>>昭和58年/1983年7月・講談社刊『草のかんむり』
>>平成2年/1990年7月・講談社/講談社文庫『草のかんむり』
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候補者 伊井直行 男29歳
選考委員 評価 行数 評言
大江健三郎
男48歳
10 「倒叙ものの推理小説のようなたくらみは、末尾にはっきりしてくるが、短篇として首尾一貫させるためには前半の幻想シーンが長すぎる。またフロイドも認めていた、精神治療に参加する――なおす(原文傍点)側の――人間のおちいる精神的危機について、深く身につまされるほど、思いめぐらしてはいないとも感じられた。」
開高健
男52歳
0  
中村光夫
男72歳
0  
丸谷才一
男57歳
0  
吉行淳之介
男59歳
6 「あと二、三作でおもしろいものが出てくる可能性を感じさせた。この長い作品で、変身した蛙がまた人間に戻ってからのあと、にわかにそれまでの明快さを失った。」
安岡章太郎
男63歳
7 「意外に面白いところがあった。」「とはいうものの、これはいかにも雑駁であり、後半はとくに何を書いているのか、作者自身もユメにうなされたことを、そのまま文字にしたものかと思われる。」
井上靖
男76歳
5 「私の場合、(引用者中略)上位に置いた。」「文章も確りしており、作者の才能も感じられる作品で、好意をもって読んだ。」
丹羽文雄
男78歳
0  
遠藤周作
男60歳
0  
選評出典:『芥川賞全集 第十三巻』平成1年/1989年2月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和58年/1983年9月号)
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芥川賞 第91回候補  一覧へ

でんせつ
「パパの 伝説」(『群像』昭和59年/1984年2月号)
媒体・作品情報
誌名 「群像」
巻号 第39巻 第2号  別表記2月号
印刷/発行年月日 印刷 昭和59年/1984年1月5日 発行 昭和59年/1984年2月1日
発行者等 編集人 辻 章 発行人 大村彦次郎 印刷人 鈴木和夫 印刷所 凸版印刷株式会社
発行所 株式会社講談社(東京都)
総ページ数 292 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×21行
×2段
本文ページ 6~82
(計77頁)
測定枚数 200
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書誌
>>平成1年/1989年9月・講談社刊『さして重要でない一日』所収
>>平成5年/1993年7月・講談社/講談社文庫『さして重要でない一日』所収
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候補者 伊井直行 男30歳
選考委員 評価 行数 評言
安岡章太郎
男64歳
0  
吉行淳之介
男60歳
3 「前作「草のかんむり」を思い出すと、このメルヘン風のタッチに氏独自の世界が感じられた。それにしても、長すぎる。」
丹羽文雄
男79歳
0  
丸谷才一
男58歳
29 「(引用者注:「イチの朝」と共に)わりあい印象に残る作品だったが、どちらも終りのところで火事が起る。そしてこの火事が、どうもわからない。」「失火なのか放火なのかもはっきりしないし、牧子が焼死したのかどうかも書いてない。」「物語の世界は辻褄が合っていなければならないし、小説のなかの謎はデタラメとは違うはずだ。」「こんなふうにあっさり火をつけたり人を殺したりすることの責任を果して感じているのだろうか。」
三浦哲郎
男53歳
0  
大江健三郎
男49歳
0  
遠藤周作
男61歳
0  
中村光夫
男73歳
0  
選評出典:『芥川賞全集 第十三巻』平成1年/1989年2月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和59年/1984年9月号)
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芥川賞 第101回候補  一覧へ

じゅうよう いちにち
「さして 重要でない 一日」(『群像』平成1年/1989年4月号)
媒体・作品情報
誌名 「群像」
巻号 第44巻 第4号  別表記4月号
印刷/発行年月日 印刷 平成1年/1989年3月5日 発行 平成1年/1989年4月1日
発行者等 編集人 天野敬子 発行人 徳島高義 印刷人 鈴木和夫 印刷所 凸版印刷株式会社
発行所 株式会社講談社(東京都)
総ページ数 324 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×22行
×2段
本文ページ 6~54
(計49頁)
測定枚数 136
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書誌
>>平成1年/1989年9月・講談社刊『さして重要でない一日』所収
>>平成5年/1993年7月・講談社/講談社文庫『さして重要でない一日』所収
>>平成24年/2012年4月・講談社/講談社文芸文庫『さして重要でない一日』所収
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候補者 伊井直行 男35歳
選考委員 評価 行数 評言
吉行淳之介
男65歳
9 「△じるしをつけた。」「文章の切れがいいのと同時に、どこかおっとりしたユーモアがあるので、主人公のあとにくっついて歩いてみる気になった。」「なかなか面白く読めた。」
日野啓三
男60歳
8 「大企業の高層建築そのものを迷宮的宇宙につくり上げた作品で、私はおもしろかった。」「二度目に読み直したとき、最初のよい印象がかなり薄れたのはなぜか。世界を自分がこのように感覚する、という自分の世界感覚の煮つめ方がまだ足らないからではないだろうか。」
河野多恵子
女63歳
0  
黒井千次
男57歳
14 「印象に残った。」「一人の若い会社員の一日をとりとめもなく描き続けながら、そこに一種奇妙な気分の領域を浮かび上らせている。」「ただ、狙いはわかるのだが、全体を統御する力が弱いのか、作品の目指す方向がきっちり定まっているとはいい難い。」
古井由吉
男51歳
0  
田久保英夫
男61歳
0  
開高健
男58歳
0  
大庭みな子
女58歳
3 「切実にもの哀しく鳴りひびく調べのある魅力的な作品世界である。」
三浦哲郎
男58歳
4 「こういう世界に未知な私には新鮮で面白かったが、同業のサラリーマンが読んだらどうだろうかという危惧を感じた。作品としてもすこし冗漫ではなかろうか。」
選評出典:『芥川賞全集 第十五巻』平成14年/2002年4月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』平成1年/1989年9月号)
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芥川賞 第114回候補  一覧へ

さんがつう
三月生まれ」(『群像』平成7年/1995年9月号)
媒体・作品情報
誌名 「群像」
巻号 第50巻 第9号  別表記9月号
印刷/発行年月日 印刷 平成7年/1995年8月5日 発行 平成7年/1995年9月1日
発行者等 編集人 渡辺勝夫 発行人 天野敬子 印刷人 藤田弘道 印刷所 凸版印刷株式会社(東京都)
発行所 株式会社講談社(東京都)
総ページ数 356 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×22行
×2段
本文ページ 6~63
(計58頁)
測定枚数 160
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書誌
>>平成8年/1996年3月・講談社刊『三月生まれ』
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候補者 伊井直行 男42歳
選考委員 評価 行数 評言
宮本輝
男48歳
7 「ほとんどを子供の視点で描くかぎり、その視点をてこ(原文傍点)としておとなの世界への深い力技が発揮されなければならないと私は思っている。」「伊井氏はてこ(原文傍点)を用意したのに、それを別の力に変えることをしなかったといったところであろうか。」
河野多恵子
女69歳
3 「何とか創作意図を見出そうと努めたものの、暢気な作品という印象を打ち消してもらえずじまいであった。」
石原慎太郎
男63歳
0  
日野啓三
男66歳
0  
池澤夏樹
男50歳
5 「転校生の話だから出会いの物語のはずだが、都会の子と田舎の子が出会う前と後でどう変わったか、その点が不分明。また地方を舞台にしながら、ただ東京でない町というだけで、土地柄がほとんど書かれていないのはもったいない。」
古井由吉
男58歳
0  
黒井千次
男63歳
0  
丸谷才一
男70歳
15 「都と鄙の関係といふ日本文化の大問題をあつかつたもので、しかもそれをちつとも大問題らしくなく、軽やかに取上げたのが嬉しい。」「それなのにさきへさきへと進むエネルギーが決定的に不足してゐる。読者にとつてこの人物たちは、誰がどうならうと一向かまはない、そんな人たちなのである。」
大庭みな子
女65歳
15 「(引用者注:「豚の報い」か「三月生まれ」の)どちらかであろうと思って選考会に臨んだ。」「読み易く書かれているのに、わずかな襞の間から、奥に絡むものがほの見える感じはなかなかのものだと思った。何人かの人物、殊に中子家の少年たちの姿は鮮やかである。」
大江健三郎
男60歳
4 「(引用者注:原口真智子、中村邦生と共に)自分として書かずにはいられぬ主題にいたるより前に、書き方だけみがいてこられた気がする。」
田久保英夫
男67歳
0  
三浦哲郎
男64歳
0  
選評出典:『芥川賞全集 第十七巻』平成14年/2002年8月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』平成8年/1996年3月号)
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