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第116回
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Last Update[H28]2016/12/3

馳星周
Hase Seishu
生没年月日【注】 昭和40年/1965年2月18日~
経歴 本名=坂東齢人(バンドウ・トシヒト)。北海道浦河郡浦河町生まれ。横浜市立大学文理学部仏文科卒。勁文社で編集者を務め、ミステリー・冒険小説の書評等を執筆。香港映画のスター周星馳を逆にした筆名で『不夜城』を刊行、爆発的ヒット。
受賞歴・候補歴
  • |候補| 第116回直木賞(平成8年/1996年下期)『不夜城』
  • 第18回吉川英治文学新人賞(平成8年/1996年度)『不夜城』
  • 第15回日本冒険小説協会大賞[日本軍大賞](平成8年/1996年度)『不夜城』
  • 第51回日本推理作家協会賞[長編部門](平成10年/1998年)『鎮魂歌―不夜城II』
  • 第1回大藪春彦賞(平成10年/1998年度)『漂流街』
  • |候補| 第120回直木賞(平成10年/1998年下期)『夜光虫』
  • |候補| 第122回直木賞(平成11年/1999年下期)『M』
  • |候補| 第15回山本周五郎賞(平成13年/2001年度)『ダーク・ムーン』
  • |候補| 第130回直木賞(平成15年/2003年下期)『生誕祭』
  • |候補| 第138回直木賞(平成19年/2007年下期)『約束の地で』
  • |候補| 第153回直木賞(平成27年/2015年上期)『アンタッチャブル』
処女作 『不夜城』(平成8年/1996年8月・角川書店刊)
サイト内リンク 小研究-記録(候補回数)
小研究-ミステリーと直木賞
リンク集
備考
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直木賞 第116回候補  一覧へ

ふやじょう
不夜城』(平成8年/1996年8月・角川書店刊)
媒体・作品情報
印刷/発行年月日 発行 平成8年/1996年8月31日(初版)
測定媒体発行年月日 発行 平成8年/1996年9月11日(三版)
発行者等 発行者 角川歴彦 印刷所 凸版印刷株式会社 製本所 株式会社宮田製本所
発行所 株式会社角川書店(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 装丁 高橋雅之 写真 久山城正
総ページ数 299 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
25字
×22行
×2段
本文ページ 5~299
(計295頁)
測定枚数 812
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書誌
>>書下ろし
>>平成10年/1998年4月・角川書店/角川文庫『不夜城』
>>平成28年/2016年7月・集英社刊『冒険の森へ 傑作小説大全18』所収
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候補者 馳星周 男31歳
選考委員 評価 行数 評言
渡辺淳一
男63歳
14 「話のテンポもよく、迫力もある。しかし面白く読み終えて、「はて、この人は何を書きたかったのか」という、小説への根源的な問いかけをしたとき、急速に興味が薄れて、しらけてくる。」
阿刀田高
男62歳
14 「筆力にも、おもしろさにも、不足がない。だが、読み終って、――この作者は、小説に託して、なにを語ろうとしているのか――志と言っては少し大袈裟だが、モチーフが見えて来ない。」
津本陽
男67歳
8 「全体が精密に組みあげられた、隙のない作品である。疵といえば結末を急いだところであろう。小蓮という女性もふしぎな精彩を放っているが、読み通してみると、テレビ・ゲームのような乾いた印象が残る。」
田辺聖子
女68歳
8 「ハードボイルド小説も古くなったのかしら、ここで書かれている世界はあんまり非情で、夢がない。ただこの作者の筆力と構成力が読んでいて快い。力ある新人だ。」
黒岩重吾
男72歳
25 「日本人女性を母に持つ主人公の健一も、何処かにペーソスがあり好感を持てた。登場人物の中で印象に残るのは夏美である。」「ただ、舞台が特殊なせいか、描き分けられてきた大勢の登場人物が、後半から同一人物に思えてきたのが気になった。熱気だけが渦を巻き、登場人物がそれに呑まれたせいかもしれない。」
平岩弓枝
女64歳
20 「よくいえば大胆不敵、自由自在に話が進んで痛快だが、しばしば過去に逆戻りしながら説明して行くことや、伏線もなしに新しい人物が次々と登場するのは構成に問題がありはしないか。」「やはり、主人公と楊偉民の対決を電話で片付けず、しっかり書き切るべきだと思う。」
井上ひさし
男62歳
12 「新宿歌舞伎町の最新事情を兄妹心中という古い物語祖型の上に載せ、そこへさらにハードボイルドものの非情を合わせて、生き生きとした小説」「受賞するにふさわしい内容をそなえていると考えたが、やはりてる(引用者注:「山妣」の登場人物)の妖しさに惜しくも半歩、及ばなかった。」
五木寛之
男64歳
37 「ド派手さにおいてきわだっている。」「胃もたれのする読者には苦手かもしれないが、ニラ、ネギ、ニンニクが好物という向きにはこたえられない御馳走だろう。」「馳氏は九〇年代の歌舞伎町を描いた作家というよりも、歌舞伎町という街に選ばれた書き手かもしれない。」「馳氏が受賞を逸したのは、現実のほうがさらに巨大な深淵をひめているのではないか、と、読後ふと思ったりする点にあったと思う。」
選評出典:『オール讀物』平成9年/1997年3月号
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他文学賞 吉川英治文学新人賞 18受賞 一覧へ
候補者 馳星周 男32歳
選考委員 評価 行数 評言
阿刀田高
男62歳
11 「今が旬……。よい才能の集まる中から選ばれた佳篇であることはまちがいない。」「これが初めての小説ということなので、――次作を見たい――という気持ちに傾いていた。」「結果については異存はない。」
井上ひさし
男62歳
9 「(引用者注:馳星周の)才能は、一に掛かって、物語と文体とに生き生きとした精神のリズムを創り出すところにある。このリズムがいくつもの短所を庇った。」
尾崎秀樹
男68歳
14 「小説としては「不夜城」が第一作と聞いたが、新人とは思えない緊張感がある。」
野坂昭如
男66歳
14 「国境を超えている。」「地域とそこに生きる者全体を書く、運びも間然とするところがなく、一行一行きわ立つ。初めての小説で、これだけ書けるとは、これまたうなるのみ。」
半村良
男63歳
22 「(引用者注:「鷲の驕り」と)同じ背景と土壌を持っている。端的にいって、これも冒険小説のよさ、おもしろさを世にうったえ続けた人々の土壌から芽吹いた、大輪の花である。」「作者の馳星周氏より、内藤陳氏に「おめでとう」を言いたい。」
選評出典:『群像』平成9年/1997年5月号
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文量
長篇
章立て
「1」~「76」
時代設定 場所設定
[同時代]  東京新宿
登場人物
おれ(語り手、劉健一、台湾人と日本人の混血)
元成貴(歌舞伎町のドン)
楊偉民(薬屋の店主、健一の保護者)
呉富春(残留孤児二世、健一の友人、行方不明)
佐藤夏美(本名・王莉蓮、愛称・小蓮、富春の幼なじみ)
崔虎(北京出身のインテリ、元成貴のライバル)




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やこうちゅう
夜光虫』(平成10年/1998年8月・角川書店刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 カバー 「a noctiluca」併記
印刷/発行年月日 発行 平成10年/1998年8月25日(初版)
測定媒体発行年月日 発行 平成10年/1998年9月10日(再版)
発行者等 発行者 角川歴彦 印刷所 大日本印刷株式会社 製本所 株式会社鈴木製本所
発行所 株式会社角川書店(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 カヴァー写真 荒木経惟 装丁 角川書店装丁室
総ページ数 480 表記上の枚数  1200枚 基本の文字組
(1ページ当り)
25字
×22行
×2段
本文ページ 5~480
(計476頁)
測定枚数 1307
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書誌
>>書下ろし
>>平成13年/2001年10月・角川書店/角川文庫『夜光虫』
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候補者 馳星周 男33歳
選考委員 評価 行数 評言
井上ひさし
男64歳
20 「作者の熱気が途中で何度か物語を神話のように輝かせるが、やがて作中の人間関係が意外に、低調なときの大衆劇の筋立てのように型通りであることが判ってきて、その輝きは失われて行く。負のヒーローの創造と狂気を帯びた語り。二つの冒険をあえて試みた作者の意欲を買うが、その成果には疑問符をつける。」
田辺聖子
女70歳
30 「前候補作の「不夜城」よりは私は佳いと思った。なぞときが複雑すぎるけれども、主人公が運命へなだれ落ちてゆく、血の冷えるような降下感覚が共感できる。」「しかし文句なく点を入れるにしては市民感覚的にさからうものがあった。小野寺由紀という日本人の女の子まで何で殺すのだろう。」「が、この作自体は、重ねていうが私には魅力的だった。」
渡辺淳一
男65歳
16 「これだけの長編を書くエネルギーには感心するが、作品の仕上がりは前の候補作「不夜城」よりも落ち、無理なつくりすぎが目立つ。いかに怖いことを書き、次々と人を殺そうとも、そこに内的必然性がなければただのから騒ぎで、文章の単調さとともに、読むほどに退屈してしまう。」
阿刀田高
男64歳
7 「筆力を充分に感じながらも、どの登場人物にも心を揺すられることがなかった。この種の小説は、それがないと、セックスと殺人と陰謀とザワザワした印象しか与えてくれない。」
黒岩重吾
男74歳
5 「今一つ主人公に乗り切れない。これでは殺人鬼的な人物になってしまう。才能のある作家だけに熱気の空廻りは惜しい。」
平岩弓枝
女66歳
0  
津本陽
男69歳
12 「愛を探し求める彼らの魂が、夜光虫のようにきらめくという筋立ては、たしかに若者たちの気をひく魅力をそなえている。だが、全篇をつらぬく血肉の因縁話には、新味はなかった。」
五木寛之
男66歳
10 「作者の共感と読者の共感に微妙なズレを感じるのは私だけだろうか。前作をしのぐ作品を書くことの困難さは、この作家が今後も背おっていかなければならない書き手の宿命かもしれない。」
選評出典:『オール讀物』平成11年/1999年3月号
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文量
長篇
章立て
「1」~「79」
時代設定 場所設定
[同時代]  台湾
登場人物
おれ(語り手、加倉昭彦、美亜鷲隊の投手)
王東谷(老人、美亜鷲隊の球団通訳)
張俊郎(台湾人、加倉の弟分)
麗芬(俊郎の妻)
徐栄一(黒道のトップ)
王邦彦(加倉を執拗に追う刑事)
顧志強(悪徳弁護士)
小野寺由紀(日本のテレビアナウンサー)




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エム
M』(平成11年/1999年11月・文藝春秋刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 奥付 ルビ有り「エム」 カバー 「M(エム)」
印刷/発行年月日 発行 平成11年/1999年11月20日(第1刷)
発行者等 発行者 和田 宏 印刷 凸版印刷 製本 加藤製本
発行所 株式会社文藝春秋(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 イラストレーション 増田 寛 表紙・扉写真 鈴木英司 装幀 石崎健太郎
総ページ数 307 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
42字
×17行
×1段
本文ページ 5~307
(計303頁)
測定枚数 483
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書誌
>>平成14年/2002年12月・文藝春秋/文春文庫『M』
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収録作品の書誌
眩暈
>>初出『別冊文藝春秋』229号[平成11年/1999年10月]
人形
>>初出『オール讀物』平成11年/1999年2月号
>>初出『オール讀物』平成11年/1999年5月号
>>初出『オール讀物』平成9年/1997年12月号
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候補者 馳星周 男34歳
選考委員 評価 行数 評言
阿刀田高
男65歳
12 「今回の作品は、どこか手軽い感じが否めない。四つの短篇の中では「眩暈」がおもしろかったが、おしなべて風俗はあるが人生はない。そんな印象を覚えてならなかった。適当な候補作とは考えにくかった。」
田辺聖子
女71歳
0  
黒岩重吾
男75歳
0  
平岩弓枝
女67歳
7 「これまでの作品と違った領域へ顔を向けたことは評価出来るが未完成の印象を受けた。短篇のせいなのか、本当に書きたいことが書き切れていないような気がした。」
井上ひさし
男65歳
36 「冒頭を飾る「眩暈」は〈セックス仕立てのチェホフ〉とでも評すべき佳品だった。」「これは凄いと期待を持った。だが、この期待は、あとの三編で裏切られてしまう。」
五木寛之
男67歳
14 「随所にヒリヒリするような現代の感触が露出するところは、馳星周ならではの筆力だと思う。しかし、それぞれの物語りを、くり返し同じ構造で作りあげてゆく手法には、いささかの疑問がある。以前、候補になった「不夜城」の迫力を懐しむ気持ちがあった。」
渡辺淳一
男66歳
12 「飾りが薄くなったぶんだけ、人間観察の甘さがストレートに出て、一人よがりのものになってしまった。四編中では「眩暈」が最も自然だが、他は人間をゲームのように操る安易さだけが目立ち、興を殺がれる。」
津本陽
男70歳
3 「この作者のまえの作品群にくらべ、力が弱かった。」
選評出典:『オール讀物』平成12年/2000年3月号
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文量
短篇集〔4篇〕
眩暈
章立て
「1」~「7」
時代設定 場所設定
[同時代]  東京
登場人物
おれ(語り手、児玉弘樹、外資系企業の社員)
加奈(おれの妻)
伊勢崎奈緒(加奈の妹、派遣社員)
人形
章立て
「1」~「14」
時代設定 場所設定
[同時代]  東京
登場人物
内藤裕美(大学生)
金子達也(レストランのシェフ、内藤家と家族同士の付き合い)
金子哲也(達也の息子)
章立て
「1」~「22」
時代設定 場所設定
[同時代]  東京
登場人物
小川聡子(主婦)
秀之(聡子の夫、無職)
俵(売春斡旋業)
章立て
「1」~「14」
時代設定 場所設定
[同時代]  東京
登場人物
稔(フリーター)
まゆみ(汗をかかないSM嬢)




『ダーク・ムーン』(平成13年/2001年11月・集英社刊)
書誌
>>平成16年/2004年10月・集英社/集英社文庫『ダーク・ムーン』(上)(下)
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他文学賞 山本周五郎賞 15回候補 一覧へ
候補者 馳星周 男37歳
選考委員 評価 行数 評言
長部日出雄
男67歳
46 4点「文体は体言止めを多用していて、スピーディな感覚が生じます。映画のノベライゼーションを読んでいるような感じもするんですが、若い読者にはかえって効果的なのかもしれません。」「ドライな書き方で書いていながら、最終的には因果応報の物語で終わるというところに、いい意味でも悪い意味でも、私は迫力を感じたんですね。」
北原亞以子
女64歳
13 3.5点「いい意味で劇画的に、その場面が目の前に現れてくるんですね。こういう文体を選んだのは成功だったと思います。」「それと白人社会での黄色人種のみじめさみたいなことも感じさせられました。」
久世光彦
男67歳
19 3点「結局、この種の小説は、好き嫌いで判断していいのだと思う。こうした小説を読み終わって、その小説に背中を向けて歩き出したときに、なにか背中に感じるものがあってほしい。(引用者中略)それがない。作家の資質もさることながら、文章が僕には受け付けられない。」
花村萬月
男47歳
37 3点「本来こういう作品を書く上で作者に必要不可欠な暗い衝動や恨み、そういうものがあまり感じられなくなっていたのが残念でした。」「肝心のときに「剃刀を思わせる酷薄な顔」とか、よくある比喩が出てきて、この文体の中では余計に浮き上がってしまう。作者本人が自分の文体を把握していないのが目立ちました。」
山田詠美
女43歳
15 1点「私、(引用者注:馳星周を)全部読んでいるからわかるんですけど、どの本のどのページを開いても、これがどの作品だかわからなくなるんですよね。まだ様式美をやるような必要はないのに、無理して長いものを書こうとしてしまったように思いました。」
選評出典:『小説新潮』平成14年/2002年7月号
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せいたんさい
生誕祭』(上)(下)(平成15年/2003年6月・文藝春秋刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 奥付 ルビ有り「せいたんさい」
印刷/発行年月日 (上)(下)発行 平成15年/2003年6月1日(第1刷)
発行者等 発行者 寺田英 印刷所 凸版印刷 製本所 加藤製本
発行所 株式会社文藝春秋(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 (上)装丁 石崎健太郎 装画 Hieronymus Bosch The Garden of Earthly Delights: The Garden of Eden The Bridgeman Art Library / Uniphoto Press (下)装丁 石崎健太郎 装画 Hieronymus Bosch The Garden of Earthly Delights:Hell The Bridgeman Art Library / Uniphoto Press
総ページ数 (上)487 (下)432 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
43字
×21行
×1段
本文ページ (上)5~487 (下)5~432
(計911頁)
測定枚数 1855
上記のうち紫の太字はブラウザでの表示が困難な異体字(主に正字など)
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書誌
>>初出『オール讀物』平成11年/1999年11月号~平成14年/2002年8月号
>>平成18年/2006年4月・文藝春秋/文春文庫『生誕祭』(上)(下)
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候補者 馳星周 男38歳
選考委員 評価 行数 評言
北方謙三
男56歳
24 「バブルという、現実に社会や人を狂わせた時代を、象徴的に描ききっていると思った。」「そこにある感傷や情感などは、しっかりと作品に内包されたままで、行間からすら立ちのぼってこない。ハードボイルドは、もともとそういうものであった。時代の狂気を背景にすることによって、ノワールとも呼ぶべき、新しいジャンルを主張できるものに仕上がっている。」
五木寛之
男71歳
14 「力作ではあるが、『不夜城』を抜いていないというのが正直な感想だった。いろんな場面でたびたび登場するブランド名に、いまひとひねり欲しいと思うのは贅沢だろうか。」「鮮烈な処女作をひっさげて登場した作家の辛さというものを、ふと思った。」
田辺聖子
女75歳
12 「量的、内容的にも十分、よみごたえがあるが、私は細部が気になった。〈祖父の十字架〉の文学的処置、それと登場人物の名に異和感あり。」「ただ、バブルの時期という、遠大な時代背景を扱われた壮図に敬服。」
林真理子
女49歳
36 「いっきに読めたというものの欠点が目につく。」「これをマネーゲーム、スパイゲームというのならば、どんでん返しがなくてはおかしいのではないか。」「いたるところに当時の風俗の間違いがある。」「些末な事と言われそうであるが、バブルという時代はブランドが記号となり、多くのイメージと記憶を喚起していく。ブランドこそバブルの時代のキーワードなのだ。」
津本陽
男74歳
7 「その力量を認めた。話の運びやまとめかたに、目新らしくないと思える点もあるが、長篇を読ませる腕力はなかなかのものである。」
阿刀田高
男69歳
16 「馳星周さんの特徴であるヒリヒリするような緊張感が、従来の作品に比べると弱く、登場人物の造形、筋の運びにも、それが感じられた。私としては、――馳さんの力はこんなものじゃないでしょう――という思いでいっぱいである。」
渡辺淳一
男70歳
8 「テーマも人物も明晰で、エネルギッシュな作品ではあるが、その裏にふくらむものに欠ける。その意味で、「号泣する……」のあおりをくらった、といえるかもしれない。」
平岩弓枝
女71歳
0  
宮城谷昌光
男58歳
4 「京極氏が立っている土俵にのぼる力をもっておらず、私は京極氏の不戦勝だ、とおもった。」
井上ひさし
男69歳
27 「小説の構造とバブル期の狂気を巧みに重ね合わせながら、短い文を連射してきびきびと緊張した人間関係を築き上げて行く。みごとな力業で、ここまでは感嘆に値いする。けれども後半の、世界崩壊の過程が少しばかり単調にすぎた憾みがあって、それが残念だ。」
選評出典:『オール讀物』平成16年/2004年3月号
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文量
長篇
章立て
上巻「第一部」「第二部」下巻「第二部」「第三部」「第四部」
時代設定 場所設定
1980年代  東京~草津など
登場人物
堤彰洋(不動産会社の若者)
齋藤美千隆(MS不動産社長)
三浦麻美(通称マミ、彰洋の幼馴染、大学生)
波潟昌男(北方地所社長、麻美のパパ)
波潟早紀(昌男のひとり娘、麻美の同級生)
金田義明(西日本の不動産業者)
市丸益生(投資顧問業者)
松岡(波潟と付き合いのあるヤクザ)




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やくそく
約束の 地で』(平成19年/2007年9月・集英社刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 奥付 ルビ有り「やくそく」「ち」
印刷/発行年月日 発行 平成19年/2007年9月30日(第1刷)
発行者等 発行者 加藤 潤 印刷所 凸版印刷株式会社 製本所 加藤製本株式会社
発行所 株式会社集英社(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 写真 依田昌也 装丁 今井秀之
総ページ数 252 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
43字
×19行
×1段
本文ページ 7~252
(計246頁)
測定枚数 433
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書誌
>>平成22年/2010年5月・集英社/集英社文庫『約束の地で』
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収録作品の書誌
ちりちりと……
>>初出『小説すばる』平成17年/2005年3月号
みゃあ、みゃあ、みゃあ
>>初出『小説すばる』平成18年/2006年5月号
世界の終わり
>>初出『小説すばる』平成18年/2006年10月号
雪は降る
>>初出『小説すばる』平成19年/2007年4月号
青柳町こそかなしけれ
>>初出『小説すばる』平成19年/2007年7月号
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候補者 馳星周 男42歳
選考委員 評価 行数 評言
浅田次郎
男56歳
8 「受賞作(引用者注:「私の男」)と同じ風土を舞台にしたために背景の印象が弱く感じられ、なおかつ(引用者注:「ベーコン」と列したために)人間に対する傍観的な視点が際立ってしまった。」
阿刀田高
男73歳
5 「自然描写の巧みさに舌を巻いたが、もっと大きな小説の一部を読んでいるような感じが拭いきれなかった。」
五木寛之
男75歳
11 「『不夜城』や『夜光虫』のイメージをくつがえす文学的作品である。」「しかし、この方向へすすむことは、ある意味でこの作家の異能を枯らすことになるのではないか、と、ふと思った。」
井上ひさし
男73歳
23 「収められた五つの短篇は、たがいにつながって大円環をなす。」「その鎖の成分は主として暴力であり、全体から浮かび上がってくるのは荒涼とした北の大地の陰欝な気配である。」「最初の短篇の出来がいま一つよくないので、せっかくの試みが生かされなかった。第四、五篇は佳品なのだが。」
北方謙三
男60歳
12 「これまでと違うものを目指したという点において、まず評価できる。」「北海道の情景描写が、私を魅きつけた。それぞれの作品の主人公に、作者の一貫した人間観の視線がむけられていないという印象がややあり、短篇集としてまとまったものを読んだ時、食い足りなさが残る。」
林真理子
女53歳
7 「最後の二篇が素晴らしい。けれども主人公たちが、もう少し知恵を使いさえすれば、大きな不幸から逃れられるだろうと読者が思うような展開がある。」
平岩弓枝
女75歳
4 「いつもの馳さん独自の世界であるが、今回は少々、切れ味が鈍い。」
宮城谷昌光
男62歳
10 「習熟した筆致で、独自の言語世界を提示しているが、主題のすえかたが弱い。ただし風景描写はおざなりではなく、自然と人間のかかわりに作者のぬきさしならない思想が静座していることはわかる。」
渡辺淳一
男74歳
0  
選評出典:『オール讀物』平成20年/2008年3月号
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文量
短篇集〔5篇〕
ちりちりと……
章立て
「1」~「5」
時代設定 場所設定
[同時代]  北海道浦河
登場人物
堀口誠(浦河出身の男)
父(誠の父親、元・郵便局員、山小屋に居住)
祖父(誠の祖父、山小屋に居住、故人)
田中美恵子(かつて堀口家の近くに住んでいた寡婦)
みゃあ、みゃあ、みゃあ
章立て
「1」~「11」
時代設定 場所設定
[同時代]  北海道富川
登場人物
田中美恵子(飲み屋手伝い、母と二人暮らし)
三津(美恵子の母)
姫(美恵子の家の飼い猫)
土屋(外国車のディーラー)
世界の終わり
章立て
「1」~「6」
時代設定 場所設定
[同時代]  北海道苫小牧
登場人物
ぼく(語り手、土屋智也、中学生)
レオ(ぼくの飼い犬)
パパ(智也の父親、外国車のディーラー)
原田雅史(雅也の先輩、元・高校サッカー部エース)
雪は降る
章立て
「1」~「9」
時代設定 場所設定
[同時代]  北海道苫小牧~函館
登場人物
原田雅史(元・高校サッカー部エース)
林美穂(雅史の高校の先輩、居酒屋勤務)
林琢磨(美穂の弟、成績優秀な高校生)
青柳町こそかなしけれ
章立て
「1」~「8」
時代設定 場所設定
[同時代]  北海道函館
登場人物
齋藤安以子(主婦、家庭内暴力の被害者)
保(安以子の夫、漁師)
佐藤恵理(安以子の幼馴染、家庭内暴力の被害者)
勝久(恵理の夫、水産加工会社社員)
堀口(保のギャンブル仲間、焼肉店経営)





きゅう いちいち くらぶ
9・ 11 倶楽部』(平成20年/2008年7月・文藝春秋刊)
書誌
>>平成23年/2011年6月・文藝春秋/文春文庫『9・11倶楽部』
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大衆選考会 140回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
1 平成21年/2009年1月4日 なし(同時推薦=>明川哲也池上永一伊坂幸太郎恩田陸海堂尊梶よう子北島行徳笹本稜平恒川光太郎天童荒太橋本紡畠中恵火坂雅志本多孝好三田完山本幸久
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ふっかつさい
復活祭』(平成26年/2014年9月・文藝春秋刊)



直木賞 第153回候補  一覧へ
『アンタッチャブル』(平成27年/2015年5月・毎日新聞出版刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 表紙・背 「UNTOUCHABLE」併記
印刷/発行年月日 印刷 平成27年/2015年5月5日 発行 平成27年/2015年5月20日
発行者等 発行人 黒川昭良 印刷 精文堂 製本 大口製本
発行所 毎日新聞出版(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 装丁 トサカデザイン(戸倉 厳、小酒保子) カバー写真 Tokyo Parrots,2013 (c)Yoshinori Mizutani
総ページ数 506 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
45字
×21行
×1段
本文ページ 3~506
(計504頁)
測定枚数 1072
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書誌
>>初出『サンデー毎日』平成22年/2010年9月5日号~平成23年/2011年10月23日号/単行本化にあたり加筆・修正
>>平成28年/2016年11月・毎日新聞出版/ミューノベル『アンタッチャブル』
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候補者 馳星周 男50歳
選考委員 評価 行数 評言
林真理子
女61歳
17 「意図がよくわからない。」「途中で“もしや”と思わせてやはり裏切る。これを“どんでん返し”とは到底思えなかった。馳さんほどの作家だ。何か凄い仕掛けがあるのではと、何度も考えたがわからなかった。」
伊集院静
男65歳
15 「これまでの氏の作品とは“悪”の様相を大胆に変容させた意欲作だった。ユーモアさえ感じた。」「氏の実績と実力は受賞にかなうと思ったが、受賞作(引用者注:『流』)のインパクトに押し切られた。」
高村薫
女62歳
12 「残念ながら公安と刑事警察、エリートと落ちこぼれ、組織と個人といった新味を欠く道具立てのまま、筋立てのみをコメディにした安易さが、ゲームの面白さを上回ってしまった。」
東野圭吾
男57歳
25 「いい意味でも悪い意味でもプロの仕事。」「すいすい読めて、適度な意外性が用意されたラストへと至る。問題は、「適度」ではだめだったということだ。」「著者は賞を狙ったわけではなく、週刊誌連載という仕事として本作を執筆した。まず何よりも大衆文芸の良き商品に仕上げることを優先した姿勢は、プロとして当然ともいえる。」
北方謙三
男67歳
25 「作者の新境地であると私は感じた。」「一見、野放図な内容に、小説としてのリアリティを持たせるという、技法としては難しいものに挑戦し、それは成功していると感じた。自分が作りあげたものから離れるという意欲を含め、私は丸をつけて選考会に臨んだ。孤立無援であったが、新しい試みであることを考えると、それもいっそ清々しい。」
桐野夏生
女63歳
15 「著者にしては、珍しく軽いトーンで書かれている。これはこれで面白かったのだが、事故の相手の娘との関係など、目眩ましかと思うほどに軽妙過ぎて、何とも掴みづらい。椿も宮澤も、人物造型にいまひとつ魅力が感じられなかった。」
宮城谷昌光
男70歳
4 「(引用者注:「東京帝大叡古教授」「永い言い訳」と共に)言及するゆとりをもてなくなった。ご宥赦願いたい。」
浅田次郎
男63歳
10 「作者の新生面を開く快作であったが、随所に映像的なリアリティがまさってしまって、小説として堪能することができなかった。」
宮部みゆき
女54歳
17 「ラストで「しょせん、日本の公安はこんなもんなのよ。身内の人事のことしか考えてないのよ」という身も蓋もない真相にたどりついて笑っちゃう。そのブラックな批評性を高く買うか、でもやっぱりもうちょっとでっかい真相があった方がよかったよなあと残念がるかで、評価が分かれた作品でした。」
選評出典:『オール讀物』平成27年/2015年9月号
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大衆選考会 153回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
平成27年/2015年7月16日 玉砕覚悟で。
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文量
長篇
章立て
「1」~「51」「エピローグ」
時代設定 場所設定
[同時代]  東京
登場人物
宮澤武(警視庁公安部外事三課の新任課員、捜査一課出身)
椿(宮澤の直属の上司、外事三課特別事項捜査係係長、外務省キャリアの息子)
浅田千紗(宮澤が起こした自動車事故の被害者の娘)
イ・ヒョンジョン(韓国籍の女性、フリーランスの通訳兼クラブのホステス)
チャン・ギヒョン(北の工作員たちの元締め)
塚本(丸藤商事勤務、元・外事二課の管理官、椿の元妻の浮気相手)
渡会(椿家の執事)
佐藤節子(イラストレーター、共産党の活動家)
滝山(外事三課課長)
藤久保(外事三課員、かつての椿の部下)




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