直木賞のすべて
第61回
候補作家の群像 トップページ
直木賞・芥川賞受賞作一覧
受賞作・候補作一覧
受賞作家の群像
選考委員の群像
選評の概要
小研究
大衆選考会
リンク集
マップ

候補作家の一覧へ
前の回へ後の回へ
Last Update[H28]2016/7/27

黒部亨
Kurobe Toru
このページの情報は「芥川賞のすべて・のようなもの」内の「候補作家の群像 黒部亨」と同じものです。
生没年月日【注】 昭和4年/1929年1月27日~平成26年/2014年5月26日
経歴 鳥取県生まれ。鳥取師範卒。元・明石市教育委員長。中学教師を経て、明石市教育委員になる。昭和39年/1964年、同人誌『自我』の創刊に参加。昭和40年/1965年、「砂の関係」で群像新人文学賞受賞。
受賞歴・候補歴
  • 『神戸新聞』創刊五十五年記念連載小説懸賞募集[入選](昭和28年/1953年)
  • |候補| 第15回文學界新人賞(昭和37年/1962年)「原人」
  • |候補| 第16回文學界新人賞(昭和38年/1963年)「落潮譜」
  • |候補| 第7回群像新人文学賞[小説部門](昭和39年/1964年)「城」
  • 第8回群像新人文学賞[小説部門](昭和40年/1965年)「砂の関係」
  • |候補| 第53回芥川賞(昭和40年/1965年上期)「砂の関係」
  • |候補| 第61回直木賞(昭和44年/1969年上期)「島のファンタジア」
  • |候補| 第63回直木賞(昭和45年/1970年上期)「十六夜」
  • |候補| 第64回直木賞(昭和45年/1970年下期)「すだまの裔たち」
  • |候補| 第65回直木賞(昭和46年/1971年上期)「谷間のロビンソン」
  • 第2回サンデー毎日新人賞(昭和46年/1971年)「片思慕の竹」
  • 神戸市文化活動功労賞(平成13年/2001年)
処女作 「砂の関係」(『群像』昭和40年/1965年5月号)
備考
  - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -



すな かんけい
砂の 関係」(『群像』昭和40年/1965年5月号)
媒体・作品情報
誌名 「群像」
巻号 第20巻 第5号  別表記5月特大号
作品名 別表記 「砂の關係」
印刷/発行年月日 印刷 昭和40年/1965年4月5日 発行 昭和40年/1965年5月1日
発行者等 編集人 大久保房男 発行人 有木 勉 印刷人 濱田純治 印刷所 豐國印刷株式会社(東京都)
発行所 株式会社講談社(東京都)
総ページ数 308 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×21行
×2段
本文ページ 6~44
(計39頁)
測定枚数 102
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
芥川賞 芥川賞 53回候補 一覧へ
候補者 黒部亨 男36歳
選考委員 評価 行数 評言
石川達三
男60歳
0  
丹羽文雄
男60歳
0  
瀧井孝作
男71歳
6 「二人の中学生の心持の関係(ルビ:かかわり)も面白く、文章も平明で、ローカル・カラーの出た、一つのユーモアと見た。」
高見順
男58歳
5 「巧みな起承転結で、細心すぎて説明過多のところもあるが、少年期を通して、人間の心理の機微を、人間そのもののマスクをはいだ、みにくく悲しい姿を、少年の原型を通して巧みに描いている。立原に次いでこれをとった。」
石川淳
男66歳
0  
井上靖
男58歳
6 「私には面白かった。子供の世界を取り扱った作品であるが、そのまま大人の世界の諷刺にもなっていて、ただ一つの新風を感じさせられた作品であった。」「私はこの作品を推すつもりで委員会に出席した」
中村光夫
男54歳
10 「(引用者注:最後に残った「玩具」「剣ヶ崎」「砂の関係」のうち)一篇を授賞作に推すのは、どれも一長一短であるだけに骨の折れる仕事でした。」「非のうちどころは少ないのですが、全体の背丈が低く、馴れた語り口がかえって、ものたりない感じをあたえます。」
永井龍男
男61歳
3 「持ってまわって素直ではないが、作品は新鮮かつ健康で、芯が一本通っている。短篇小説としての感覚にも狂いがないので、私はこれを推した。」
舟橋聖一
男60歳
4 「心に残った。」「意慾的ではあるが、授賞に到達するには、やや届かず、」
川端康成
男66歳
9 「(引用者注:「玩具」に加えて授賞作を選ぶとすれば、「剣ヶ崎」「蝶の季節」「砂の関係」の)三編のいずれかだが、いずれも問題を含み、特色はありながら、しかも一長一短であった。」「一番無難」「しかし、(引用者中略)授賞の佳作とならなかったのには、なにか足りないものがありそうだ。」
選評出典:『芥川賞全集 第七巻』昭和57年/1982年8月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和40年/1965年9月号)
        - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -



直木賞 第61回候補  一覧へ

しま
島のファンタジア」(『オール関西』昭和44年/1969年4月号、5月号)
媒体・作品情報
分載回数 全2回
誌名 「オール関西」  別表記表紙・目次 「新しい日本を創造する総合雑誌」併記
巻号 (1)第4巻 第4号 (2)第4巻 第5号  別表記(1)4月号 (2)5月号
印刷/発行年月日 (1)印刷 昭和44年/1969年3月20日 発行 昭和44年/1969年4月1日 (2)印刷 昭和44年/1969年4月20日 発行 昭和44年/1969年5月1日
発行者等 編集・発行人 小泉康夫 印刷所 富士精版印刷株式会社
発行所 オール関西編集部(大阪市)
装幀/装画等  赤羽恒男 ルビ有りあかばね つねお
総ページ数 (1)164 (2)164 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
18字
×32行
×4段
本文ページ (1)146~163 (2)151~163
(計31頁)
測定枚数 136
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
候補者 黒部亨 男40歳
選考委員 評価 行数 評言
松本清張
男59歳
0  
大佛次郎
男71歳
0  
海音寺潮五郎
男67歳
5 「おもしろく読んだが、あと味にのこるところがない。何かが足りないのである。」
川口松太郎
男69歳
0  
石坂洋次郎
男69歳
2  
今日出海
男65歳
11 「冒険的だった。」「二部に到ってペースが崩れ、印象も鮮明を欠いたのは何とも遺憾である。イマージュを定着させる前に筆が走るのだろうが、走った筆のために作品があのように崩れるとは重大なことである。」
源氏鶏太
男57歳
10 「終始興味を持って読んだ。朝鮮人を父に持つ思春期の少年の歪んだ心が納得のゆくように描かれていたし、預けられた寺の娘も印象に残る。」「やや未熟という感じが残った。」
村上元三
男59歳
4 「密航者が出てくるあたりから、前半の詩情も失せて、つまらなくなった。」
柴田錬三郎
男52歳
0  
中山義秀
男68歳
5 「「島のファンタジア」を推します。」「尻すぼみの感がありますが、この作者の才能には未発掘の豊かなものが感じられます。」
水上勉
男50歳
0  
選評出典:『オール讀物』昭和44年/1969年10月号
        - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
文量
短篇
章立て
「(一)」~「(七)」
時代設定 場所設定
昭和40年代頃  山陰海岸のある部落
登場人物
林鎮竜(中学三年生、悪童)
林慶泰(鎮竜の父、朝鮮人、定職なし)
千紗(瑞雲寺の和尚の娘、女子短大生)
鍵本時彦(鎮竜の同級生、大網元「鍵屋」の息子)




直木賞 第63回候補  一覧へ

いざよい
十六夜」(『オール関西』昭和45年/1970年1月号)
媒体・作品情報
誌名 「オール関西」  別表記表紙・目次 「新しい日本を創造する総合雑誌」併記
巻号 第5巻 第1号  別表記1月号
印刷/発行年月日 印刷 昭和44年/1969年12月20日 発行 昭和45年/1970年1月1日
発行者等 編集・発行人 小泉康夫 印刷所 富士精版印刷株式会社
発行所 オール関西編集部(大阪市)
装幀/装画等 え・題字 斎藤真成
総ページ数 164 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
18字
×32行
×4段
本文ページ 140~163
(計24頁)
測定枚数 93
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
候補者 黒部亨 男41歳
選考委員 評価 行数 評言
川口松太郎
男70歳
0  
石坂洋次郎
男70歳
0  
海音寺潮五郎
男68歳
4 「いい気持で読了出来たが、(引用者中略)構成に必然性がない。」
源氏鶏太
男58歳
4 「淡々と書いてあり、部分的に印象に残ったけれども、盛り上るものがなかった。」
柴田錬三郎
男53歳
0  
村上元三
男60歳
0  
今日出海
男66歳
0  
水上勉
男51歳
0  
松本清張
男60歳
0  
司馬遼太郎
男46歳
6 「ぬめりがあって、作品にあざやかな現実感をもたせている。大げさにいえば芸術性というものは、こういうぬめりの有無にかかわるものかもしれない。」
選評出典:『オール讀物』昭和45年/1970年10月号
        - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
文量
短篇
章立て
「蝕まれた記憶」「枯野の人」「流転抄」「月の宴」「残り香」
時代設定 場所設定
昭和10年代~昭和30年頃  中国地方のある町
登場人物
私(語り手、祥二、酒醤油類小売店の息子、のち教師)
桂木しげ乃(郡内一の分限者の娘、出戻り)
桂木恭太郎(しげ乃の甥、私の同級生)
佐伯久尚(私の父、中国大陸で戦死)




直木賞 第64回候補  一覧へ

すえ
「すだまの 裔たち」(『オール関西』昭和45年/1970年10月号)
媒体・作品情報
誌名 「オール関西」  別表記表紙・目次 「新しい日本を創造する総合雑誌」併記
巻号 第5巻 第10号  別表記10月号
作品名 別表記 本文 ルビ有り「すえ」
印刷/発行年月日 印刷 昭和45年/1970年9月20日 発行 昭和45年/1970年10月1日
発行者等 編集・発行人 小泉康夫 印刷所 同盟印刷株式会社
発行所 オール関西株式会社(大阪市)
装幀/装画等  黒崎 彰
総ページ数 164 表記上の枚数 編集後記 158枚 基本の文字組
(1ページ当り)
18字
×32行
×4段
本文ページ 132~163
(計32頁)
測定枚数 157
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
候補者 黒部亨 男41歳
選考委員 評価 行数 評言
源氏鶏太
男58歳
0  
石坂洋次郎
男70歳
0  
水上勉
男51歳
3 「もう一つ工夫の不足が感じられた。」
村上元三
男60歳
4 「墨絵のタッチで描くべきなのを、油絵で描いた、という感じがする。」
今日出海
男67歳
0  
大佛次郎
男73歳
0  
柴田錬三郎
男53歳
0  
川口松太郎
男71歳
0  
司馬遼太郎
男47歳
0  
松本清張
男61歳
0  
選評出典:『オール讀物』昭和46年/1971年4月号
        - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
文量
中篇
章立て
「1」~「13」
時代設定 場所設定
[同時代]  中国山脈・丹津部落
登場人物
お島(丹津部落の老婆)
フサ子(器量良しの娘、村を出奔)
猪之助(屋号・沼屋、フサ子の兄)
鞍治郎(部落長)
斧七(32歳の独身者、屋号・サイハイ屋の息子)
お作(村八分のすえ縊死した銀十の後家)




直木賞 第65回候補  一覧へ

たにま
谷間のロビンソン」(『オール関西』昭和46年/1971年3月号、4月号)
媒体・作品情報
分載回数 全2回
誌名 「オール関西」  別表記表紙 「新しい関西を創造する総合雑誌」併記 目次 「新しい日本を創造する総合雑誌」併記
巻号 (1)第6巻 第3号/通巻61号 (2)第6巻 第4号/通巻62号  別表記(1)3月号 (2)4月号
印刷/発行年月日 (1)印刷 昭和46年/1971年2月20日 発行 昭和46年/1971年3月1日 (2)印刷 昭和46年/1971年3月20日 発行 昭和46年/1971年4月1日
発行者等 編集・発行人 小泉康夫 (1)印刷所 凸版印刷株式会社、同盟印刷株式会社 (2)印刷所 凸版印刷株式会社
発行所 オール関西株式会社(大阪市)
装幀/装画等  黒崎 彰
総ページ数 (1)164 (2)164 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
22字
×30行
×3段
本文ページ (1)147~163 (2)146~163
(計35頁)
測定枚数 145
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
書誌
>>『オール讀物』昭和46年/1971年10月号
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
候補者 黒部亨 男42歳
選考委員 評価 行数 評言
石坂洋次郎
男71歳
8 「面白いと思ったが、土着性(レアリティ)が欠けていて、つくり話めいているという不満が出された。」
水上勉
男52歳
15 「作家が頑固に自分の小国を持つことは悪いことではない。しかし、(引用者中略)登場人物がみな類型的なのである。」
源氏鶏太
男59歳
5 「実力十分に思える。しかし、どちらかといえば頭の中でつくり上げたという感じであった。」
川口松太郎
男71歳
0  
柴田錬三郎
男54歳
6 「地方色を最も濃い背景にしなければならないにも拘らず、それが稀薄なために、このストーリイの場合は大変損をしている。」
司馬遼太郎
男47歳
0  
今日出海
男67歳
0  
村上元三
男61歳
8 「山や土の匂いが薄い。こんどは思い切って、全く傾向の違った作品を書いてほしい。この作者のこういう作品は、もうマンネリにおちいっている。」
大佛次郎
男73歳
0  
松本清張
男61歳
0  
選評出典:『オール讀物』昭和46年/1971年10月号
        - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
文量
短篇
章立て
「1」~「7」
時代設定 場所設定
[同時代]  中国地方のある部落
登場人物
花井安治(通称カジ安、猟師の末裔、男やもめ)
藤谷つた枝(鎌屋の後妻)
弥三市(屋号・鎌屋、つた枝の夫、寝たきり)




ページの先頭へ

トップページ直木賞・芥川賞受賞作一覧受賞作・候補作一覧受賞作家の群像選考委員の群像
選評の概要小研究大衆選考会リンク集マップ
|| 候補作家の一覧へ前の回へ次の回へ