直木賞のすべて-ブログ版「余聞と余分」エントリーリスト

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Last Update●[R4]2022/01/02

余聞と余分第15期	Last Update●[R4]2022/01/02
直木賞を支えた文芸記者たち [R3]2021/06/06～	[R4]2022/01/02upload 直木賞授賞式の席で、自身の激励会の構想が持ち上がる。頼尊清隆（東京新聞） [R3]2021/12/26upload 直木賞の受賞者取材から、作家との縁が深まることもある。高野昭（読売新聞） [R3]2021/12/19upload 学芸部勤務になって一転、精力的に文壇に足を踏み入れる。扇谷正造（朝日新聞） [R3]2021/12/12upload 吉川英治の病状を心配しながら、杉森久英の受賞を聞く。松本昭（毎日新聞） [R3]2021/12/05upload 直木賞ぬきで1990年代の文学状況を語った人。小山鉄郎（共同通信） [R3]2021/11/28upload 直木三十五の死のそばにいた、善意にみちた新聞記者。河辺確治（読売新聞） [R3]2021/11/21upload 直木賞を活用して直木三十五の追悼忌を復活させる。川合澄男（学芸通信社） [R3]2021/11/14upload 文学賞のことを細かく報じる学芸専門紙をつくった人。川合仁（新聞文芸社、日本学芸新聞） [R3]2021/11/07upload 雑誌記者でありながら新聞社に勤め、ジャーナリストを名乗る。重金敦之（朝日新聞） [R3]2021/10/31upload 電話で済ませず執筆者のもとを訪れる慇懃な記者。槌田満文（東京新聞） [R3]2021/10/24upload おっとりとして、記者らしくない人当たり。実は敏腕文化部記者。福田定一（産経新聞） [R3]2021/10/17upload 文芸記者界随一の、偏見と毒舌で知られた男。百目鬼恭三郎（朝日新聞） [R3]2021/10/10upload 直木賞創設までに、文芸記者として鳴らした経験あり。佐佐木茂索（時事新報） [R3]2021/10/03upload 直木三十五といっしょに雑誌をつくるはずだった人。片岡貢（報知新聞） [R3]2021/09/26upload 芥川賞の歴史における女性作家を語らせたら第一級。由里幸子（朝日新聞） [R3]2021/09/19upload 新聞社から売れる週刊誌をつくり上げた大衆文芸界の偉人。辻平一（大阪毎日新聞） [R3]2021/09/12upload 芥川賞（と直木賞）にマスコミが群がり始めた当時の証言者。小塙学（共同通信） [R3]2021/09/05upload 第150回直木賞取材記を『オール讀物』に寄せた唯一人の文芸記者。村田雅幸（読売新聞） [R3]2021/08/29upload 直木賞受賞前の久生十蘭に、ケンカ腰で連載を書かせる。門馬義久（朝日新聞） [R3]2021/08/22upload 芸能化する直木賞で、記者会見の代表質問を任された男。金田浩一呂（産経新聞、夕刊フジ） [R3]2021/08/15upload 元・芥川賞信者。年を経て直木賞受賞者の評伝を書いた人。笹沢信（山形新聞） [R3]2021/08/01upload 作家たちに愛されて、文学史の一大事に居合わせる。笹本寅（時事新報） [R3]2021/08/01upload 文芸記者やりながら作家として売り出し、一気に芥川賞も卒業。澤野久雄（朝日新聞） [R3]2021/07/25upload 「文学」が好き、「文学賞」もたぶん好き。重里徹也（毎日新聞） [R3]2021/07/11upload 『東京新聞』への出向で、ぐっと直木賞に近づいた人。豊田穣（中日新聞、東京新聞） [R3]2021/07/04upload 直木賞の会見から格調がなくなったと嘆く。藤田昌司（時事通信） [R3]2021/06/27upload 保守的な直木賞に対して矢を放つ。石田汗太（読売新聞） [R3]2021/06/20upload たった一本の書評で、直木賞受賞を生み出した新聞人。河合勇（日刊スポーツ） [R3]2021/06/13upload 外にいる野次馬と見せかけて、じっさい自分も中の人。竹内良夫（読売新聞） [R3]2021/06/06upload すべての始まりを見た（はずの）男。岩崎栄（東京日日新聞）

余聞と余分第14期	Last Update●[R3]2021/05/30
小説教室と直木賞 [R2]2020/06/07～[R3]2021/05/30	[R2]2020/06/07upload 文藝春秋社『文藝創作講座』を刊行、直木三十五も講師のひとりとなる。（昭和3年/1928年） [R2]2020/06/14upload できたばかりの文化学院文学部に野口冨士男が転入学する。（昭和5年/1930年） [R2]2020/06/21upload 能の研究に打ち込んだ杉本苑子が文化学院を卒業する。（昭和23年/1948年） [R2]2020/06/28upload 山本有三が明治大学文芸科長への就任要請を引き受ける。（昭和7年/1932年） [R2]2020/07/05upload 日本大学芸術科が創作科のなかに大衆文芸専攻を設ける。（昭和12年/1937年前後） [R2]2020/07/19upload 木村毅が本格的な小説研究（および創作作法）を講じ始める。（大正15年/1926年頃） [R2]2020/07/26upload 『女性改造』が懸賞小説募集と小説作法の講座を、同時に始める。（大正13年/1924年） [R2]2020/08/02upload 大木顕一郎が綴方（作文）指導のケーススタディ本を出して大ヒットする。（昭和12年/1937年） [R2]2020/08/09upload 生徒120人を迎えた日本文学学校が日ソ図書館で始まる。（昭和28年/1953年） [R2]2020/08/16upload 職業作家をめざして日本文学学校に入学した人が、やめていく例、後を絶たず。（昭和30年/1955年頃） [R2]2020/08/23upload 「文学の学校などあり得るのか」という疑問がわく、と書かれる。（昭和47年/1972年） [R2]2020/08/30upload 大阪文学学校が『新文学』を創刊、同人雑誌の世界でも存在感を示す。（昭和38年/1963年） [R2]2020/09/06upload 大学に創作科は必要か、という議論が盛んになる。（昭和40年/1965年） [R2]2020/09/13upload 小島信夫、庄野潤三、安岡章太郎が、アメリカに留学する。（昭和32年/1957年、昭和35年/1960年） [R2]2020/09/20upload アメリカのアイオワから「創作教育」の風が日本に流れ込む。（昭和42年/1967年以降） [R2]2020/09/27upload ユネスコの成人教育国際委員会が「生涯教育」を提唱する。（昭和40年/1965年） [R2]2020/10/04upload 志水辰夫が高知文学学校に入学、メキメキ注目される。（昭和34年/1959年） [R2]2020/10/11upload 重兼芳子の芥川賞受賞が、小説教室の歴史を変える。（昭和54年/1979年） [R2]2020/10/18upload 駒田信二の小説教室から同人雑誌『まくた』が生まれる。（昭和53年/1978年） [R2]2020/10/25upload 朝日カルチャーセンターで海渡英祐の「フィクションの書き方」が始まる。（昭和58年/1983年） [R2]2020/11/01upload 直木賞を受賞した阿刀田高に、小説教室の仕事が持ち込まれる。（昭和55年/1980年） [R2]2020/11/08upload 井上光晴が佐世保で「文学伝習所」を始める。（昭和52年/1977年） [R2]2020/11/15upload 池袋コミュニティ・カレッジがオープン、都筑道夫の小説作法も開講する。（昭和54年/1979年） [R2]2020/11/22upload 講談社フェーマススクールズ美術学院に「小説作法入門」の講座ができる。（昭和55年/1980年） [R2]2020/11/29upload エンタメ系小説教室出身のヒロイン、宮部みゆきが世に出る。（昭和61年/1986年） [R2]2020/12/06upload 日本ジャーナリスト専門学校が文芸創作科を開設する。（昭和49年/1974年） [R2]2020/12/13upload かつての作家志望者たちが集まって『全国作品コンテスト公募ガイド』を刊行する。（昭和60年/1985年） [R2]2020/12/20upload 三田誠広が早稲田大学文芸科で「小説創作」演習を始める。（昭和63年/1988年） [R2]2020/12/27upload 重松清が早稲田大学で「エンターテインメント文芸」の授業を担当する。（平成9年/1997年） [R3]2021/01/03upload 早稲田大学文芸専修に在学中の角田光代がコバルト・ノベル大賞を受賞。（昭和63年/1988年） [R3]2021/01/10upload 文芸編集者の根本昌夫がカルチャースクールなどで小説講座を始める。（平成14年/2002年） [R3]2021/01/24upload 新設された近畿大学文芸学部に、後藤明生が教授として就任する。（平成1年/1989年） [R3]2021/01/31upload 林真理子が日大芸術学部の文芸学科を卒業する。（昭和51年/1976年） [R3]2021/02/07upload 日大芸術学部出身の吉本ばなながベストセラー旋風を巻き起こす。（昭和63年/1988年） [R3]2021/02/14upload 道新文化センター川辺為三の教室から同人誌『河108』が発行される。（昭和61年/1986年） [R3]2021/02/21upload 若桜木虔がプロ作家になるための小説講座を始める。（平成5年/1993年頃） [R3]2021/02/28upload 桐野夏生がシナリオライターを目指して放送作家教室に通い出す。（昭和54年/1979年頃） [R3]2021/03/07upload 高校を卒業した森絵都が、作家を目指して日本児童教育専門学校に入学する。（昭和62年/1987年頃） [R3]2021/03/14upload 中央公論社を退社した安原顯が奔走して「創作学校（CWS）」を立ち上げる。（平成4年/1992年） [R3]2021/03/21upload 東海大学文学部の「文章作法II」を辻原登が教えることになる。（平成5年/1993年） [R3]2021/03/28upload 丹羽文雄の『小説作法』がベストセラーになる。（昭和29年/1954年） [R3]2021/04/04upload 長谷川伸たちが小説の勉強会「十五日会」を始める。（昭和14年/1939年） [R3]2021/04/11upload 高橋義夫が山形で「小説家になろう」講座を開始する。（平成9年/1997年） [R3]2021/04/18upload 『オール讀物』が歴史時代小説書き方講座をオンラインで開催。（令和3年/2021年） [R3]2021/04/25upload 高橋源一郎の『一億三千万人のための小説教室』がよく売れる。（平成14年/2002年） [R3]2021/05/02upload 大塚英志が『キャラクター小説の作り方』を刊行する。（平成15年/2003年） [R3]2021/05/09upload 石田衣良から小説指導が受けられる、ということが特典の「ノベリスタ大賞」始まる。（平成25年/2013年） [R3]2021/05/16upload 書店を運営する天狼院が、小説家養成ゼミを始める。（平成27年/2015年） [R3]2021/05/23upload 山村正夫の急逝で、森村誠一が小説講座を受け継ぐ。（平成11年/1999年） [R3]2021/05/30upload 川越宗一、メールでの小説添削講座を受講する。（平成29年/2017年）

余聞と余分第13期	Last Update●[R2]2020/05/31
直木賞、海を越える [R1]2019/06/09～[R2]2020/05/31	[R1]2019/06/09upload アメリカ・デラウェア大学への留学を経て小説を書き出す。江國香織 [R1]2019/06/16upload 出征した中国南部で、生まれてはじめて小説を書く。松坂忠則 [R1]2019/06/23upload シンガポール旅行に出かけた日本人妻・英国人夫の小説で直木賞候補。森瑤子 [R1]2019/06/30upload ヨーロッパに留学して酒ばっかり飲んでいた経験を、小説に発展させる。三橋一夫 [R1]2019/07/07upload 大学時代にベーリング海峡徒歩横断を計画してアラスカに渡る。西木正明 [R1]2019/07/21upload イラク・バグダッドのホテルで、直木賞の受賞を知る。豊田穣 [R1]2019/07/28upload 南極・北極・アルプス・ヒマラヤと、極地を描いてニート脱出。瓜生卓造 [R1]2019/08/04upload 大学を中退して何も決めずにフランス・パリに渡る。藤田宜永 [R1]2019/08/11upload コロラドあたりの峡谷をイメージして小説を書き下ろす。平田敬 [R1]2019/08/18upload 南シナ海の洋上で沈没した戦艦に乗り合わせ、命を落とす。神崎武雄 [R1]2019/08/25upload 表現欲が高まった末に、ブラジルから日本の新人賞に小説を応募する。醍醐麻沙夫 [R1]2019/09/01upload 中学時代に朝鮮平壌で終戦を迎えて、命からがら日本まで逃げ帰る。林青梧 [R1]2019/09/08upload 上海で働くあいだに同人誌に参加、そのまま敗戦を迎える。小泉譲 [R1]2019/09/15upload 上海で気きままに生きていたころの父に親しみを覚えて、小説を書く。生島治郎 [R1]2019/09/22upload 小学生のころに中国・営口で見た光景が、めぐりめぐって直木賞。安西篤子 [R1]2019/09/29upload 通俗小説で汚れた自分の筆で、沖縄戦のことを書いていいのか思い悩む。石野径一郎 [R1]2019/10/06upload 現地に赴かずに内戦下のベトナムをリアリティをもって描き出す。結城昌治 [R1]2019/10/13upload 直木賞でさんざんな評価を受けた作品がハリウッド映画になる。鈴木光司 [R1]2019/10/20upload 航海士を辞めて小説を書いたあと、マンネリ打破のために東南アジアに行く。谷恒生 [R1]2019/10/27upload 神戸で生まれ育ちながら、心は台湾、中国、そしてアジア。陳舜臣 [R1]2019/11/03upload 中国の戦場にいたせいで、直木賞・芥川賞で同時に候補に残ったことも知らず。辻勝三郎 [R1]2019/11/10upload 「古代朝鮮語で『万葉集』が解読できる」という話を小説に書いて直木賞候補に。赤瀬川隼 [R1]2019/11/17upload カナリア諸島に出向いたまま、会社に内緒で遊んで暮らす。古川薫 [R1]2019/11/24upload 従軍記者として赴任したビルマで、忘れられない恋愛をする。村松喬 [R1]2019/12/01upload 青函・宇高の連絡船勤めから「海の人間」としての作家人生をまっとうする。今井泉 [R1]2019/12/08upload フランス語由来の名をもつ男が、ヨーロッパを旅して日本のことを思う。虫明亜呂無 [R1]2019/12/15upload アメリカでの生活を夢見てン十年、ベトナム戦争を題材にして作家として立つ。岡本好古 [R1]2019/12/22upload 大陸から樺太にいたる土地と人々に興味を抱いてミステリー小説を書く。高橋義夫 [R1]2019/12/29upload 「時代小説で直木賞をとった」レッテルから脱して、自分の好きな世界を描く。皆川博子 [R2]2020/01/05upload 日本が迎える未来のことを書きたくて、満洲や上海を旅する。直木三十五 [R2]2020/01/19upload 社会人になって5年目、本場のフラメンコに触れるために、はじめてスペインへ。逢坂剛 [R2]2020/01/26upload カメラの卸商になって中国大陸で仕事をした経験が、50代後半で熟成する。太田俊夫 [R2]2020/02/02upload 日本語を教えるためにプリンストン大学に赴任したところで、直木賞候補入りを知る。粂川光樹 [R2]2020/02/09upload どうにも自分の置かれた環境がイヤになって、世界各地を旅する船医になる。浅田晃彦 [R2]2020/02/16upload 台湾で一生を過ごすつもりが、日本の敗戦で全財産を失い、海を渡る。西川満 [R2]2020/02/23upload 自分のルーツの地、上海を旅するにあたって、直木賞の賞金を使う。村松友視 [R2]2020/03/01upload 昭和17年/1942年と昭和19年/1944年、二度にわたる満洲行きが人生を変える。木山捷平 [R2]2020/03/08upload 大学時代にパリやロンドンで生活、アメリカ経由で帰国したことが、のちのち活きる。摂津茂和 [R2]2020/03/15upload 編プロ時代に知った、返還まえの香港にまつわる怪しい情報をネタに、小説を書き下ろす。服部真澄 [R2]2020/03/22upload 寝る間も惜しむ『女性自身』編集部時代、毎週のようにラスベガスのカジノに行く。丸元淑生 [R2]2020/03/29upload ウイルス感染のパニック小説で、インドネシア・バンダ諸島に目を向ける。篠田節子 [R2]2020/04/05upload ニューギニアで経験した不幸、見た不幸を、小説で表現する。若尾徳平 [R2]2020/04/12upload 上海でたまたま仲間になった小泉譲の縁で、丹羽文雄門下に加わる。武田芳一 [R2]2020/04/19upload 20代前半に安宿を渡りあるいて海外を放浪、のちに国際スパイ小説を書きはじめる。赤羽堯 [R2]2020/04/26upload 直木賞を受賞してから10数年で経済的に行きづまり、タイに移住する。笹倉明 [R2]2020/05/03upload 中国での戦場体験をプラスに変えて直木賞を受賞する。伊藤桂一 [R2]2020/05/10upload 「日本人が出てこない」小説に対する直木賞の議論に新地平を切り開く。深緑野分 [R2]2020/05/17upload 中国を舞台にした「日本人が出てこない」小説で初めて直木賞を受賞する。木村荘十 [R2]2020/05/24upload 西ドイツのケルンで生活を送り、最後に確認された場所がフランス。藤本泉 [R2]2020/05/31upload 旅行先のモスクワで小説の素材に出会い、そこから一気にスターダム。五木寛之

余聞と余分第12期	Last Update●[R1]2019/6/02
犯罪でたどる直木賞史 [H30]2018/6/10～[R1]2019/6/02	[H30]2018/6/10upload 第二次文士賭博事件で、新聞社に憤慨した菊池寛。（昭和9年/1934年） [H30]2018/6/17upload シミショウセクシー文学事件から、10年ほど後に改名した胡桃沢耕史。（昭和40年/1965年） [H30]2018/6/24upload 新宿火炎ビン事件で刑務所に入れられた小林勝。（昭和27年/1952年） [H30]2018/7/1upload 「幹事長と女秘書」事件で佐藤栄作から訴えられた宮本幹也。（昭和29年/1954年） [H30]2018/7/8upload 「ロス疑惑」報道事件でゴシップメディアに重宝された小林久三。（昭和59年/1984年） [H30]2018/7/22upload 婦女暴行致傷罪で起訴された同棲相手のことを、記者会見で聞かれた山田詠美。（昭和62年/1987年） [H30]2018/7/29upload 前年につづいて万引きで捕まった小島視英子と、黙ってやり過ごした夫・政二郎。（昭和47年/1972年） [H30]2018/8/5upload 『若い人』が告発された一件で、「軍人誣告罪」と表現した石坂洋次郎。（昭和13年/1938年） [H30]2018/8/12upload プライバシー侵害の裁判で和解を選んだ高橋治。（平成11年/1999年） [H30]2018/8/19upload 外為法違反で書類送検され起訴猶予になった、ココムへの密告者、熊谷独。（昭和62年/1987年） [H30]2018/8/26upload 取材先で聞いた西東三鬼スパイ説をそのまま書いて敗訴した小堺昭三。（昭和58年/1983年） [H30]2018/9/2upload 業務上横領罪で監獄に入ったと語る橘外男。（大正3年/1914年ごろ） [H30]2018/9/9upload 盗用だと言われたことに怒って、名誉棄損だと訴えた三好徹。（昭和38年/1963年） [H30]2018/9/16upload 公職選挙法違反に問われ、起訴猶予になった今東光。（昭和43年/1968年） [H30]2018/9/23upload 日本無政府共産党事件で、何度目かの留置所入りとなった菊岡久利。（昭和10年/1935年） [H30]2018/9/30upload 立川の米軍捕虜虐殺事件を、巡査として目撃したもりたなるお。（昭和20年/1945年） [H30]2018/10/7upload 自分の名前や作品のことが詐欺行為に使われた向田邦子。（昭和58年/1983年） [H30]2018/10/14upload 現実の犯罪にしか興味がない、空想の小説を書くのはアホらしいと語る西村望。（昭和61年/1986年） [H30]2018/10/21upload 子猫を捨てていたことでフランス刑法下での告発が検討された坂東眞砂子。（平成18年/2006年） [H30]2018/10/28upload 共産党シンパ事件で検挙され、転向を表明した立野信之。（昭和5年/1930年） [H30]2018/11/04upload 子供たちの麻薬所持事件を、やがて戯曲に仕立てた川口松太郎。（昭和53年/1978年） [H30]2018/11/11upload 犯罪者扱いの記事を書かれたとして講談社を訴えた黒川博行。（平成23年/2011年） [H30]2018/11/18upload 名誉毀損だとしてデヴィ夫人に告訴された梶山季之。（昭和42年/1967年） [H30]2018/11/25upload 松川事件に関心を寄せ、裁判の傍聴に出かけた池田みち子。（昭和28年/1953年） [H30]2018/12/02upload 「四畳半襖の下張」掲載での告訴と裁判を受けて立った野坂昭如。（昭和48年/1973年） [H30]2018/12/09upload いさかいにも構わず、日本翻訳家協会の新会長を引き受けた木々高太郎。（昭和42年/1967年） [H30]2018/12/16upload 自炊代行業者を相手に訴訟を起こした浅田次郎たち。（平成23年/2011年） [H30]2018/12/23upload 『落日燃ゆ』が死者の名誉を毀損していると訴えられた城山三郎。（昭和50年/1975年） [H30]2018/12/30upload 芸能界暴露記事への協力を強要された、と週刊誌を告訴したなかにし礼。（昭和46年/1971年） [H31]2019/1/06upload 角川書店の社長だったときに麻薬取締法違反で逮捕された角川春樹。（平成5年/1993年） [H31]2019/1/20upload 沖縄ゼネストの警備警官殺害事件で逮捕された佐木隆三。（昭和46年/1971年） [H31]2019/1/27upload 盗用したと断定する記事を書いた朝日新聞に対し、訴えを起こした山崎豊子。（昭和48年/1973年） [H31]2019/2/03upload 大麻取締法違反で有罪判決を受けた中島らも。（平成15年/2003年） [H31]2019/2/10upload 結婚を断られた女性に嫌がらせの電話をかけつづけて有罪になった川本旗子＝一條諦輔。（昭和61年/1986年） [H31]2019/2/17upload 改造ライフル銃が自宅から見つかり、現行犯逮捕された小嵐九八郎。（昭和52年/1977年） [H31]2019/2/24upload 税金を滞納していると税務署に暴露された直木三十五。（昭和8年/1933年） [H31]2019/3/03upload 夜道で女性を襲って強姦未遂の罪になった八匠衆一。（昭和23年/1948年） [H31]2019/3/10upload 『深層海流』の一部は著作権侵害だと告訴された松本清張。（昭和43年/1968年） [H31]2019/3/17upload GHQ／SCAPの指令による公職追放の該当者になった菊池寛。（昭和22年/1947年） [H31]2019/3/24upload 井上ひさしと再婚するかもしれない、として写真を撮られた女性が提訴。（昭和61年/1986年） [H31]2019/3/31upload 将校クラブで酒を盗んだとして前科一犯がついた田中小実昌。（昭和23年/1948年） [H31]2019/4/07upload タクシーのフロントガラスを壊し、器物損壊で現行犯逮捕された佐木隆三。（昭和53年/1978年） [H31]2019/4/14upload 怪しいパーティを開き、ブルーフィルムを上映したことで逮捕された松本孝。（昭和41年/1966年） [H31]2019/4/21upload 〈草加次郎〉を名乗る男からたびたび脅迫電話を受けた木々高太郎。（昭和38年/1963年～翌年） [H31]2019/4/28upload 大麻パーティーの記事に名前を出されて名誉棄損で告訴した山口洋子。（昭和45年/1970年） [R1]2019/5/5upload 建物の所有権をめぐる契約書偽造が疑われて逮捕された加賀淳子。（昭和46年/1971年） [R1]2019/5/12upload 掏摸というのは芸術家だ、と言い張る犯罪者のことを小説にした藤本義一。（昭和43年/1968年） [R1]2019/5/19upload 小説の内容が名誉棄損だと告訴されて笑い飛ばした邱永漢。（昭和33年/1958年） [R1]2019/5/26upload 自分の小説の映画化をめぐって裁判所に訴えられた村松友視。（昭和58年/1983年） [R1]2019/6/02upload 妻に対する傷害容疑で逮捕、不起訴となった冲方丁。（平成27年/2015年）

余聞と余分第11期	Last Update●[H30]2018/6/3
同人誌と直木賞 [H29]2017/6/18～[H30]2018/6/3	[H29]2017/6/18upload 煮えたぎる情熱と時の運で直木賞（候補）への扉をこじ開ける。『九州文学』（第二期～第五期）（昭和13年/1938年～昭和58年/1983年） [H29]2017/6/25upload 気合をこめて書かれた長ーい作品を、放っておけなかった直木賞。『文学草紙』（昭和14年/1939年～平成20年/2008年？） [H29]2017/7/2upload 創刊17年目でまさかの直木賞候補を送り出した大阪同人誌の雄。『航路』（昭和35年/1960年～平成5年/1993年？） [H29]2017/7/9upload 同人誌とも商業誌ともちがう茨の道を歩んだ志、あるいは執心。『北方文芸』（昭和43年/1968年～平成9年/1997年） [H29]2017/7/23upload 直木賞選考委員を敏感に反応させた、ちっぽけな（？）同人誌。『東海文学』（昭和34年/1959年～昭和56年/1981年） [H29]2017/7/30upload 直木賞の候補にあげられて、たちまち勘違いした新人が、いたとかいなかったとか。『文芸日本』（第二次）（昭和28年/1953年～昭和35年/1960年） [H29]2017/8/6upload 仲間が受賞すれば狂喜もするけど、同人みんなマイペース。『新誌』（昭和38年/1963年～昭和58年/1983年） [H29]2017/8/13upload 戦時下だからこそ直木賞の候補作にも選ばれた、一種の盲点。『日本文学者』（昭和19年/1944年～昭和21年/1946年） [H29]2017/8/20upload 文学賞ごときで、反逆児の文学熱は動揺しない……ものなのかどうなのか。『文学街』（昭和32年/1957年～昭和42年/1967年、平成10年/1998年～） [H29]2017/8/27upload 10年つづいて、それぞれの思い出を後に残した、女性だけの同人誌。『炎』（昭和35年/1960年～昭和45年/1970年） [H29]2017/9/3upload 流行作家になりたい？　同人雑誌ってそういうもんじゃないでしょ。と金子明彦は言う。『文学61』（昭和37年/1962年～昭和39年/1964年？） [H29]2017/9/10upload 商業誌じゃなく、あえて、あえて同人誌をつくったつもりが、直木賞の餌食に。『下界』（昭和29年/1954年～昭和45年/1970年） [H29]2017/9/17upload 刊行中は直木賞も芥川賞も受賞しなかったけど、あとからじわじわ効いてくる。『層』（昭和40年/1965年～昭和45年/1970年） [H29]2017/9/24upload 文学賞の候補になって騒がれても、舞い上がったりせず澄ました顔、の土壌。『新文学』（昭和38年/1963年～昭和54年/1979年） [H29]2017/10/1upload 直木賞をとってから今官一がつくった、楽しい集まりの場。『現代人』（昭和35年/1960年～昭和51年/1976年） [H29]2017/10/8upload 直木賞なんてものは、酒のサカナにしかならない、とわかっている同人たち。『外語文学』（昭和40年/1965年～平成1年/1989年） [H29]2017/10/15upload 地方文化振興に、文学賞も利用する同人雑誌界の偉人・永田敏之。『讃岐文学』（昭和31年/1956年～平成14年/2002年） [H29]2017/10/22upload けっきょく無名作家で終わることを敢然と受け入れる、大人な同人たち。『一座』（昭和26年/1951年～昭和42年/1967年） [H29]2017/10/29upload 直木賞と芥川賞の同時候補で、一気に注目を浴びた北川荘平の、矜持の会社員生活。『状況』（昭和33年/1958年～昭和34年/1959年？） [H29]2017/11/5upload 文壇への足がかりにするつもりはない、と言いながら創刊されて幾星霜。『半世界』（昭和32年/1957年～平成14年/2002年） [H29]2017/11/12upload いきなりブレイクしかけた葉山修平、しかし生涯、同人誌に生きる。『花』（第一次）（昭和33年/1958年～昭和45年/1970年） [H29]2017/11/19upload 直木賞作品とは思えないものを候補にする、不思議な直木賞。『早稲田文学』（第三次）（昭和9年/1934年～昭和24年/1949年） [H29]2017/11/26upload 直木賞、歴史作家の芽をひょんなところから見つけてくる。『午後』（昭和36年/1961年～昭和51年/1976年） [H29]2017/12/3upload 戦争に行かされた作家と、その体験小説を「汚ないもの」と言った選考委員。『日通文学』（昭和23年/1948年～平成18年/2006年） [H29]2017/12/10upload ゴーストライターとして生きる鬼生田貞雄の、消え失せない文学ゴコロ。『作品』（昭和29年/1954年～昭和31年/1956年） [H29]2017/12/17upload 「直木賞の候補」程度では道を踏み外さない、硬派な同人雑誌。『山形文学』（昭和31年/1956年～） [H29]2017/12/24upload 受賞者が出て、祝福とともに微妙な空気が流れた、不思議な瞬間。『秋田文学』（第三次）（昭和32年/1957年～昭和56年/1981年？） [H29]2017/12/31upload 注目を浴びたほとぼりが覚めるまで、創作から離れる相見とし子。『集団55』（昭和30年/1955年～昭和42年/1967年？） [H30]2018/1/7upload 芥川賞ではなかなか候補にならず、いきなり決まったのが直木賞候補。『詩と真実』（昭和23年/1948年～） [H30]2018/1/21upload 直木賞候補がきっかけで人に言われた言葉が、何十年も生き続ける。『農民文学』（昭和30年/1955年～） [H30]2018/1/28upload 直木賞はなかなかとれず、でも賞を目標にはしないと言い切る大衆文芸グループ。『小説会議』（昭和31年/1956年～昭和56年/1981年） [H30]2018/2/4upload 直木賞なんかはさておいて、何と言っても特筆すべきは、地味さと執念深さ。『文学世紀』（昭和38年/1963年～昭和53年/1978年？） [H30]2018/2/11upload プロ作家、直木賞候補6度、それでも最後まで同人をやめなかった滝口康彦。『城』（昭和29年/1954年～平成20年/2008年？） [H30]2018/2/18upload 昭和30年代、続々と加入した新顔が、直木賞からの息吹を送り込む。『VIKING』（昭和22年/1947年～） [H30]2018/2/25upload 暗かったり重かったり、直木賞（の予選）はそういうものに目がありません。『冬濤』（昭和21年/1946年～昭和56年/1981年） [H30]2018/3/4upload 直木賞＆芥川賞の、両方で候補になる作家がぞくぞくと。『文学者』（昭和25年/1950年～昭和49年/1974年） [H30]2018/3/11upload 木々高太郎がいてもいなくても、直木賞を彩ってくれた、そのしぶとさ。『小説と詩と評論』（昭和38年/1963年～） [H30]2018/3/18upload 没後の小林実に光を当てたのは、ふるさと山梨県。『瀬戸内海文学』（昭和30年/1955年～平成8年/1996年？） [H30]2018/3/25upload 「森敦の手にかかれば直木賞も芥川賞も間違いなし」伝説の、一挿話。『立像』（昭和30年/1955年～平成13年/2001年） [H30]2018/4/1upload 純粋芸術を指向する文芸同人誌が、いきなり直木賞のほうに巻き込まれる。『風群』（昭和42年/1967年～昭和50年/1975年？） [H30]2018/4/8upload 同じ回で直木賞の候補になった草川俊と福本和也、二人で組んで同人誌を出す。『無頼』（昭和35年/1960年～昭和43年/1968年？） [H30]2018/4/15upload 新橋遊吉の受賞の影で、ひっそり徳島に帰った中川静子の、その後。『暖流』（昭和36年/1961年～昭和52年/1977年） [H30]2018/4/22upload 将棋の世界を描いた吉井栄治、何の奇跡か直木賞候補になる。『日輪』（昭和24年/1949年～昭和25年/1950年？） [H30]2018/4/29upload 大衆文芸の作家が同人誌をつくってもいいじゃないか、という福岡周辺での盛り上がり。『現代作家』（昭和37年/1962年～昭和42年/1967年）『南方文学』（昭和45年/1970年～昭和46年/1971年）『狼群』（昭和47年/1972年～昭和49年/1974年） [H30]2018/5/6upload どうせ虚栄心や嫉妬が渦巻いているに違いない、と小説のモデルにされた唐津の雑誌。『玄海派』（昭和41年/1966年8月～平成8年/1996年） [H30]2018/5/13upload 直木賞はもっと雑誌掲載作に重点を置いてほしい、と懇願する雑誌編集者。『大衆文芸』（第三次）（昭和14年/1939年3月～） [H30]2018/5/20upload 平凡社・青人社の馬場一郎と、文学への情熱で結ばれたいろんな仲間たち。『断絶』（昭和29年/1954年1月～） [H30]2018/5/27upload 司馬遼太郎や寺内大吉、直木賞と結びつけられることを、ことさら嫌がる。『近代説話』（昭和32年/1957年5月～昭和38年/1963年5月） [H30]2018/6/3upload きっぱりと消えた各務秀雄、直木賞候補一覧に名を残す。（＋一年のまとめ）『全逓文学』（昭和34年/1959年11月～平成21年/2009年5月）

余聞と余分第10期	Last Update●[H29]2017/6/4
直木賞の発行・売上部数 [H28]2016/6/5～[H29]2017/6/4	[H28]2016/6/5upload 第1回（昭和10年/1935年上半期）「風流深川唄」（川口松太郎） [H28]2016/6/12upload 第45回（昭和36年/1961年上半期）「雁の寺」（水上勉） [H28]2016/6/19upload 第49回（昭和38年/1963年上半期）『女のいくさ』（佐藤得二） [H28]2016/6/26upload 第32回（昭和29年/1954年下半期）「高安犬物語」（戸川幸夫） [H28]2016/7/3upload 第52回（昭和39年/1964年下半期）『炎環』（永井路子） [H28]2016/7/10upload 第69回（昭和48年/1973年上半期）「津軽世去れ節」「津軽じょんから節」（長部日出雄）第105回（平成3年/1991年上半期）『夏姫春秋』（宮城谷昌光） [H28]2016/7/24upload 第145回（平成23年/2011年上半期）『下町ロケット』（池井戸潤）～第155回（平成28年/2016年上半期）『海の見える理髪店』（荻原浩） [H28]2016/7/31upload 第126回（平成13年/2001年下半期）『あかね空』（山本一力）『肩ごしの恋人』（唯川恵）第127回（平成14年/2002年上半期）『生きる』（乙川優三郎） [H28]2016/8/7upload 第99回（昭和63年/1988年上半期）『凍れる瞳』（西木正明）『遠い海から来たＣＯＯ』（景山民夫）第100回（昭和63年/1988年下半期）『熟れてゆく夏』（藤堂志津子）『東京新大橋雨中図』（杉本章子） [H28]2016/8/14upload 第91回（昭和59年/1984年上半期）『恋文』（連城三紀彦）『てんのじ村』（難波利三）第93回（昭和60年/1985年上半期）『演歌の虫』（山口洋子）第94回（昭和60年/1985年下半期）『魚河岸ものがたり』（森田誠吾）『最終便に間に合えば』（林真理子） [H28]2016/8/21upload 第11回（昭和15年/1940年上半期）「小指」（堤千代） [H28]2016/8/28upload 第74回（昭和50年/1975年下半期）『復讐するは我にあり』（佐木隆三） [H28]2016/9/4upload 第71回（昭和49年/1974年上半期）「鬼の詩」（藤本義一）第80回（昭和53年/1978年下半期）『一絃の琴』（宮尾登美子） [H28]2016/9/11upload 第101回（平成1年/1989年上半期）『高円寺純情商店街』（ねじめ正一）『遠い国からの殺人者』（笹倉明）第102回（平成1年/1989年下半期）『私が殺した少女』（原尞） [H28]2016/9/18upload 第103回（平成2年/1990年上半期）『蔭桔梗』（泡坂妻夫）第104回（平成2年/1990年下半期）『漂泊者のアリア』（古川薫） [H28]2016/9/25upload 第105回（平成3年/1991年上半期）『青春デンデケデケデケ』（芦原すなお）第106回（平成3年/1991年下半期）「狼奉行」（高橋義夫）『緋い記憶』（高橋克彦） [H28]2016/10/2upload 第107回（平成4年/1992年上半期）『受け月』（伊集院静） [H28]2016/10/9upload 第108回（平成4年/1992年下半期）『佃島ふたり書房』（出久根達郎） [H28]2016/10/16upload 第109回（平成5年/1993年上半期）『マークスの山』（高村薫）『恋忘れ草』（北原亞以子） [H28]2016/10/23upload 第110回（平成5年/1993年下半期）『恵比寿屋喜兵衛手控え』（佐藤雅美）『新宿鮫　無間人形』（大沢在昌） [H28]2016/10/30upload 第57回（昭和42年/1967年上半期）『追いつめる』（生島治郎） [H28]2016/11/6upload 第113回（平成7年/1995年上半期）『白球残映』（赤瀬川隼） [H28]2016/11/13upload 第114回（平成7年/1995年下半期）『恋』（小池真理子）『テロリストのパラソル』（藤原伊織） [H28]2016/11/20upload 第115回（平成8年/1996年上半期）『凍える牙』（乃南アサ）第116回（平成8年/1996年下半期）『山妣』（坂東眞砂子）第117回（平成9年/1997年上半期）『女たちのジハード』（篠田節子）『鉄道員』（浅田次郎） [H28]2016/11/27upload 第40回（昭和33年/1958年下半期）『落ちる』（多岐川恭） [H28]2016/12/4upload 第98回（昭和62年/1987年下半期）『それぞれの終楽章』（阿部牧郎） [H28]2016/12/11upload 第97回（昭和62年/1987年上半期）『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』（山田詠美）『海狼伝』（白石一郎） [H28]2016/12/18upload 第96回（昭和61年/1986年下半期）『カディスの赤い星』（逢坂剛）『遠いアメリカ』（常盤新平） [H28]2016/12/25upload 第119回（平成10年/1998年上半期）『赤目四十八瀧心中未遂』（車谷長吉） [H29]2017/1/1upload 第95回（昭和61年/1986年上半期）『恋紅』（皆川博子） [H29]2017/1/8upload 第90回（昭和58年/1983年下半期）『私生活』（神吉拓郎）「秘伝」（高橋治） [H29]2017/1/22upload 第134回（平成17年/2005年下半期）『容疑者Ｘの献身』（東野圭吾）～第144回（平成22年/2010年下半期）『漂砂のうたう』（木内昇）『月と蟹』（道尾秀介） [H29]2017/1/29upload 第131回（平成16年/2004年上半期）『空中ブランコ』（奥田英朗）『邂逅の森』（熊谷達也）第132回（平成16年/2004年下半期）『対岸の彼女』（角田光代）第133回（平成17年/2005年上半期）『花まんま』（朱川湊人） [H29]2017/2/5upload 第89回（昭和58年/1983年上半期）『黒パン俘虜記』（胡桃沢耕史） [H29]2017/2/12upload 第86回（昭和56年/1981年下半期）『蒲田行進曲』（つかこうへい）『機雷』（光岡明） [H29]2017/2/19upload 第85回（昭和56年/1981年上半期）『人間万事塞翁が丙午』（青島幸男） [H29]2017/2/26upload 第84回（昭和55年/1980年下半期）『元首の謀叛』（中村正軌） [H29]2017/3/5upload 第83回（昭和55年/1980年上半期）「花の名前」「かわうそ」「犬小屋」（向田邦子）『黄色い牙』（志茂田景樹） [H29]2017/3/12upload 第81回（昭和54年/1979年上半期）『ナポレオン狂』（阿刀田高） [H29]2017/3/19upload 第78回（昭和52年/1977年下半期）第79回（昭和53年/1978年上半期） [H29]2017/3/26upload 第76回（昭和51年/1976年下半期）『子育てごっこ』（三好京三） [H29]2017/4/2upload 第120回（平成10年/1998年下半期）『理由』（宮部みゆき）第121回（平成11年/1999年上半期）『柔らかな頬』（桐野夏生）『王妃の離婚』（佐藤賢一） [H29]2017/4/9upload 第67回（昭和47年/1972年上半期）『斬（ざん）』（綱淵謙錠） [H29]2017/4/16upload 第130回（平成15年/2003年下半期）『号泣する準備はできていた』（江國香織）『後巷説百物語』（京極夏彦） [H29]2017/4/23upload 第63回（昭和45年/1970年上半期）『軍旗はためく下に』（結城昌治） [H29]2017/4/30upload 第61回（昭和44年/1969年上半期）『戦いすんで日が暮れて』（佐藤愛子） [H29]2017/5/7upload 第56回（昭和41年/1966年下半期）「蒼ざめた馬を見よ」（五木寛之） [H29]2017/5/14upload 第16回（昭和17年/1942年下半期）「強情いちご」（田岡典夫）「寛容」（神崎武雄） [H29]2017/5/21upload 第48回（昭和37年/1962年下半期）「江分利満氏の優雅な生活」（山口瞳） [H29]2017/5/28upload 第129回（平成15年/2003年上半期）『4TEEN』（石田衣良）『星々の舟』（村山由佳） [H29]2017/6/4upload 第122回（平成11年/1999年下半期）『長崎ぶらぶら節』（なかにし礼）～第125回（平成13年/2001年上半期）『愛の領分』（藤田宜永）

余聞と余分第9期	Last Update●[H28]2016/5/29
芸能人と直木賞 [H27]2015/6/7～[H28]2016/5/29	[H27]2015/6/7upload 池部良は言われた、「次の直木賞を目ざして精進している」。 …（昭和33年/1958年10月）〔昭和33年/1958年10月、『オレとボク』（小山書店新社）刊行〕 [H27]2015/6/14upload うつみ宮土理は言った、「目標は直木賞をとること」。 …（平成4年/1992年10月）〔昭和63年/1988年2月、「くねり坂」が『文學界』に転載〕〔平成2年/1990年11月、『私の読書日記』（毎日新聞社）刊行〕 [H27]2015/6/21upload 景山民夫は言った、「直木賞をとって半年して、空虚な気持ちになった」。 …（平成4年/1992年4月）〔昭和62年/1987年7月、第97回直木賞候補〕〔昭和63年/1988年7月、第99回直木賞受賞〕 [H27]2015/6/28upload 阿木燿子は言われた、「賞を取るような小説を書けばいいのに」。 …（平成6年/1994年12月）〔平成1年/1989年10月、『指輪の重さ』（集英社）刊行〕 [H27]2015/7/5upload ビートたけしは言われた、「現在の直木賞系の作家と並べても遜色のない水準だ」。 …（平成10年/1998年2月）〔昭和60年/1985年9月、『あのひと』（飛鳥新社）刊行〕〔平成8年/1996年10月、『草野球の神様』（新潮社）刊行〕 [H27]2015/7/19upload 藤本義一は言われた、「テレビに出ているから、直木賞がとれない」。 …（昭和46年/1971年7月）〔昭和44年/1969年7月、第61回直木賞候補〕〔昭和45年/1970年1月、第62回直木賞候補〕〔昭和46年/1971年7月、第65回直木賞候補〕〔昭和49年/1974年7月、第71回直木賞受賞〕 [H27]2015/7/26upload 冨士真奈美は言われた、「直木賞の候補作ぐらいにはなるんじゃないの」。 …（昭和46年/1971年4月）〔昭和46年/1971年5月、「密通」を『小説宝石』に発表〕〔昭和58年/1983年7月、「暗射地図」を『別冊婦人公論』に発表〕 [H27]2015/8/2upload 大槻ケンヂは言った、「直木賞も見えてきたか!?　と舞い上がってしまった」。 …（平成24年/2012年5月）〔平成6年/1994年11月、『くるぐる使い』（早川書房）刊行〕 [H27]2015/8/9upload 戸川昌子は言った、「直木賞候補になりましたのでよく売れました」。 …（平成3年/1991年7月）〔昭和39年/1964年1月、第50回直木賞候補〕 [H27]2015/8/16upload さだまさしは言われた、「直木賞、とってほしいなあ」。 …（平成13年/2001年10月）〔平成13年/2001年9月、『精霊流し』（幻冬舎）刊行〕 [H27]2015/8/23upload 桂三枝は言った、「直木賞をねらっています」。 …（昭和62年/1987年4月）〔昭和62年/1987年4月、『ゴルフ夜明け前』（サンケイ出版）刊行〕 [H27]2015/8/30upload なかにし礼は言われた、「直木賞も夢ではない」。 …（平成5年/1993年4月）〔平成5年/1993年5月、「遺言歌」を『オール讀物』に発表〕〔平成10年/1998年7月、第119回直木賞候補〕〔平成12年/2000年1月、第122回直木賞受賞〕 [H27]2015/9/6upload 森本毅郎は言われた、「テレビを捨てて、直木賞をねらえ」。 …（昭和63年/1988年6月）〔平成1年/1989年4月、「ＡＤたちの夜」を『オール讀物』に発表〕 [H27]2015/9/13upload 西川のりおは言った、「作家として直木賞を狙います」。 …（平成14年/2002年2月）〔平成14年/2002年3月、『オトンとオカン』（東京書籍）刊行〕 [H27]2015/9/20upload 中山千夏は言った、「二度と直木賞候補にすることもあるまい。静かに小説が書けるだろう」。 …（昭和55年/1980年7月）〔昭和54年/1979年7月、第81回直木賞候補〕〔昭和55年/1980年1月、第82回直木賞候補〕〔昭和55年/1980年7月、第83回直木賞候補〕 [H27]2015/9/27upload 三益愛子は言われた、「別の男から流行作家にのりかえた世渡り上手」。 …（昭和13年/1938年5月）〔昭和10年/1935年8月、川口松太郎、第1回直木賞受賞〕 [H27]2015/10/4upload 高橋洋子は言われた、「本の売れゆきのために文学賞と結びつけられた」。 …（昭和58年/1983年4月）〔昭和56年/1981年8月、第7回中央公論新人賞受賞〕〔昭和57年/1982年7月、第87回芥川賞候補〕 [H27]2015/10/11upload 島田紳助は言った、「「直木賞」というペンネームで本を出したい」。 …（昭和63年/1988年9月）〔昭和63年/1988年7月、『風よ、鈴鹿へ』（小学館）刊行〕 [H27]2015/10/18upload 中島らもは言った、「直木賞の選評を読んで、渡辺淳一はなんてバカなヤツだと思った」。 …（平成16年/2004年6月）〔平成4年/1992年1月、第106回直木賞候補〕〔平成5年/1993年7月、第109回直木賞候補〕〔平成7年/1995年1月、第112回直木賞候補〕 [H27]2015/10/25upload 山下洋輔は言われた、「直木賞関係者が、ノミネートを思いとどまった」。 …（平成5年/1993年9月）〔平成2年/1990年8月、『ドバラダ門』（新潮社）刊行〕 [H27]2015/11/1upload 水嶋ヒロは言われた、「作家が選考委員だったら、疑われずに済んだのに」。 …（平成23年/2011年1月）〔平成22年/2010年12月、『KAGEROU』（齋藤智裕名義、ポプラ社）刊行〕 [H27]2015/11/8upload 小泉今日子は言われた、「この人の名前がついた文学賞があったら、芥川賞より魅力的」。 …（平成10年/1998年2月）〔平成9年/1997年3月、『パンダのan・an』（マガジンハウス）刊行〕 [H27]2015/11/15upload 阿久悠は言った、「直木賞が欲しい、と言うべきだったかもしれない」。 …（平成16年/2004年5月）〔昭和55年/1980年1月、第82回直木賞候補〕〔昭和63年/1988年7月、第99回直木賞候補〕〔平成1年/1989年7月、第101回直木賞候補〕 [H27]2015/11/22upload 北原リエは言われた、「新人賞受賞の記事が、渋澤龍彦の訃報より大きいなんて、世の中狂っている」。 …（昭和62年/1987年8月）〔昭和62年/1987年8月、第30回女流新人賞受賞〕 [H27]2015/11/29upload 劇団ひとりは言った、「直木賞にノミネートされるかも、なんていう噂に、迷惑しています」。 …（平成18年/2006年7月）〔平成18年/2006年1月、『陰日向に咲く』（幻冬舎）刊行〕 [H27]2015/12/6upload 利根川裕は言われた、「直木賞としては物足りない」。 …（昭和44年/1969年4月）〔昭和44年/1969年1月、第60回直木賞候補〕〔昭和44年/1969年7月、第61回直木賞候補〕 [H27]2015/12/13upload 室井佑月は言った、「金屏風の前で記者会見するのが夢です。直木賞受賞とか」。 …（平成10年/1998年12月）〔平成10年/1998年6月、『熱帯植物園』（新潮社）刊行〕 [H27]2015/12/20upload 内藤陳は言った、「文学賞の選考委員たちは、あれやこれやとリクツをつける」。 …（昭和62年/1987年8月）〔昭和58年/1983年5月、『読まずに死ねるか！』（集英社）刊行〕 [H27]2015/12/27upload 野坂昭如は言った、「直木賞がほしくてＴＶをやめた」。 …（昭和52年/1977年12月）〔昭和42年/1967年7月、第57回直木賞候補〕〔昭和43年/1968年1月、第58回直木賞受賞〕 [H28]2016/1/3upload 山田邦子は言った、「毎回、直木賞を狙っている。けど私の作品はムリかなあ」。 …（平成6年/1994年9月）〔平成2年/1990年6月、『あっかんベーゼ』（太田出版）刊行〕 [H28]2016/1/10upload 板東英二は言った、「直木賞を狙っているわけじゃないけど、ノミネートはされたいですよ」。 …（昭和61年/1986年10月）〔昭和59年/1984年6月、『プロ野球知らなきゃ損する』（青春出版社）刊行〕〔平成10年/1998年10月、『赤い手』（青山出版社）刊行〕 [H28]2016/1/24upload 松野大介は言われた、「ペン芸人の系譜は、圓朝、青島幸男、高田文夫、そしてお前」。 …（平成22年/2010年6月）〔平成7年/1995年5月、『ひとり暮らしボーイズの欲望』（マガジンハウス）刊行〕〔平成20年/2008年1月、『マイホーム・ソング』（富士見書房）刊行〕 [H28]2016/1/31upload 徳川夢声は言われた、「これからまたいつでも、直木賞に選ばれるだろう」。 …（昭和13年/1938年9月）〔昭和13年/1938年8月、第7回直木賞選評言及〕〔昭和14年/1939年8月、第9回直木賞選評言及〕〔昭和24年/1949年7月、第21回直木賞候補〕 [H28]2016/2/7upload なべおさみは言った、「直木賞？　取りたいですね」。 …（平成6年/1994年12月）〔平成6年/1994年12月、『七転八倒少年記』（光文社）刊行〕 [H28]2016/2/14upload ねじめ正一は言われた、「詩人、作家、タレント、民芸店主と４つの顔を持つ異彩」。 …（平成1年/1989年8月）〔平成1年/1989年7月、第101回直木賞受賞〕 [H28]2016/2/21upload タモリは言われた、「末は参議院議員か直木賞作家か、という徴候が、タモリにもある」。 …（昭和57年/1982年4月） [H28]2016/2/28upload 山口洋子は言われた、「程度の低いこんな作品が、直木賞の候補作になるのがおかしい」。 …（昭和59年/1984年8月）〔昭和58年/1983年7月、第89回直木賞候補〕〔昭和59年/1984年7月、第91回直木賞候補〕〔昭和60年/1985年7月、第93回直木賞受賞〕 [H28]2016/3/6upload 椎名桜子は言った、「直木賞とか、もらいたくないわけではなく、考えてないです」。 …（平成1年/1989年3月）〔昭和63年/1988年4月、『家族輪舞曲』（マガジンハウス）刊行〕 [H28]2016/3/13upload 加藤シゲアキは言った、「いつかは直木賞を取れるように頑張りたい」。 …（平成23年/2011年11月）〔平成24年/2012年1月、『ピンクとグレー』（角川書店）刊行〕 [H28]2016/3/20upload 志茂田景樹は言った、「直木賞、もういらないと思います」。 …（平成5年/1993年7月）〔昭和55年/1980年7月、第83回直木賞受賞〕 [H28]2016/3/27upload 野村沙知代は言われた、「逮捕される前に「直木賞候補になりたい」と話していましたよ」。 …（平成14年/2002年3月）〔平成20年/2008年5月、『老疼の雫』（文藝春秋）刊行〕 [H28]2016/4/3upload 落合恵子は言われた、「直木賞に対しては意外に淡々としている」。 …（昭和62年/1987年1月）〔昭和58年/1983年1月、第88回直木賞候補〕〔昭和59年/1984年7月、第91回直木賞候補〕〔昭和60年/1985年1月、第92回直木賞候補〕〔昭和61年/1986年1月、第94回直木賞候補〕〔昭和62年/1987年1月、第96回直木賞候補〕 [H28]2016/4/10upload リリー・フランキーは言われた、「話題になるためにも、直木賞の候補にならないかな、と思っていました」。 …（平成19年/2007年3月）〔平成17年/2005年6月、『東京タワー』（扶桑社）刊行〕 [H28]2016/4/17upload 太田光は言った、「ハクをつけたいので、本屋大賞か直木賞を狙いたい」。 …（平成24年/2012年1月）〔平成22年/2010年10月、『マボロシの鳥』（新潮社）刊行〕〔平成24年/2012年1月、『文明の子』（楓書店）刊行〕 [H28]2016/4/24upload 押切もえは言われた、「文芸誌デビューで真剣に「直木賞」狙い」。 …（平成26年/2014年12月）〔平成27年/2015年1月、「抱擁とハンカチーフ」を『小説新潮』に発表〕〔平成28年/2016年5月、第29回山本周五郎賞候補〕 [H28]2016/5/1upload 塩田丸男は言われた、「直木賞候補作に、ふだんの軽やかなエッセイに隠された重いものを見たような気がした」。 …（昭和58年/1983年10月）〔昭和58年/1983年7月、第89回直木賞候補〕 [H28]2016/5/8upload 高峰秀子は言われた、「十人の名文家を選べといわれたら、その一人に入れたいくらい」。 …（昭和51年/1976年7月）〔昭和51年/1976年2月+5月、『わたしの渡世日記』（朝日新聞社）刊行〕 [H28]2016/5/15upload 柏原芳恵は言われた、「直木賞受賞作家をめざしている!?」。 …（昭和61年/1986年2月） [H28]2016/5/22upload 又吉直樹は言った、「時代時代で事件性のある作品が話題になってきた」。 …（平成28年/2016年1月）〔平成27年/2015年7月、第153回芥川賞受賞〕 [H28]2016/5/29upload 青島幸男は言った、「中山千夏ちゃんが候補になったことがショックで、小説書きに一生懸命になった」。 …（昭和56年/1981年7月）〔昭和56年/1981年7月、第85回直木賞受賞〕

余聞と余分第8期	Last Update●[H27]2015/5/31
直木賞に対する批判の系譜 [H26]2014/6/1～[H27]2015/5/31	[H27]2015/3/8upload 「こんなもの、いくら何でも、永続きするとは思えない。」 …貴司山治　『読売新聞』昭和11年/1936年4月28日「文藝賞合併論」 [H26]2014/6/29upload 「賞を出すものの間接の利益心に、警戒せよ」 …青野季吉　『政界往来』昭和12年/1937年1月号「文藝時評　文学賞時代について」 [H26]2014/9/21upload 「大衆文藝の大家と言われる直木賞委員、じっさいは後進に対して無関心で冷淡。」 …無署名　『文学建設』昭和14年/1939年11月号「文学建設」 [H26]2014/6/8upload 「初めて名前を聞くような作家がとった」 …無署名　『新潮』昭和18年/1943年4月号「文学賞と作品の評価」 [H26]2014/11/23upload 「直木賞は性格がアイマイだ、もっと性格をはっきり規定したほうがいい。」 …小原壮助　『東京新聞』昭和25年/1950年6月3日付「大波小波」 [H27]2015/3/29upload 「選考委員に評論家が加わっておらず、作家ばかり。」 …大宅壮一　『文學界』昭和25年/1950年11月号「文学主権論」 [H27]2015/5/24upload 「『オール讀物』に書かなきゃ直木賞はもらえない、という非難は根強い。」 …北島真　『読切読物倶楽部』昭和28年/1953年新春増刊号［1月］「直木賞のこと」 [H27]2015/4/12upload 「菊池寛は「直木賞をやめてしまおう、とときどき思う」と言っていた。」 …宇野浩二　『別冊文藝春秋』49号［昭和30年/1955年12月］「苦と楽の思ひ出」 [H26]2014/8/24upload 「純文学の中堅作家に授賞するのは、直木賞としては筋ちがいだ。」 …十返肇　『随筆　筆一本』昭和31年/1956年1月・鱒書房刊所収「文学賞を斬る」 [H27]2015/4/19upload 「上品すぎるもの、たくましさのないものは、直木賞的じゃない。」 …臼井吉見、中村光夫　『新潮』昭和32年/1957年12月号「今年の文壇――座談会――」 [H26]2014/11/9upload 「ただ「直木賞受賞者」であることが、多くの人に先入観を与えてしまう。」 …江崎誠致　『別冊文藝春秋』70号［昭和34年/1959年12月］「小説芥川賞」 [H26]2014/12/28upload 「とりたければ、文壇の有力者のところへ部屋入りするのがいいよ。」 …杉浦明平　『別冊新日本文学』2号［昭和36年/1961年11月］「文学賞入門――受賞うけあいの秘ケツを語る毒舌篇」 [H26]2014/6/22upload 「文学はフィクション、という考え方にこだわるな」 …無署名　『自由』昭和37年/1962年9月号「芥川賞と直木賞の間」 [H27]2015/3/1upload 「日本では他の文学賞にくらべて芥川賞・直木賞があまりに強すぎる。」 …橋爪健　『小説新潮』昭和39年/1964年1月号、2月号「芥川賞――文壇残酷物語――」 [H27]2015/1/4upload 「芥川賞・直木賞というと、何かとてつもなく偉いものと考えるのはどうかと思う。」 …無署名　『週刊サンケイ』昭和39年/1964年2月3日号「芥川賞・直木賞発表前一週間の候補者たち」 [H26]2014/6/15upload 「「大人の文学」など意識しないでほしい」 …保昌正夫　『國文學　臨時増刊　大衆文学のすべて』昭和40年/1965年1月「直木賞の功罪」 [H27]2015/3/15upload 「娯楽のために書かれた小説は、大衆小説として評価できても、文学じゃない。」 …日沼倫太郎　『純文学と大衆文学の間』昭和42年/1967年5月・弘文堂新社刊 [H26]2014/8/17upload 「直木賞受賞者は芥川賞受賞者とちがって、ただ読者のために書いてきた。」 …（斬）　『朝日ジャーナル』昭和44年/1969年8月3日号「芥川賞・直木賞の虚実――選考委員の狂った目――」 [H27]2015/3/22upload 「直木賞の受賞作は、秀作とはかぎらない。」 …藤井重夫　『文藝首都』昭和45年/1970年終刊記念号［2月］「文芸首都のＯＢ」 [H26]2014/10/26upload 「じっくり書きこむタイプの作家は、とらないほうがいいかも。」 …（Ｓ・Ｋ）　『外語文学』8号［昭和46年/1971年3月］「候補にたかった話」 [H26]2014/8/10upload 「いっそ〈文春賞〉にしたほうがいい。」 …匿名編集者たち　『噂』昭和47年/1972年3月号「大陥没期を迎えた直木賞」 [H26]2014/10/19upload 「東京の出版社が主導する直木賞では拾えないような作品を。」 …奥野健男　『北國新聞』昭和48年/1973年10月31日「鮮明な賞の性格～第一回泉鏡花文学賞選考経過から～」 [H26]2014/9/14upload 「SF作家が直木賞を逸するのは、選考委員の頭が古いせい。」 …酒井秀晴　『SFマガジン』昭和50年/1975年4月号「てれぽーと」投稿文 [H26]2014/11/2upload 「賞を与える側に嫉視をおぼえさせ、脅威を感じさせる出来映えのものは、受賞できない。」 …久保田正文　『作家論』昭和52年/1977年7月・永田書房刊所収「立原正秋」 [H26]2014/7/6upload 「文学賞は嫌われ続けている。なぜなら多くの悪癖があるから」 …長野祐二　『新人作家はなぜ認められない―作家の不遇時代考―』昭和52年/1977年12月・村松書館刊 [H26]2014/7/27upload 「発表されたすべての小説のなかから選んでいるわけじゃないし、大騒ぎするほどの賞じゃない。」 …柳田邦夫×板坂剛　『現代の眼』昭和54年/1979年5月号「芥川賞に群らがる若者たちの「老醜」」 [H27]2015/2/1upload 「いまの芥川賞と直木賞はもう、フェスティバル、お祭り」 …紀田順一郎、渡部昇一、小田島雄志　『文藝春秋』昭和54年/1979年11月号「鼎談書評　『回想の芥川・直木賞』」 [H26]2014/10/5upload 「ちまたで人気のある候補者を落とす、世間知らずの選考委員たち」 …青野丕雄　『サンデー毎日』昭和55年/1980年2月3日号「有名人直木賞候補　三者三振」 [H26]2014/11/30upload 「文学賞をあげて本を売る、ベストセラー商法の白眉。」 …真下俊夫　『創』昭和57年/1982年11月号「ベストセラー商法の道具と化した文学賞」 [H27]2015/1/18upload 「芥川賞・直木賞は落日を迎えている。」 …坂口義弘　『キミはこんな社長のいる文藝春秋社を信じることができるか？』昭和58年/1983年4月・幸洋出版刊所収「マスコミに現れた文春三賞（芥川賞・直木賞・大宅賞）の評判」 [H27]2015/5/31upload 「選考委員が一致して推せないのなら、受賞させるな。」 …松島芳石　『読売新聞』昭和58年/1983年8月27日「直木賞作家を安易に作るな」 [H26]2014/12/14upload 「直木賞の受賞者とは、八百長賞（ショー）に踊らされている、かなしき文学商人。」 …本多勝一　『潮』昭和58年/1983年11月号「菊池寛賞を改めて拒否しなおす」 [H26]2014/8/3upload 「大衆文芸の賞なんだから、売れている本にあげるのが道理。」 …ビートたけし　『週刊ポスト』昭和60年/1985年9月6日号「ビートたけしの続毒針巷談52」 [H27]2015/4/5upload 「選考委員の人事だって、けっきょくは話題づくり。」 …清水靖子　『サンデー毎日』昭和62年/1987年6月14日号「芥川・直木賞　選考委に初の女流四氏」 [H27]2015/4/26upload 「受賞者がタレントのように持てはやされてきたので、その軌道修正、か。」 …（草）　『読売新聞』昭和63年/1988年1月16日「軌道修正？した芥川賞　熟年ずらり、水準高かった候補作」 [H27]2015/2/8upload 「小説の意図が伝わらず、選評が期待はずれ」 …堀和久　『歴史と旅』昭和63年/1988年5月号～平成3年/1991年4月号「直木賞残念記」他 [H26]2014/11/16upload 「候補者を公表して騒ぎ立てることが、文学振興を阻害しているのではないか。」 …島比呂志　『来者のこえ―続・ハンセン病療養所からのメッセージ』昭和63年/1988年9月・社会評論社刊所収「文学賞について」 [H26]2014/12/21upload 「かくべついうべきことをもたない。」 …江藤淳　『全文芸時評　上巻　昭和33年～46年』平成1年/1989年11月・新潮社刊 [H26]2014/12/7upload 「直木賞の第一の罪、それは賞をショー化させてきたことだ。」 …藤田昌司　『現代文学解体新書――売れる作家と作品の秘密』平成1年/1989年12月・オール出版刊所収「芥川賞直木賞の功罪」 [H26]2014/8/31upload 「今回の芥川賞受賞作は、これが直木賞だと言われても、誰も不思議に思わない。」 …絓秀実　『アサヒグラフ』平成2年/1990年2月9日号「芥川賞」 [H27]2015/2/22upload 「これが日本の文学のすべて、であるかのような錯覚を世間にもたらしている。」 …荒野一狼　『週刊時事』平成4年/1992年2月8日号「芥川賞　日本の文学をゆがめた？半世紀」 [H27]2015/2/15upload 「ニュースの扱いが小さくなってきた。」 …無署名　『噂の眞相』平成4年/1992年3月号「最近の芥川・直木賞の事情　選考委員の眼力に疑問の声　ニュースの扱いも下火傾向」 [H27]2015/5/17upload 「近い将来、大衆小説界をリードしていくのは山周賞になるだろう。」 …無署名　『本の雑誌』平成5年/1993年7月号「山周賞はエライ！」 [H27]2015/5/10upload 「直木賞の選考委員は、入れ替えるべきだ。」 …茶木則雄　『このミステリーがすごい！2000年版』平成11年/1999年12月・宝島社刊「狂犬三兄弟がいく！」 [H27]2015/1/25upload 「直木賞からは、売りたい本が選ばれない。」 …浜本茂、杉江由次　『広告』平成16年/2004年5月号「全国の書店員が投票中　一番売りたい本はこの本です」取材・文：嶋浩一郎 [H27]2015/5/3upload 「直木賞をとると、それだけでいきなり名士扱いされて困る。」 …奥田英朗　『オール讀物』平成16年/2004年9月号「奥田英朗がドクター伊良部を訪ねたら」 [H26]2014/9/28upload 「みなさん驚くべきことに直木賞は新人賞ではないことが明らかになりました」 …無署名　『日経エンタテインメント！』平成17年/2005年9月号「「となり町戦争」を落とした直木賞選考委員の内部事情」 [H26]2014/10/12upload 「受賞して当然の候補者たちが何人もいる。（でも、落とされる。）」 …大森望　『PLAYBOY』平成19年/2007年1月号「最も直木賞に近いミステリー作家はだれだ？」 [H26]2014/6/1upload 「受賞者のその後は死屍累々」 …加藤英太郎　『THEMIS』平成20年/2008年9月号「芥川賞の社会現象化とはしゃぐマスコミを叱る」 [H26]2014/7/20upload 「昔の文学賞受賞作に比べると、最近の劣化は甚だしい」 …深田祐介　『WiLL』平成24年/2012年6月号「芥川賞の退廃きわまれり」 [H26]2014/9/7upload 「もはや直木賞と芥川賞は、制定し直すべきではないか。」 …山崎國紀　『知られざる文豪　直木三十五』平成26年/2014年7月・ミネルヴァ書房刊

余聞と余分第7期	Last Update●[H26]2014/5/25
選考委員たちの激闘史 [H25]2013/6/16～[H26]2014/5/25	[H25]2013/6/16upload 作品のみならず人物までも評してしまう伝統の継承。川口松太郎〔選考委員〕VS 野坂昭如〔候補者〕 [H25]2013/6/23upload 受賞できなかった作品も、大切に評するお人柄。田辺聖子〔選考委員〕VS 黒川博行〔候補者〕 [H25]2013/6/30upload 「あまり勤勉な審査員ではなかった」と自分で言っちゃう人。白井喬二〔選考委員〕VS 岩下俊作〔候補者〕 [H25]2013/7/7upload 受賞者も落選者も傷つけない魔性の女。宮部みゆき〔選考委員〕VS 原田マハ・桜木紫乃・伊東潤・宮内悠介・恩田陸〔以上候補者〕 [H25]2013/7/21upload 直木賞に背骨がなく何かスッキリしないのは、それは当然です。阿刀田高〔選考委員〕VS 道尾秀介〔候補者〕 [H25]2013/7/28upload 「選考委員会」という社会のなかにあっても、懸命にマジメにお勤め。源氏鶏太〔選考委員〕VS 武田八洲満〔候補者〕 [H25]2013/8/4upload 面倒くさがって直木賞との付き合いを絶った超人気作家。獅子文六〔選考委員〕VS 徳川夢声〔候補者〕 [H25]2013/8/11upload 火花散る、「人間を描け」派 VS ミステリー界の逸材との闘い。水上勉〔選考委員〕VS 連城三紀彦〔候補者〕 [H25]2013/8/18upload 巷では小説界の危機と叫ばれる状況。おのずと選考にも力が入る。井上ひさし〔選考委員〕VS 泡坂妻夫〔候補者〕 [H25]2013/8/25upload みんなと同じじゃつまらない。いかに平凡から脱するか、を追求する。宮城谷昌光〔選考委員〕VS 三崎亜記〔候補者〕 [H25]2013/9/1upload 探偵作家が文学を語り、文学賞の権威を奉って、毀誉褒貶。木々高太郎〔選考委員〕VS 藤井千鶴子〔候補者〕 [H25]2013/9/8upload ストーリーらしいストーリーのない純文学なんて、ああ、つまらないなと断言。柴田錬三郎〔選考委員〕VS 三浦浩〔候補者〕 [H25]2013/9/15upload 「私」を語り続けられなかった人が、「私」を語る人に送った賛辞。久米正雄〔選考委員〕VS 橘外男〔候補者〕 [H25]2013/9/22upload しみじみしっとりしたのもいいけど、娯楽性を忘れたらダメだよね、直木賞は。藤沢周平〔選考委員〕VS 志水辰夫〔候補者〕 [H25]2013/9/29upload そうさ、時流に乗ることこそ我が人生。片岡鐵兵〔選考委員〕VS 木村荘十〔候補者〕 [H25]2013/10/6upload 賞をあげられていたら、よかったんだけどね。そうも行かなくてね。まあ酒でも飲もうや。井伏鱒二〔選考委員〕VS 木山捷平〔候補者〕 [H25]2013/10/13upload ほんとに何度いってもわからない奴だな、……もう賛成するしかないか。浅田次郎〔選考委員〕VS 池井戸潤〔候補者〕 [H25]2013/10/20upload せっかく推したけど味方なし、の悲哀、いくたびも。山口瞳〔選考委員〕VS もりたなるお〔候補者〕 [H25]2013/10/27upload 直木賞をウラで操る策士か、はたまた単なる面倒くさがり屋か。三上於菟吉〔選考委員〕VS 鷲尾雨工〔候補者〕 [H25]2013/11/3upload 推理小説好きからの期待を一身に背負い、でもやっぱり、ふつうのひとりの選考委員。松本清張〔選考委員〕VS 笹沢左保〔候補者〕 [H25]2013/11/10upload 稚拙で野暮ったいものこそ「花」だと言い切る反骨ジジイ。中山義秀〔選考委員〕VS 永岡慶之助〔候補者〕 [H25]2013/11/17upload 揉めゴトの好きなまわりの注視を浴び、直木賞史上最大の辞任ニュースを引き起こす。城山三郎〔選考委員〕VS 胡桃沢耕史〔候補者〕 [H25]2013/11/24upload 人間年をとるとね、珍しいからといって惹かれたり興味をもったりしなくなるんだよ。津本陽〔選考委員〕VS 古処誠二〔候補者〕 [H25]2013/12/1upload わずか一回、暗喩まみれの選評一篇しか残さず。中野実〔選考委員〕VS 森荘已池〔候補者〕 [H25]2013/12/8upload イチオシはしてくれない厳しい人、でも温かく励ます優しい人。伊集院静〔選考委員〕VS 桜木紫乃〔候補者〕 [H25]2013/12/15upload もっといいものが書けるはずだ、と期待をふくらませ、ふくらませ、どんどんふくらませ……。吉川英治〔選考委員〕VS 南條範夫〔候補者〕 [H25]2013/12/22upload 直木賞がノンフィクション作品を選ぶわけないじゃん、という風評に敢然と立ち向かった男。大佛次郎〔選考委員〕VS 田中穣〔候補者〕 [H25]2013/12/29upload この人がいない直木賞なんて考えられません。まだまだ辞めないでください。渡辺淳一〔選考委員〕VS 東野圭吾〔候補者〕 [H26]2014/1/5upload まわりの人に煙たがられ、時流とマッチしていなくてもなお、一つ道を行く師弟。小島政二郎〔選考委員〕VS 津田信〔候補者〕 [H26]2014/1/19upload 「直木賞とＳＦ」の歴史に深く関わりつづけたＳＦファン（自称）。村上元三〔選考委員〕VS 景山民夫〔候補者〕 [H26]2014/1/26upload 力量があるのにまだ注目されていない、そんな作家を励ます存在でありたい。新田次郎〔選考委員〕VS 中山千夏〔候補者〕 [H26]2014/2/2upload 臆せずに迎合せずに、賛成か反対かをはっきり言う。選考委員として当然のこと。池波正太郎〔選考委員〕VS 落合恵子〔候補者〕 [H26]2014/2/9upload 『東京朝日新聞』たった一紙のおかげで、語り継がれる名ゼリフ。菊池寛〔選考委員〕VS 川口松太郎〔候補者〕 [H26]2014/2/16upload 何だかんだと顔が広いので、自分のことが出てくる小説も、選考する羽目に。今日出海〔選考委員〕VS 植草圭之助〔候補者〕 [H26]2014/2/23upload 賞の選考なんてやりたくない、と言う委員に、賞なんて欲しくねえよ、と返す声。司馬遼太郎〔選考委員〕VS 西村寿行〔候補者〕 [H26]2014/3/2upload 落選して、受賞しないまま書き続け、選考委員になった先に待っていたのは、苦悩。北方謙三〔選考委員〕VS 山本兼一〔候補者〕 [H26]2014/3/9upload 直木賞の枠から外れるものにこそ、直木賞をあげたいと思いながら、ふらふら漂う。五木寛之〔選考委員〕VS 京極夏彦〔候補者〕 [H26]2014/3/16upload 直木賞の選考委員会は、天才や大作家を送り出す機関ではない。海音寺潮五郎〔選考委員〕VS 野村尚吾〔候補者〕 [H26]2014/3/23upload 何がきても怒らない。ただ、困ったり、心強く思ったりするのみ。陳舜臣〔選考委員〕VS 酒見賢一〔候補者〕 [H26]2014/3/30upload 長く人生を歩んできた翁いわく、「最近のミステリーはランクが落ちる」黒岩重吾〔選考委員〕VS 中島らも〔候補者〕 [H26]2014/4/6upload 私はもうボケた、ということを言い始めてから直木賞委員になった人。石坂洋次郎〔選考委員〕VS 松代達生〔候補者〕 [H26]2014/4/13upload 選評とは、選考経緯を書く場ではなく、作品評をするところ。桐野夏生〔選考委員〕VS 高野和明〔候補者〕 [H26]2014/4/20upload 清新さが欲しいよねえ、清新さがないのに賞とったおれが言うのも何だけどねえ。永井龍男〔選考委員〕VS 田宮虎彦〔候補者〕 [H26]2014/4/27upload 忠告・注意をする先輩と、まったく気にしない能天気な後輩。平岩弓枝〔選考委員〕VS 宇江佐真理〔候補者〕 [H26]2014/5/4upload 賞で結ばれた二人、20数年後またも賞にて相まみえる。阿川弘之〔選考委員〕VS 深田祐介〔候補者〕 [H26]2014/5/11upload 直木賞を受けるチャンスをことごとく逃し、別の社の賞を受けた者たち。濱本浩〔選考委員〕VS 大林清〔候補者〕 [H26]2014/5/18upload 緻密さを欠いたところから生まれる選評が、みんなからツッコまれて大人気。林真理子〔選考委員〕VS 森見登美彦〔候補者〕 [H26]2014/5/25upload 大衆文芸の場合、一作二作では作家の将来を見抜けない、と言い張る。佐佐木茂索〔選考委員〕VS 『新喜劇』同人〔候補者〕

余聞と余分第6期	Last Update●[H25]2013/6/9
直木賞（裏）人物事典 [H24]2012/6/17～[H25]2013/6/9	[H24]2012/6/17upload 気まぐれな親分が言い出したタワゴトを真に受けて、ほんとに直木賞をつくってしまった人。佐佐木茂索（文藝春秋社専務→文藝春秋新社社長） [H24]2012/6/24upload 「出版社のための直木賞」の選考会をどう司会進行するか、礎を築く。鷲尾洋三（『文藝春秋』編集長、日本文学振興会常務理事） [H24]2012/7/1upload 同人雑誌の小説のなかから賞を選ぶんだから、日本の文学賞はけっこうフェアだ、と指摘。小松伸六（文芸評論家） [H24]2012/7/8upload ほかの並み居るライバル料亭をおさえて、文春幹部の心をつかんだ、デキる経営者。木村さく（「新喜楽」女将） [H24]2012/7/22upload いつのまにやら、直木賞・芥川賞の性質をそのまま体現したかのような人に。大森望（ＳＦ翻訳家） [H24]2012/7/29upload 3つの受賞作を出しても、なお版元は火の車。それが直木賞。豊島澂（光風社社長） [H24]2012/8/5upload 「直木賞」ネタをうまく活用した、あざやかな文章芸でブイブイ言わす。百目鬼恭三郎（朝日新聞学芸記者） [H24]2012/8/12upload 直木賞とは何の縁もなさそうに見えて、いや、しっかり足跡を遺す、さすが大乱歩。江戸川乱歩（第一次『大衆文藝』同人、『宝石』編集責任） [H24]2012/8/19upload 直木賞のことを温かい目で見守ってくれた、大衆文学研究界の良心。武蔵野次郎（大衆文芸評論家） [H24]2012/8/26upload 1970年代、批判を受けつつ、それでも直木賞の予想や下馬評記事を書きつづけた。山本容朗（文芸評論家） [H24]2012/9/2upload 直木賞や芥川賞を狙える作家を発掘して育てるために、公募の新人賞を創設。上林吾郎（『文學界』編集長→『オール讀物』編集長） [H24]2012/9/9upload 直木賞・芥川賞とひと口に言っても、本の売れ方、全然違うんですよね。植田康夫（『週刊読書人』編集者） [H24]2012/9/16upload 芥川賞を通じてしか直木賞を見ることができない、なかばまっとうな文学賞観を示す。保昌正夫（文芸評論家） [H24]2012/9/23upload 直木賞は勝手に決まるのではなく、舵取りしている裏方がいるわけです。高橋一清（日本文学振興会理事） [H24]2012/9/30upload 直木賞は文芸の世界のためだけのものではない。みんなのものだ。溝川徳二（『芥川・直木賞名鑑』編者） [H24]2012/10/7upload 「直木賞製造マシーン」の異名から放たれる腐臭に耐えられず、早々に直木賞の枠から脱出。見城徹（角川書店編集者→幻冬舎社長） [H24]2012/10/14upload 直木賞・芥川賞が創設されるきっかけになった記事を書いたのは私だ、と言った男。川崎竹一（『文藝通信』編集部員） [H24]2012/10/21upload 直木賞の世界のなかでアガワといえば、今や弘之をさしおいて佐和子。阿川佐和子（『週刊文春』対談ホステス役） [H24]2012/10/28upload あえて直木賞については踏み込まず、常識的な大衆文芸研究に邁進。清原康正（大衆文芸評論家） [H24]2012/11/4upload 「直木賞をとったものには、もう興味ない」。というのは、直木賞病のひとつの症状です。北上次郎（ミステリー評論家） [H24]2012/11/11upload 直木賞の候補にあがるような作品を次々と載せる雑誌をつくったことは、幸運か不運か。石井英之助（『オール讀物』編集部員→六興出版社社長） [H24]2012/11/18upload 大衆文芸の通俗化をくい止めようと孤軍奮闘した、直木賞の「戦友」。中谷博（大衆文芸評論家） [H24]2012/11/25upload 直木賞の歴史を書いた文春マン。ワタクシ、勝手ながら縁を感じます。岡崎満義（『オール讀物』編集部員→『文藝春秋』編集長） [H24]2012/12/2upload 直木賞ってさ、最初からよくわからない賞だったんだよね、と昭和30年代に指摘。瀬沼茂樹（文芸評論家） [H24]2012/12/9upload 権威の臭いがするものは取り上げずにいられない、文学賞の併走者。斎藤美奈子（文芸評論家） [H24]2012/12/16upload 直木賞は『小説新潮』の苦難を救えなかったけど、『小説新潮』は直木賞にとって大事な存在です。川野黎子（『小説新潮』編集長） [H24]2012/12/23upload 営業政策で始めただけの文学賞が、やたら権威化することに、イラッとする。戸川貞雄（日本文学報国会理事） [H24]2012/12/30upload 彼のまわりに人が集まると、自然と直木賞が引き寄せられる、とてつもない磁力。長谷川伸（新鷹会主宰） [H25]2013/1/6upload 1990年代前半、直木賞をとった渋いオジサンたちとよく対談していた、といえばこの人。桂三枝（『週刊読売』対談ホスト役） [H25]2013/1/20upload 2000年代、新聞紙上の文学賞ニュースを牽引する、強烈な文学賞脳。佐藤憲一（読売新聞文化部記者） [H25]2013/1/27upload 直木賞って無理に受賞者を出さなくてもいいんだよ、の時代を演出した編集者。安藤満（『オール讀物』編集長） [H25]2013/2/3upload 一般読者を対象にせっせと文学賞のことを語りつづけた、「文学賞（軽）評論」の巨人。十返肇（文芸評論家） [H25]2013/2/10upload 次から次へと沸き出る昭和10年代の大衆文壇こぼれ話。萱原宏一（大日本雄弁会講談社編集者） [H25]2013/2/17upload 「現代文学に大きな役割を果たしてきた」芥川賞の資料を集めるついでに、どうせだからと直木賞もとりあえず。小田切進（日本近代文学館理事長） [H25]2013/2/24upload 山本周五郎から拒否されるほど、直木賞本体とは一心同体の〈オマケ〉。矢野八朗＝村島健一（『オール讀物』直木賞受賞者インタビュアー） [H25]2013/3/3upload 文壇事情にくわしいことがアダとなり、興味もない文学賞のことを何度も書かされて。巖谷大四（文芸評論家） [H25]2013/3/10upload 直木賞の運営をまかされ、思うぞんぶん直木賞を出版社経営に活かせる立場に。香西昇（『オール讀物』編集長→日比谷出版社経営者） [H25]2013/3/17upload 直木三十五に沁みついた「直木賞ほど知られていない」の状況に、果敢に立ち向かう。植村鞆音（直木三十五の甥） [H25]2013/3/24upload 資料に忠実に書く、しかも編集者としての回想記も書ける、最強の直木賞記録者。大村彦次郎（『小説現代』編集長） [H25]2013/3/31upload 作家の牛耳る直木賞・芥川賞のなかに編集者の血を送り込んだ、根っからのプロデューサー。池島信平（文藝春秋新社編集局長→文藝春秋社長） [H25]2013/4/7upload まじめな文学研究界のなかに埋もれていた、磨けば輝く文学賞批評の逸材。小川和佑（文芸評論家） [H25]2013/4/14upload 思いつきで「打倒直木賞」の名ゼリフを吐き、本屋大賞vs.直木賞の構図を（無意識裡に）予見する。浜本茂（ＮＰＯ本屋大賞実行委員会理事長） [H25]2013/4/21upload 1960年代、新進作家の背中を押すいっぽうで、売れないはずの「大衆文学研究」分野に挑戦。大竹延（南北社社長） [H25]2013/4/28upload どこまで伝わるかわからない土曜の朝のお茶の間に、直木賞の話題を流しつづけた人。松田哲夫（ブックコメンテーター） [H25]2013/5/5upload 文芸編集者として直木賞を最大限に活用するとともに、「文芸編集者のための直木賞」をつくり上げる。豊田健次（『別冊文藝春秋』編集長→『オール讀物』編集長） [H25]2013/5/12upload 純文学の変質を語るときに、大衆文学の代表、という役を直木賞に当てはめる。進藤純孝（文芸評論家） [H25]2013/5/19upload 「純文学の変質」を語っていたら、ちょうど直木賞・芥川賞の受賞作の境界があいまいになったので大喜び。平野謙（文芸評論家） [H25]2013/5/26upload 芥川賞は芥川賞のことだけで語れます。直木賞は、芥川賞といっしょでないと、語ることなどできないのです。と。長谷川泉（「直木賞事典」編集人） [H25]2013/6/2upload 50年代の「直木賞黄金時代」の中枢にいた名部長、名編集長。小野詮造（文藝春秋新社・事業調査部長→『オール讀物』編集長） [H25]2013/6/9upload 大衆文芸研究界ですら傍流の「直木賞研究」にまで、熱いまなざしを向けた稀有な人。尾崎秀樹（大衆文芸評論家）

余聞と余分第5期	Last Update●[H24]2012/6/10
初候補で受賞した作家列伝 [H23]2011/6/19～[H24]2012/6/10	[H24]2012/1/8upload フィクションじゃなく小説っぽくもない。でも、だからこそ直木賞をとれたのかもしれない。井伏鱒二（第6回　昭和12年/1937年下半期受賞） [H24]2012/1/22upload 「直木賞をとったのに消えていった作家」第一号。……でもそれって、直木賞のせいなの？河内仙介（第11回　昭和15年/1940年上半期受賞） [H23]2011/9/25upload アノ有名人のことを語らずとも、この人には岩手文壇の牽引者としての立派な姿があります。森荘已池（第18回　昭和18年/1943年下半期受賞） [H23]2011/10/16upload 「昔は直木賞をとっても注文ひとつ来なかった」伝説は、どこまでほんとうか？有馬頼義（第31回　昭和29年/1954年上半期受賞） [H23]2011/11/13upload 日々精進する勉強集団、新鷹会。ゴシップネタを生み出す集団、新鷹会。戸川幸夫（第32回　昭和29年/1954年下半期受賞） [H23]2011/12/4upload わざわざ直木賞の受賞など待たずとも、不死鳥は何度でもよみがえる。今東光（第36回　昭和31年/1956年下半期受賞） [H24]2012/2/12upload どうして直木賞で取り上げられたのか、不思議で意外な受賞者、って意味で、いかにも直木賞っぽい受賞。江崎誠致（第37回　昭和32年/1957年上半期受賞） [H23]2011/7/24upload 丹羽文雄のせいでエロ作家に転落し、海音寺潮五郎に救われた文壇人。榛葉英治（第39回　昭和33年/1958年上半期受賞） [H24]2012/5/27upload 発表するあてもなく7年かけて小説を書いていたワーキング・ウーマンが、あれよあれよと、出来すぎなデビュー。山崎豊子（第39回　昭和33年/1958年上半期受賞） [H24]2012/4/1upload 直木賞をとったら華やかに活躍しなきゃいけない、とは誰も期待せず、本人も意識しないで書き続けた栄光。渡辺喜恵子（第41回　昭和34年/1959年上半期受賞） [H23]2011/6/19upload 吉川英治がどこまで本気で授賞に反対したのかは、もはや藪の中。司馬遼太郎（第42回　昭和34年/1959年下半期受賞） [H23]2011/10/30upload 直木賞をとったあの娘にも、とらなかったあの娘にも、ともに幸あれ。杉本苑子（第48回　昭和37年/1962年下半期受賞） [H24]2012/3/18upload 直木賞って作品の出来で決まるんですよね？ってことを忘れさせてくれるほど、もっともらしい噂バナシが巻き起こる。佐藤得二（第49回　昭和38年/1963年上半期受賞） [H23]2011/12/18upload 仲のよくなかった三人の男。一人は受賞できて二人はとれなかったけど。みんな直木賞史に名を残しました。安藤鶴夫（第50回　昭和38年/1963年下半期受賞） [H23]2011/7/31upload 直木賞にまとわりつく「胡散くささ」を際立たせてくれる、代表的な作家。安西篤子（第52回　昭和39年/1964年下半期受賞） [H24]2012/4/22upload 大衆小説文壇に、いきなり現われていきなり去っていき、独自の道を駆け抜けた。新橋遊吉（第54回　昭和40年/1965年下半期受賞） [H24]2012/4/29upload この人のせいで二人の選考委員のクビが飛んだ！とさえ言われてきた、強烈な受賞者の誕生。千葉治平（第54回　昭和40年/1965年下半期受賞） [H23]2011/9/18upload 会社をやめて第一作目で直木賞。ほっと一息。と思ったら直木賞からキツい洗礼が一発。綱淵謙錠（第67回　昭和47年/1972年上半期受賞） [H24]2012/6/10upload 半年前だったら受賞できていなかったよね、と言う人あり。相当レベルの高いもの、と言う人あり。いろいろ。井上ひさし（第67回　昭和47年/1972年上半期受賞） [H23]2011/8/21upload 受賞はまず無理だと思われていた作家の、きらびやかさとは無縁の受賞。長部日出雄（第69回　昭和48年/1973年上半期受賞） [H23]2011/11/20upload あることないこと小説に書いて、あることないこと書き立てられて……。「直木賞作家」の鑑です。三好京三（第76回　昭和51年/1976年下半期受賞） [H23]2011/7/17upload 76年の直木賞の歴史のなかでも奇跡的に異例で特別な受賞者。向田邦子（第83回　昭和55年/1980年上半期受賞） [H23]2011/10/23upload 直木賞作家が毎日テレビに出ている、なんて、まあ異次元な出来事ですわね奥さん。志茂田景樹（第83回　昭和55年/1980年上半期受賞） [H24]2012/6/3upload 小説執筆は趣味のひとつと固く決めているので、直木賞ごときでは動じない。中村正軌（第84回　昭和55年/1980年下半期受賞） [H24]2012/1/1upload 直木賞47年目にしてはじめて話題性だけで売れた記念碑的受賞作。青島幸男（第85回　昭和56年/1981年上半期受賞） [H24]2012/4/8upload よーし、小説どんどん書くぞ、の意欲を封じ込めてでも生きる、デキる地方在住ビジネスマンのジレンマ。光岡明（第86回　昭和56年/1981年下半期受賞） [H23]2011/10/2upload 苦しんで小説を書いたのに、直木賞をとったら何か裏があるんじゃないかと疑われる、ザ・「朴訥にして狡猾」。常盤新平（第96回　昭和61年/1986年下半期受賞） [H24]2012/2/26upload あれだけ直木賞騒ぎで迷惑な思いをした人が、それでも文学賞を擁護してくれるのですよ。嬉しいなあ。山田詠美（第97回　昭和62年/1987年上半期受賞） [H23]2011/8/14upload 暴力的詩人から人情派小説家への転身。計算なのか、はたまた天然なのか。ねじめ正一（第101回　平成1年/1989年上半期受賞） [H23]2011/11/27upload 直木賞と無縁であることが似合う作家・作品に、直木賞が授けられてしまった奇跡。原尞（第102回　平成1年/1989年下半期受賞） [H24]2012/5/13upload 文学賞の候補になるのは嬉しい。でも「世俗」は嫌い。そんな彼が選択した手法は年齢詐称。星川清司（第102回　平成1年/1989年下半期受賞） [H23]2011/6/26upload これ一作だけで、あとは書かなくてもいい、とまで言わしめた。芦原すなお（第105回　平成3年/1991年上半期受賞） [H23]2011/9/4upload 直木賞への期待感が徐々に薄れていった8年間。高橋克彦（第106回　平成3年/1991年下半期受賞） [H23]2011/11/6upload ほんのわずかな選評に傷つき、または勇気づけられ。……作家になるまでにいろいろあったうちの一ページ。伊集院静（第107回　平成4年/1992年上半期受賞） [H23]2011/12/25upload ほんのささいな言葉をネタに、いい年こいた大人たちが騒げる楽しさ。直木賞のおかげ。いや、ミステリーのおかげ。高村薫（第109回　平成5年/1993年上半期受賞） [H24]2012/2/5upload 直木賞をとる前にすでに、新人賞受賞にいたる長ーい努力と、そこからの長ーい苦節とを済ませてしまった人。北原亞以子（第109回　平成5年/1993年上半期受賞） [H24]2012/3/4upload 歴史経済ものから時代小説へ。小説ジャンルを変えてでも、食い扶持を稼がなきゃいけないお父さん。佐藤雅美（第110回　平成5年/1993年下半期受賞） [H24]2012/5/6upload ライバル作家に続いて、遅まきながらいよいよこの人も。文学賞をとって大にぎわい。……ってハナシは3年前に終わってますけど。大沢在昌（第110回　平成5年/1993年下半期受賞） [H23]2011/7/3upload 「会社勤めしながら書きたいものだけ書いていきたい」男の、理想と現実。藤原伊織（第114回　平成7年/1995年下半期受賞） [H24]2012/3/25upload 話題先行の〈きわもの〉のイメージを背負いながら、売れない小説を書きつづけた10年が、ドラマをドラマたらしめる。小池真理子（第114回　平成7年/1995年下半期受賞） [H23]2011/10/9upload 本命の「初候補」をおさえて無印の「初候補」が受賞。ほのぼの微笑む女がひとり。乃南アサ（第115回　平成8年/1996年上半期受賞） [H23]2011/12/11upload 文学賞への執念はからだに沁みついているので、文学賞のことを頭で考える必要なし。車谷長吉（第119回　平成10年/1998年上半期受賞） [H24]2012/5/20upload 「時期尚早だよ」「順調な人生だね」などと言われて、「違う！おれだって苦労してきたんだ！」と叫ぶ31歳。佐藤賢一（第121回　平成11年/1999年上半期受賞） [H23]2011/8/28upload カッコよさとカッコ悪さの勝負。どちらに軍配が上がるか。金城一紀（第123回　平成12年/2000年上半期受賞） [H24]2012/1/29upload 直木賞の候補になりそうにない本は意識的に出さないようにしていたとは。おお。ダークだ。山本文緒（第124回　平成12年/2000年下半期受賞） [H23]2011/8/7upload 並の直木賞作では到達できない、名誉ある称号を与えられた。唯川恵（第126回　平成13年/2001年下半期受賞） [H24]2012/3/11upload 「直木賞はエンターテインメント文学の最高峰」と信じる（誤認も含む）全国ン万人の作家志望者たちの憧れの的。山本一力（第126回　平成13年/2001年下半期受賞） [H23]2011/9/11upload 「直木賞をとっても何も変わらない」。わけはなくて、多少は効果があったようです。村山由佳（第129回　平成15年/2003年上半期受賞） [H24]2012/2/19upload 史上初の看板を背負わされてもマイナー感を失わない。よっ！筋金入りのあまのじゃく！熊谷達也（第131回　平成16年/2004年上半期受賞） [H24]2012/4/15upload 家族たちがかもし出す静かで温かな受賞光景。出版界の馬鹿さわぎがかすんで見えてきます。中島京子（第143回　平成22年/2010年上半期受賞）

余聞と余分第4期	Last Update●[H23]2011/06/12
直木賞のライバルたち [H22]2010/06/27～[H23]2011/06/12	直木賞と関連ぶかい各種文学賞（やその他の賞）を、受賞作・候補作一覧とともにご紹介。エントリー一覧はこちらです。 [H22]2010/06/27～[H23]2011/06/12 upload

余聞と余分第3期	Last Update●[H22]2010/6/20
小説に描かれた直木賞 [H21]2009/6/21～[H22]2010/6/20	[H21]2009/6/21upload 直木賞とは……受賞すれば名前が一躍メジャーになり、親戚連中を見返せる。東野圭吾「もうひとつの助走」 [H21]2009/6/28upload 直木賞とは……「芸術としての文学」とは正反対にある、俗悪な散文すべて。中村光夫「『わが性の白書』」 [H21]2009/7/19upload 直木賞とは……華々しさの象徴。そしてそれは、虐げられた推理文壇にとっての敵。鮎川哲也『死者を笞打て』 [H21]2009/7/26upload 直木賞とは……流行作家になった友人を、ますます勢いに乗らせたもの。泣きっ面に蜂。川上宗薫『流行作家』 [H21]2009/8/2upload 直木賞とは……同人誌を出しつづけるのはお金がかかる。でも受賞者が生まれればそれもチャラになる。松本清張『渡された場面』 [H21]2009/8/9upload 直木賞とは……殺人事件の容疑者になることと、ほぼ同格。森村誠一『捜査線上のアリア』 [H21]2009/8/16upload 直木賞とは……芥川賞をあげるには通俗すぎる、でも惜しい。そんな小説の格好の受け皿。富澤有為男『東洋』 [H21]2009/8/23upload 直木賞とは……受賞したところで、それだけで自動的に作家が売れっ子になるものじゃない。野口冨士男「真暗な朝」 [H21]2009/8/30upload 直木賞とは……純文学と差別する気はないけれど。“区別”されちゃうのは、こりゃ如何ともしがたい。田辺聖子『ゆめはるか吉屋信子』 [H21]2009/9/6upload 直木賞とは……みんながよってたかって馬鹿にする標的。司悠司『ぼくは小説家になった』 [H21]2009/9/13upload 直木賞とは……日本の文学の世界とは、まったく関係はない。上坂高生「清書」「選評」 [H21]2009/9/20upload 直木賞とは……文壇に出るためにどうしても欲しい賞。芥川賞候補を辞退してでも。柴田錬三郎「わが青春無頼帖」 [H21]2009/9/27upload 直木賞とは……批評家がおのれの生命を賭けてまで取り組む世界じゃない。大岡昇平「盗作の証明」 [H21]2009/10/4upload 直木賞とは……当落はさして意味がない。多くの人に読まれるチャンスなのが重要なのだ。吉村昭『一家の主』、津村節子『重い歳月』 [H21]2009/10/11upload 直木賞とは……人間の自尊心を侮辱し、愚弄する非人間的なシステム。小林信彦『悪魔の下回り』 [H21]2009/10/18upload 直木賞とは……受賞後に書きつづけることができないと、自嘲の対象になる。岡田誠三『定年後』 [H21]2009/10/25upload 直木賞とは……エンタメ小説に与えられる賞。と、言い切りたいけど言い切れない。柴田よしき『Miss You』 [H21]2009/11/1upload 直木賞とは……「とれば周囲の目が変わる」。と思われていることそのものが、ユーモアのネタになる。奥田英朗「妻と玄米御飯」その他 [H21]2009/11/8upload 直木賞とは……噂をするなら匿名で。だって悪口いってるのがバレたら、とれなくなっちゃうもん。夢枕獏『仰天・文壇和歌集』 [H21]2009/11/15upload 直木賞とは……ちょっとした主婦でも知ってるよ。「一夜で有名になる」代表的な出来事だってことをね。丹羽文雄『樹海』 [H21]2009/11/22upload 直木賞とは……「候補作家」の肩書は、政治家をめざす者には、アクセサリーとしてはちょうどいい。豊田行二「太陽への挑戦者」 [H21]2009/11/29upload 直木賞とは……眼で追ふに先手々々と蚤逃ぐる徳川夢声『夢諦軒　句日誌二十年』 [H21]2009/12/6upload 直木賞とは……読み手をウンザリさせる自己満足の世界、とはとうてい相容れないもの。岡照正『高１で芥川賞！』 [H21]2009/12/13upload 直木賞とは……直木賞をとれなかった経験が一篇の渾身作を生む。そしてそれが、また候補になる。お見事。胡桃沢耕史『天山を越えて』 [H21]2009/12/20upload 直木賞とは……候補になることは文学的な業績でも何でもない。芥川賞候補と違って。坂上弘『近くて遠い旅』 [H21]2009/12/27upload 直木賞とは……選ばれるのは「みんなが楽しめる小説」ではなくて、結局「読み手を選ぶ小説」。……って当たり前か。石田衣良『チッチと子』 [H22]2010/1/3upload 直木賞とは……そんなもんに興味をもって熱を上げてるの？　ほんと、キモーい。真下五一『芥川賞の亡者たち』 [H22]2010/1/17upload 直木賞とは……一人前の作家と認められる証だ。受賞すりゃ好きな女と一緒に寝られるし。川口松太郎「文学賞」 [H22]2010/1/24upload 直木賞とは……文学としてどうか、面白いかどうか、なんてどーでもいいよ。初版本なら高く売れる。それに尽きる。稲毛恍「嗤い声」「古書ハンター」「饅頭本」 [H22]2010/1/31upload 直木賞とは……競馬レースに見立てて予想やて？　ったく候補者の気持ちも知らんと……。阿部牧郎『大阪迷走記』 [H22]2010/2/7upload 直木賞とは……すでに読者がいっぱいいて、賞の名誉に関心のない作家には、どうでもいいんです。辞退だってします。赤川次郎『授賞式に間に合えば』 [H22]2010/2/14upload 直木賞とは……「人間が描けていない」と駄目らしいです。それがないと、いくら面白い小説でも黙殺されます。東浩紀＋桜坂洋『キャラクターズ』 [H22]2010/2/21upload 直木賞とは……これじゃ読者にウケないよな、と思われていた作品でも、受賞すると一気に世間に歓迎されることがある不思議。和田芳恵「転心」 [H22]2010/2/28upload 直木賞とは……あれだけ注目を浴びて幸せの絶頂にいた人が、小説を書けなくなったら、そりゃ自殺したくなるはずですわ。松木麗『恋文』 [H22]2010/3/7upload 直木賞とは……賞が欲しくない、なんて言う奴は嘘だ。東京の作家たちはみな生臭いじゃないか。自分もああやって生きてやる。渡辺淳一『白夜　野分の章』『何処へ』 [H22]2010/3/14upload 直木賞とは……そんなものを気にする人間が、俗物であることは、言うまでもない。なにせ芥川賞のことを語っただけで俗物なんだから。富島健夫『青春の野望』 [H22]2010/3/21upload 直木賞とは……本も売れるし有名にもなるし。そんな幸せ、ほかにないじゃないですか。北森鴻「約束」 [H22]2010/3/28upload 直木賞とは……狙って書いたものはとれない。たとえ下品でも魂こめて書いたものが、とれるのさ。読む人が読めばわかるからな。浅田次郎『プリズンホテル　春』 [H22]2010/4/4upload 直木賞とは……人気作家になるためのパスポートだって？　ふん、そんなこと知ったことか。森田誠吾「「直木賞」ものがたり」 [H22]2010/4/11upload 直木賞とは……雑誌に連載をもって、いくつも賞をとって。そしてようやくとれる「文壇の頂点」。青山剛昌『名探偵コナン』より「祭りの夜」「アリバイは完璧!?」「写真のワナ」 [H22]2010/4/18upload 直木賞とは……そんなものとったくらいで、売れてるわたしより、どうして優遇されるのよ！西村京太郎『女流作家』『華の棺』 [H22]2010/4/25upload 直木賞とは……たとえるのが難しいなあ。プロ野球でいえば、芥川賞は巨人軍にたとえると、ちょうどいいのだけど。尾辻克彦「元木」 [H22]2010/5/2upload 直木賞とは……決定のニュースが翌日の新聞にデカデカと載ります。他の文学賞に比べて異常なくらい。雫井脩介『犯罪小説家』 [H22]2010/5/9upload 直木賞とは……幸せなうちはとれません。不幸になればとれるかも。死んじゃうぐらいの不幸が訪れれば。曽野綾子『砂糖菓子が壊れるとき』 [H22]2010/5/16upload 直木賞とは……確実に一人の女性の人生を変えた。でも、一度は変えそこなった。堤千代「青いみのむし」 [H22]2010/5/23upload 直木賞とは……いつだって芥川賞といっしょ。芥川賞が受ける恩恵も祟りも、いっしょに受けざるを得ません。小谷野敦「純文学の祭り」 [H22]2010/5/30upload 直木賞とは……こんなに一生懸命、「文学」のために選考してきたのに。落ち目になったら選考委員を解任させられちゃうのかよ。小島政二郎「佐々木茂索」 [H22]2010/6/6upload 直木賞とは……有名人が候補になると、みんな、ギャーギャー文句言うけどね。いい作品を書けば、酒場のマダムだろうと人殺しだろうと、いいんじゃないの。山口洋子「階段」 [H22]2010/6/13upload 直木賞とは……なにしろ全部一人でやって、しかも新しい仕事もあって。辞退されたときのことなんか、すっかり忘れちゃいましたよ。永井龍男「文藝春秋の頃」 [H22]2010/6/20upload 直木賞とは……候補作をろくに読まずに、のうのうと選考委員やってるようなやつらは、消えうせろ。筒井康隆『大いなる助走』

余聞と余分第2期	Last Update●[H21]2009/6/14
これぞ直木賞の名候補作 [H20]2008/5/5～[H21]2009/6/14	[H21]2009/3/15upload 自由で軽いものは、楽しくて魅力的。だけど、組織のなかでは恵まれない。第2回（昭和10年/1935年下半期）候補 - 獅子文六『遊覧列車』 [H20]2008/8/24upload 通俗小説の名作。もっとも“直木三十五”的だよな、と思いきや……。第4回（昭和11年/1936年下半期）候補 - 角田喜久雄『妖棋伝』 [H20]2008/11/30upload ムッソリーニがそこにいるだけで。ハッピーエンドになった時代もありました。第9回（昭和14年/1939年上半期）候補 - 摂津茂和「ローマ日本晴」 [H20]2008/5/5upload 無法松、無法松って、もう言ってくれるな――いえ、言わせてください。第10回（昭和14年/1939年下半期）・第11回候補 - 岩下俊作「富島松五郎伝」 [H20]2008/8/31upload 戦争物です。軍人物です。でも、どこに面白さを感じるかは読み手次第です。第12回（昭和15年/1940年下半期）候補 - 伊地知進「廟行鎮再び」 [H20]2008/12/7upload 「最も直木賞に嫌われた男」コンテスト、栄えある第一位。第13回（昭和16年/1941年上半期）候補 - 長谷川幸延「冠婚葬祭」 [H20]2008/5/11upload SF古典期に生きた化学者のほろ苦い思い出第17回（昭和18年/1943年上半期）候補 - 立川賢「幻の翼」 [H21]2009/3/22upload 西なら福岡、東は岩手。そんな「文学」のメッカにもいました、文学の小鬼が。第20回（昭和19年/1944年下半期）候補 - 佐藤善一「とりつばさ」 [H20]2008/5/18upload どでかい住居に住んだ堂々たる一文なし第22回（昭和24年/1949年下半期）候補 - 河内信「甲子園の想出」 [H21]2009/3/29upload 「三田派」にとっては異端で傍流だとしても、直木賞のなかでは「三田派」の正統。第27回（昭和27年/1952年上半期）候補 - 渡辺祐一「洞窟」 [H20]2008/12/14upload だれが候補作を決めるのか。その権力争いはすでに始まっていました。第28回（昭和27年/1952年下半期）候補 - 松本清張「或る『小倉日記』伝」 [H20]2008/9/7upload ファンタジーかお笑いか。……お笑いですけど、それが何か？第29回（昭和28年/1953年上半期）候補 - 飯沢匡「腸詰奇談」 [H21]2009/4/5upload まことのようなウソを書くのも芸のうち。でも、あまりにも上手にウソつきすぎたのが、運のツキ。第32回（昭和29年/1954年下半期）候補 - 石川桂郎『妻の温泉』 [H20]2008/12/21upload 一度どん底まで落ちて。彼に小説を書く道がのこされていて、ほんとよかった。第34回（昭和30年/1955年下半期）候補 - 八匠衆一「未決囚」 [H20]2008/5/25upload 山梨にもいました、キラリと光るおもろいオヤジが第36回（昭和31年/1956年下半期）候補 - 熊王徳平「山峽町議選誌」 [H20]2008/9/14upload 山本周五郎とのシャンペン。そして小野田寛郎の手記。おお、何たる奇縁。第40回（昭和33年/1958年下半期）候補 - 津田信『日本工作人』 [H20]2008/9/21upload 推理小説ブームが始まりました。そして直木賞の場にも、こんな代表的な長篇が現れました。第41回（昭和34年/1959年上半期）候補 - 土屋隆夫『天国は遠すぎる』 [H20]2008/12/28upload 共有しづらい論理。ミステリーと言うより異常。人は彼を「鬼」と呼ぶ。第43回（昭和35年/1960年上半期）候補 - 碧川浩一『美の盗賊』 [H21]2009/4/12upload オトナな自主規制で、この作品の落選理由まで封印しようとしたって、そうはさせんぞ。第43回（昭和35年/1960年上半期）候補 - 葉山修平「日本いそっぷ噺」 [H20]2008/6/1upload 読みづらい、って決して欠点じゃありません。一人の女流作家の生きざまです。第46回（昭和36年/1961年下半期）候補 - 来水明子『背教者』 [H20]2008/6/8upload 関西の地から等身大の女性を描く新人、登場です。第55回（昭和41年/1966年上半期）候補 - 田中ひな子「善意通訳」 [H20]2008/9/28upload 面白い小説を書くのは恥。……そんな同人誌界の風潮に敢然と立ち向かう同人誌作家。第55回（昭和41年/1966年上半期）候補 - 北川荘平「白い塔」 [H21]2009/1/4upload スラムダンクほど有名じゃなくても、隠れたとこに眠っている傑作もあります。第59回（昭和43年/1968年上半期）候補 - 井上武彦「死の武器」 [H21]2009/4/19upload 執念に憑かれると成功とか不成功はどうでもよくなる。うん、わかる、わかるなあ。第60回（昭和43年/1968年下半期）候補 - 浅田晃彦「乾坤独算民」 [H21]2009/4/26upload 小説すぎたので候補に挙げられ、小説すぎたので落とされた稀有な作品。第62回（昭和44年/1969年下半期）候補 - 田中穣『藤田嗣治』 [H20]2008/6/15upload 山岳ミステリー作家、プロ魂を発揮して、現実の苦悩を小説に託す第63回（昭和45年/1970年上半期）候補 - 加藤薫「遭難」 [H21]2009/1/18upload 直木賞のもつ隠れた意義。それを実感できるのは50歳を過ぎてから、かも。第64回（昭和45年/1970年下半期）候補 - 三樹青生「終曲」 [H20]2008/10/5upload ホラー小説の隠れた名篇。どだい、込められた怨念の深さが違います。第70回（昭和48年/1973年下半期）候補 - 安達征一郎「怨の儀式」 [H20]2008/6/22upload 30代後半の主婦に襲いかかる、プライバシー侵害の魔の手第72回（昭和49年/1974年下半期）候補 - 素九鬼子『大地の子守歌』 [H21]2009/5/3upload 1970年代、ＮＯＷでＨＯＴなフィーリングが、直木賞の扉をたたく。第73回（昭和50年/1975年上半期）候補 - 楢山芙二夫「ニューヨークのサムライ」 [H21]2009/1/25upload おもしろすぎて直木賞を降参させた伝説のエンターテインメント小説。第78回（昭和52年/1977年下半期）候補 - 山田正紀『火神を盗め』 [H20]2008/10/12upload 自意識過剰な劇作家のたまご。細川ガラシャに救われて、謙虚なおばあさんになりました。第79回（昭和53年/1978年上半期）候補 - 若城希伊子『ガラシャにつづく人々』 [H21]2009/2/1upload ミステリー小説なのはわかるけど、そんな「謎」を読者に提供するなんて……。第82回（昭和54年/1979年下半期）候補 - 高柳芳夫『プラハからの道化たち』 [H20]2008/10/19upload 現実の事件をモデルにしながら、いや、作家の想像力が駆使された犯罪小説だもの。一粒で二度おいしい。第84回（昭和55年/1980年下半期）候補 - 西村望『薄化粧』 [H20]2008/6/29upload 田んぼはゴミ捨て場でもトイレでもありません。仮にそう見えたとしても。第85回（昭和56年/1981年上半期）候補 - 山下惣一「減反神社」 [H21]2009/5/10upload この無冠の士の前を、直木賞もやっぱり素通り。そのかわり半年で700万円を落としていきました。第87回（昭和57年/1982年上半期）候補 - 飯尾憲士「自決」 [H20]2008/7/20upload まさに直木賞が逸した長蛇の代表格。山口瞳に深ーく未練を残させる。第95回（昭和61年/1986年上半期）候補 - 隆慶一郎『吉原御免状』 [H20]2008/10/26upload 人情味たっぷりの鎌倉アカデミアは、のちの“庶民派作家”を生んだりもしました。第96回（昭和61年/1986年下半期）候補 - 小松重男「鰈の縁側」 [H21]2009/2/8upload 人間が描けていない？　描けている？　それを超えたところにある独自の魅力。第96回（昭和61年/1986年下半期）候補 - 山崎光夫「ジェンナーの遺言」 [H21]2009/5/17upload 「くるくる」に凝縮された、地方の作家志望者がかかえるモヤモヤと、あきらめきれない夢。第98回（昭和62年/1987年下半期）候補 - 長尾宇迦「幽霊記」 [H20]2008/11/2upload 新進作家のその後の活躍ぶりなんて、そうそう見通せるもんじゃありません。第101回（平成1年/1989年上半期）候補 - 多島斗志之『密約幻書』 [H20]2008/7/27upload 編集者が丁寧に短篇を選び分けていた最後の世代。第104回（平成2年/1990年下半期）候補 - 東郷隆「水阿弥陀仏」 [H21]2009/2/15upload ああ、禅僧も出版界も、この世は小事煩悩がうずまいているなあ。第104回（平成2年/1990年下半期）候補 - 堀和久『死にとうない』新人物往来社刊 [H21]2009/5/24upload 迷惑と心配をかけた家族のために、お父さんは40歳をすぎてから書き始めました。第110回（平成5年/1993年下半期）候補 - 小嵐九八郎『おらホの選挙』 [H21]2009/5/31upload 史上唯一の70代候補。年下の連中から酷評されて、受賞の望みも断たれて、ややムッとする。第112回（平成6年/1994年下半期）候補 - 池宮彰一郎『高杉晋作』 [H21]2009/2/22upload ときに名作は「いまだ直木賞に幻想を抱きつづける人の姿」をもあぶり出す。第114回（平成7年/1995年下半期）候補 - 服部真澄『龍の契り』 [H20]2008/11/9upload 世間との折り合いが「受難」を生み出すのだとすると、きっと直木賞も受難のひとつ。第117回（平成9年/1997年上半期）候補 - 姫野カオルコ『受難』 [H20]2008/8/3upload 迷宮の本領発揮。ミステリーかと思わせて、別の魅力でもって選考委員たちを惑わせる。第120回（平成10年/1998年下半期）候補 - 服部まゆみ『この闇と光』 [H20]2008/8/10upload 訳あって初版本は2種類アリ。文庫化はいまだナシ。でもこの作品の面白さは、まったく揺るぎなし。第125回（平成13年/2001年上半期）候補 - 山之口洋『われはフランソワ』 [H21]2009/3/1upload 危険を避けて安全を求めるのが世の流れ。そんな生存本能からハミ出した“異候補”。第125回（平成13年/2001年上半期）候補 - 田口ランディ『モザイク』 [H21]2009/6/7upload とある組織をあたふたさせた、一人の女の余計な発言と、一人の男の怒り。第128回（平成14年/2002年下半期）候補 - 横山秀夫『半落ち』 [H20]2008/11/16upload 直木賞が生み出した奇抜な建築美、屋根の上の屋根、そのまた上の屋根。第129回（平成15年/2003年上半期）候補 - 真保裕一『繋がれた明日』 [H21]2009/3/8upload いちじるしく低俗なバカ騒ぎに、よくぞ5度もお付き合いいただきました。第133回（平成17年/2005年上半期）候補 - 絲山秋子『逃亡くそたわけ』 [H20]2008/11/23upload 「文学」なんちゅうブランドから遠く離れているからこそ、余計にこの作品は光輝きます。第136回（平成18年/2006年下半期）候補 - 池井戸潤『空飛ぶタイヤ』 [H20]2008/8/17upload 意味なきものになり果てた直木賞に、小さな光明を投げかける。第137回（平成19年/2007年上半期）候補 - 万城目学『鹿男あをによし』 [H21]2009/6/14upload 新しさや斬新さが何もないのだとしても、それが小説として劣っていることにはなりません。第140回（平成20年/2008年下半期）候補 - 北重人『汐のなごり』

余聞と余分第1期	Last Update●[H20]2008/4/27
直木賞関連の書籍 [H19]2007/5/7～[H20]2008/4/27	[H19]2007/5/7upload 『星新一　一〇〇一話をつくった人』最相葉月候補作家・星新一の伝記のなかから、直木賞に関する部分を拾い読み。 [H19]2007/5/13upload 『50冊の本　昭和53年/1978年5月号（創刊号）』第78回（昭和52年/1977年・下半期）直後に行なわれた4人の文芸評論家による座談会から、当時の直木賞の位置づけなどを探る。 [H19]2007/5/20upload 『たぶん最後の御挨拶』東野圭吾受賞作家・東野圭吾のエッセイ集。選考委員・北方謙三との関わりなど。 [H19]2007/5/27upload 『文学賞メッタ斬り！2007年版　受賞作はありません編』大森望・豊崎由美選考委員の選考謝礼の額などの裏バナシなど。 [H19]2007/6/3upload 『芥川賞・直木賞―受賞者総覧―』編集代表を務めた溝川徳二のことなど。 [H19]2007/6/10upload 『大衆文学への誘い　新鷹会の文士たち』中谷治夫『大衆文藝』誌から出発した作家のうち、とくに受賞作家・河内仙介について。 [H19]2007/6/17upload 『中村雅楽探偵全集1　團十郎切腹事件』戸板康二・著、日下三蔵・編充実の解説文から、直木賞に関する部分を拾い読み。 [H19]2007/6/24upload 『文藝別冊　半村良　ＳＦ伝奇ロマンそして…』清水義範×夢枕獏の対談、半村良のペンネームにまつわる講演の一節、河出書房新社の担当編集者・龍円正憲のエッセイなどを紹介。 [H19]2007/7/1upload 『芥川直木賞のとり方　あこがれが“勝利の女神に”！今』百々由紀男作家・百々由紀男による芥川賞観・直木賞観。 [H19]2007/7/8upload 『小説現代　平成19年/2007年4月号〈第28回吉川英治文学新人賞決定発表号〉』第137回（平成19年/2007年・上半期）選考直前。浅田次郎による桜庭一樹作品評など。 [H19]2007/7/15upload 『小説新潮　平成19年/2007年7月号〈第20回山本周五郎賞決定発表号〉』第137回（平成19年/2007年・上半期）選考直前。浅田次郎・北村薫による森見登美彦作品評、恩田陸のエッセイなど。 [H19]2007/7/22upload 『文士風狂録　青山光二が語る昭和の作家たち』大川渉候補作家・青山光二による直木賞の回想。選考委員・木々高太郎について。 [H19]2007/7/29upload 『ちょっとまった！青島だァ』青島幸男受賞作家・青島幸男による直木賞の回想。 [H19]2007/8/5upload 『日本ミステリー進化論　この傑作を見逃すな』長谷部史親日本ミステリー史における直木賞受賞・候補の系譜。泡坂妻夫の受賞の頃まで。 [H19]2007/8/12upload 『人間　檀一雄』野原一夫純文芸編集者と、受賞作家・檀一雄の目からみた直木賞。 [H19]2007/8/19upload 『想い出の作家たち―雑誌編集50年―』高森栄次博文館・博友社の編集者による文壇回顧。候補作家・三橋一夫や山本周五郎のことなど。 [H19]2007/8/26upload 『勇気凛凛ルリの色　四十肩と恋愛』浅田次郎人気エッセイ『勇気凛凛ルリの色』の既刊本では読むことのできない、受賞作家・浅田次郎による直木賞落選のときの1回。 [H19]2007/9/2upload 『快楽と救済』梁石日・高村薫候補作家・梁石日と受賞作家・高村薫の対談。芥川賞と直木賞の関係性について。 [H19]2007/9/9upload 『ＳＦ奇書天外』北原尚彦候補作家・中山正男、沼田陽一、受賞作家・胡桃沢耕史のことなど。 [H19]2007/9/16upload 『芥川賞の研究　芥川賞のウラオモテ』永井龍男・佐佐木茂索・他受賞作家・河内仙介、榛葉英治のことなど。 [H19]2007/9/23upload 『時代小説盛衰史』大村彦次郎直木賞創設の頃、第1回（昭和10年/1935年・上半期）候補作家のことなど。 [H19]2007/9/30upload 『小林久三展―社会派推理作家の軌跡―』候補作家・小林久三の候補作について。同時期の乱歩賞・小峰元の作品との対比など。 [H19]2007/10/7upload 『もうなつかしい平成の年表』清水義範候補作家・清水義範がさらりと残した、3度の候補体験についての記述。 [H19]2007/10/14upload 『文壇』野坂昭如受賞作家・野坂昭如による、小説を書き始めの頃から直木賞受賞にいたるまでの裏バナシ。 [H19]2007/10/21upload 『『新青年』読本全一巻―昭和グラフィティ』『新青年』研究会・編『新青年』誌から出発した作家のうち、候補に挙がった鳴山草平、摂津茂和、立川賢のこと。また木々高太郎の受賞作について。 [H19]2007/10/28upload 『ダカーポ　平成18年/2006年7月19日号（587号）』特集記事「芥川賞、直木賞を徹底的に楽しむ」のなかから、選考委員・北方謙三へのインタビューや、会場の新喜楽、歴代売上げランキングについての紹介。 [H19]2007/11/4upload 『ととまじり』田岡典夫受賞作家・田岡典夫による直木賞の回想。予選候補作家・野澤富美子のことについて。 [H19]2007/11/11upload 『井手雅人　人とシナリオ』シナリオ作家協会　出版委員会・編候補作家・井手雅人がシナリオライター業と掛け持ちで参加していた作家修業の会・燈下会や青涛会のことなど。 [H19]2007/11/18upload 『芥川賞・直木賞100回記念展』昔の受賞作は本当に時代小説が多かったのか、などの話や、受賞作家をデータ分析した「学校の中退者」コラムの紹介など。 [H19]2007/11/25upload 『町工場で、本を読む』小関智弘候補作家・小関智弘によるエッセイや書評をまとめた本。岩下俊作や浅田次郎の作品など。 [H19]2007/12/2upload 『翔んでる人生』胡桃沢耕史受賞作家・胡桃沢耕史の直木賞に対する思い入れ。作品集『青木賞の取り方』や、直木賞受賞が引き起こした選考委員にまつわる文壇エピソードなど。 [H19]2007/12/9upload 『書店風雲録』田口久美子元・リブロ池袋の書店員による回想。受賞作家・車谷長吉の姿や、高村薫登場以後の書店棚の変化など。 [H19]2007/12/16upload 『文壇資料　十五日会と「文学者」』中村八朗候補作家・中村八朗による直木賞の回想。『文学者』誌から出発した作家のうち、候補に挙がった峰雪栄、小泉譲、太田俊夫、安達征一郎のことについて。 [H19]2007/12/23upload 『大いなる助走』筒井康隆市谷京二の「大企業の群狼」は、現実の直木賞でもやはり落選するかの考察。 [H19]2007/12/30upload 『大いなる助走』筒井康隆　（その2）候補作家・筒井康隆の小説『大いなる助走』が引き起こした数々の騒動について。 [H20]2008/1/6upload 『文蔵　2008.1（Vol.28）　特集「「直木賞」の基礎知識」』受賞作家・中村彰彦と、元・文藝春秋編集者・豊田健次による対談の紹介など。 [H20]2008/1/13upload 『このミステリーがすごい！2008年版　2007年のミステリー＆エンターテインメントベスト10』第138回（平成19年/2007年・下半期）選考直前。「このミス」の得票率と直木賞の関係についての考察など。 [H20]2008/1/20upload 『ひどい感じ――父・井上光晴』井上荒野候補作家・井上荒野による父親・井上光晴の回想。 [H20]2008/1/27upload 『人間・菊池寛』佐藤碧子候補作家・小磯なつ子による直木三十五についての回想。矢崎泰久『口きかん　わが心の菊池寛』について。 [H20]2008/2/3upload 『黒岩重吾の世界』尾崎秀樹受賞作家・黒岩重吾の受賞前の文学修業について。同人誌『文学者』への参加など。 [H20]2008/2/10upload 『終戦後文壇見聞記』大久保房男『群像』元・編集長による回想。純文学と大衆文学に関する小山いと子のエピソードや、イタズラ好きの梅崎春生など。 [H20]2008/2/17upload 『直木賞作家　今官一先生と私』安田保民受賞作家・今官一や、彼の関わった同人誌『現代人』について。 [H20]2008/2/24upload 『新文学史跡　富岡の家　直木三十五宅趾記念号』昭和35年/1960年当時の直木賞の印象、また直木三十五について。 [H20]2008/3/2upload 『大鼎談（Dai-Tei-Dan）　Ｗ大学文芸科創作教室番外篇』三田誠広・笹倉明・岳真也受賞作家・笹倉明による直木賞の回想。 [H20]2008/3/9upload 『危うし!?文藝春秋　「文春ジャーナリズム」全批判』文藝春秋批判書にみる直木賞の性格。 [H20]2008/3/16upload 『ウエザ・リポート』宇江佐真理候補作家・宇江佐真理による直木賞の回想。諸田玲子との交流や、オール讀物新人賞のことなど。 [H20]2008/3/23upload 『花にあらしのたとえもあるぞ　辻平一の八十年』辻一郎編『サンデー毎日』誌で大衆文芸の発展に尽力した千葉亀雄や辻平一のこと。候補作家・沙羅双樹や、選考委員としての菊池寛など。 [H20]2008/3/30upload 『思い出の時代作家たち』村上元三受賞作家・選考委員・村上元三による回想。湊邦三、北条誠、玉川一郎、小島政二郎、戸川幸夫、川口松太郎、柴田錬三郎、今日出海、有吉佐和子、神崎武雄、久生十蘭、河内仙介、長谷川幸延など。 [H20]2008/4/6upload 『小説家』勝目梓候補作家・勝目梓による回想。森敦と三好徹のことや、同人誌『文藝首都』をめぐる佐藤愛子の直木賞受賞作のことなど。 [H20]2008/4/13upload 『展　第三号　特集「大池唯雄・濱田隼雄　郷土に生きる」』受賞作家・大池唯雄の、生涯を仙台で暮らしジャーナリズムと一線を画して創作活動をおこなった生き様。 [H20]2008/4/20upload 『本屋でぼくの本を見た　作家デビュー物語』新刊ニュース編集部・編デビュー作が直木賞の候補に挙げられた藤堂志津子、阿刀田高、西木正明の回想。また、候補作家・小檜山博のデビュー当時の裏バナシについて。 [H20]2008/4/27upload 『直木賞事典　国文学　解釈と鑑賞　昭和52年/1977年6月臨時増刊号』編集代表を務めた長谷川泉のことなど。

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